『時効警察』的コネタと雰囲気を取り込みながら、それとはまた別個の世界観をちゃんと構築しているのがうまい。僕は子供のころに井の頭公園の近くに住んでいたので、その頃、歩いて東京のもっと真ん中=山手線の真ん中あたり、にいくことをしばしば夢想していたことがそういえばあった。そういった子供のころの夢をこの監督というか原作者も共有していたのかもしれない。たまに映る死体への参照も、この物語を転々と続く夢想ではなく、きちんと終りのある話=現実への参照、を示していて、話全体をべたつかないものにしている。しかし岸部一徳のエピソードっていったい‥‥笑。
最近みた邦画の中では、連合赤軍と天然コケッコーと並んで後にひく映画である。福原愛一郎ものの続編がみたい、と思った。
最近みた邦画の中では、連合赤軍と天然コケッコーと並んで後にひく映画である。福原愛一郎ものの続編がみたい、と思った。