昨日、古谷経衡さんたちのイベントに行ったときに頂戴しました。ありがとうございます。仏教の勉強はまとめてやらないといけないな、と思っているところでしたので、その初歩的な確認でもいい本です。イベントの帰りの電車ですぐ読めたので本当に45分以内でいけますよ。
「日本では仏教の教えはしばしば、そのイメージから厭世的であったり、暗いイメージをもったものとして捉えられがちです。しかし、こうして四諦を理解 . . . 本文を読む
木地雅映子さんが小説を書き、五十嵐大介さんの絵が小説世界のイメージを膨らませる。この『boanca』のユニークな試みに、『悦楽の園』の大ファンである僕はまず感謝したいとおもいます。そしてこの作品をお送りいただいた木地さんにも感謝感激。
しかしこの題名は、ある意味ですごい(笑)。とてもロマンチックな感じなんだけど、本当は…(内緒)。
木地さんの小説世界の特徴を凝縮したすごい短編です。最近作 . . . 本文を読む
この前、『群像』を買ったのはいつだったか?(笑)。それはさておき、なぜ買ったかというと、そよ風にのって…では、なくて笠井潔さんの60年代のフランスのアイドルポップスについてのコラムがあったので、速攻購入。
笠井さんの書いたアイドル論というのは読んだ記憶がない。しかもフランスの60年代アイドル。実は、僕は取材をうけるたびに、日本のアイドルの起源としてのフランスの60年代アイドルたちの存在を指摘 . . . 本文を読む
タイラー・コーエンの『創造的破壊』の主要テーゼは、「グローバル化が進展すると、異なる社会間の多様性は喪失するかもしれないが、同一社会内部の多様性は劇的に増加する」というものである。
確かにグローバリゼーションに伴う文化的財の膨大な交換・生産・消費によって、異なる社会間の多様性はかなりの程度失われてしまう。グローバリゼーションを批判する論者の多くの根拠は、この異なる社会間の多様性の喪失を問題視 . . . 本文を読む
今まで小沢一郎氏関連の本を読んだことがなかったので気軽に読めそうなこの本を。ウォルフレン氏といえば、『日本/権力構造の謎』の著者で著名である。基本的に日本の官僚システムを中心とした構造的問題が、日本の停滞の原因となっていると考えている構造改革主義者のイメージが強い。
本書では、「人物破壊」character Assassinationという概念を持ち出し、小沢一郎個人を執拗に長期間にわたって . . . 本文を読む
猪瀬直樹さんの処女作『天皇の影法師』が復刊された。天皇を問題にした猪瀬さんの著作の中では、僕はこの本が最も好きだ。特に森鴎外の「かのように」や『元号考』についてのエピソードは知的な興奮を与えてくれる。今回の復刊では、東浩紀氏(彼の名前の命名由来が皇室由来とはちょっと驚いた)との対談がついていてそれも興味深いものだった。
その対談の中で猪瀬さんは森鴎外について以下のように述べている。
「猪瀬 . . . 本文を読む
おなじみQunQunがウレぴあ総研のご当地アイドル人気投票で優勝!
ラスト三分で逆転したけど、その前に土壇場で抜かれたときは、だめかっと思った 笑。秘かに? 深谷理紗(りさるん)にメール出して、これからが勝負!と激とばしたり、ぎりぎりまで待って投票してみた。経済学的に(?)接戦の場合、最後に近い追加分の価値が大きく作用するのでw。
何気に熱くなったぜ。ともあれよかったよかったw
h . . . 本文を読む
木地さんの作品は本当に好きで、『悦楽の園』は中でもここ数年読んだ小説の中では最も得るものが多かった作品です。最新作の『あたたかい水の出るところ』も、僕は『氷の海のガレオン/オルタ』や『悦楽の園』と同様に、だらだらなんとなくあっけらかんとした雰囲気(というか文体)に隠されたしんどい環境を、主人公たちがどのように離脱し、新しい環境でいきていくか、という風に読んでいます。「隠された」と書いたんですが、 . . . 本文を読む
詩人の文月悠光さんから個人誌『月光』第三号を頂戴しました。ありがとうございます。あとがきの「私は詩を選んだ」という言葉は、実際に一度お会いして、詩についてお話を聞いたときにも感じた“熱”でした。
文月悠光さんのTwitterによれば文フリで販売されるとのことです。
文月さんのTwitterはこちら
僕は文学関係は、特に詩については文月さんにだいぶ教えていただき、心の中では詩の師匠で . . . 本文を読む
ネットをやっていると一定の間隔で、「素人ですが」とことわった上で、執拗に専門的な見解を批判したり、質問のための質問を繰り返す人が多い。しかも多くは断定的な口調になりがちだ。間違いを指摘してもほとんど認めない。「素人」なのになんで専門家以上の自信があって批判や断定ができるのか不思議だ。
そんなネットの「素人」さんだけではなく、適菜さんの新刊では社会が素人による反逆をうけているという。冒頭でも紹 . . . 本文を読む