韓リフの過疎日記

経済学者田中秀臣のサブカルチャー、備忘録のための日記。韓リフとは「韓流好きなリフレ派」の略称。

三原じゅん子の神武天皇発言雑感

2016-07-11 15:22:05 | Weblog
 こちらの過疎ブログはライフログ的な性格ですね。twitterでつぶやいたことをちょっと直したりそのままだったり掲載してます。

中森明夫さんが盛り上がってるのでw。三原氏は神話でもいいとしたうえで、それもひっくるめた「歴史」を基に新しい憲法をつくりたいとしてて、例の「八紘一宇」発言と基本同じだな。

三原じゅん子氏「神武天皇は実在の人物」と認める 池上彰氏が質問http://www.huffingtonpost.jp/2016/07/10/mihra_n_10914060.html

この三原じゅん子氏の独特の「反近代」的思考が弱者救済という彼女の別な面と連結している危険性を、梶谷懐さんがたしか『日本と中国、「脱近代」の誘惑 ――アジア的なものを再考する 』(太田出版)で指摘してた。ちなみに神話よりも実在したと考えた方が軽症かも。天皇の神格化よりもね 笑。まあ、冗談はさておき少し話題をひろげると。


ちなみに梶谷さんの解釈はセンスがあまりなくて言ってみれば考えすぎ(ただのトンデモ発言で切ればいいだけ)、また他方でセンス無視すれば「反近代」とするのはこの日本における「神話」と弱者救済という政策思想との関係を狭くとらえすぎてる、と思った。

なぜなら日本のおける「神話」と弱者救済という政策思想は、少なくとも戦前の経済学のメインストリームからいうと十分に「近代」だった。日本の近代化理論の淵源といえる。具体的には福田徳三『日本経済史論』(ドイツ原著で海外高評価)から始まる。いまとりあえず福田徳三の『日本経済史論』(原著ドイツ語)から始まる「近代」としての神話からはじまる歴史と弱者救済のアンサンブル路線は、朝鮮植民地化政策の「近代」化のベースにもやがてなった。また難波田春夫から大塚久雄!まで継承されている。「反近代」というのはこの歴史を無視してしまうだろう。

日本における「近代」「反近代」そして歴史、神話、植民地政策、偏見、弱者救済の話など、いろいろ考えるべき点はあるが、ライフログなのでこれ以上は書かない。
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