「よし、できたぞ」
昨日勉強した通りの手順で作り上げたピカタは、見た目も勉強どおりの出来栄えだった!
「へぇ~、先に卵を付けてから焼くだけでこんなに違うんだ……これはおいしそうですねぇ!」
「しかしこれは……このままじゃ弁当箱に入りきらないな」
ということで、包丁で切り分けて弁当箱の所定の位置へ。
そして余った分は野菜炒めと同じく朝食に。
「あとはご飯とおかずを少々でお弁当完成ですね。おかず何にします?」
「賞味期限ぎりぎりなミニ春巻きが残ってるから、それにする」
と、こんな感じで初の弁当作りは順調に進み……
「お弁当かんせ~い!」
同時に余り物オンリーの朝食も完成。
「いただきます」
「じゃあフライパンとか洗っておきますね」
「ん、ありがとう」
いつもより準備に時間はかかるけど、やっぱりいいな手作りは。美味いし。
食事とその後片付けが終了して自分の部屋に戻り、制服に着替え始める。
するとドアがノックされた。
「もうちょっと待ってくれー。今着替え中ー」
「あ、はーい」
別に俺は見られてもどうってことないけどね。逆は……あれだけど。
湧き上がる記憶を『あれ』で済ませつつ、若干急いで着替えを終わらせる。
「どうぞー」
ドアの向こうで待っているであろうお客さんに合図するとすぐにドアが開けられ、
「……明さん、寝癖そのままですよ?」
すぐにそう言われた。
「あ、忘れてた。いつもなら寝癖なんてならないんだけどな……」
所々でピョンピョンと飛び出している髪を手櫛で直そうと試みるも、
手を放す傍から再びピョンピョン。これは水使わないと駄目か……
「濡らしてくる」
と部屋を出ようとしてセンと擦れ違った時、
「わわっ」
センがよろけた。ぶつかったか?
「ん、すまん」
「ああいえ、大丈夫です。
足元にこれがあって、避けようとしたらバランス崩しちゃって……」
センの足元にはごみ箱があった。その中を覗いて思う。そろそろゴミ出ししないとな……
脱衣所で洗面台の前に立って鏡を覗くと、頭は思っていたより凄いことになっていた。
寝癖部分をちまちま濡らすより、頭にシャワー被ったほうが早そうだなこれなら。
と言うわけで、ズボンの裾を捲り上げて風呂場でシャワーを浴びる。もちろん頭だけに。
その後、頭から垂れる水が体を伝わないように前傾姿勢で脱衣所に戻る。
ポーズだけ見れば落ち込んでる人に見えなくもないが、とにかくちょっと通りますよ。
タオルで髪を拭くと、濡れたので多少ペッタリした感はあるもののいつもの髪型に元通り。
うん、今日も特に決まってるわけでもないな。お世辞にも。
なんて思っていると、
『ピピピピピピンポーン』
……来たな。
「はいはーい!」
……出たな。
それから数秒後、
「明さーん!」
……行くかな。
「おっはようさん!」
「おはよう、明くん」
「おはよう二人とも」
さて今日もいい天気……かと思ったら曇り空。傘持ってったほうがいいかな。
「嫌な天気やなぁ。やっぱ降るんやろか」
傘立てから傘を持ち出す俺とセンを見て、明日香が不機嫌そうに漏らした。
「せやねぇ。お母さん洗濯物ちゃんと取り込んでくれたらええけど……」
今日香は天気より母親が気になるようだった。
「明日香、傘は?」
明日香の手には傘がなかった。今日香は持っているが……?
「ん? ああ、カバンの中に折り畳みが入っとる。降るかどうか中途半端なときはこっちやな。
降らんかった時邪魔でしゃあないからなぁ。今日香は……ま、しゃあないけど」
またいつもの嫌な笑みを浮かべる明日香。なら乗らないわけにはいくまい。しかし、
「と言いますと?」
俺が乗ろうと思ったらセンに台詞を奪われてしまった。悪気がなさそうなのが逆に非道い。
「ちょっと、明日香ぁ!」
「今日香な、折り畳み傘広げたら絶対逆さまに開いてまいおんねん。下手したら折りおるしな」
昨日勉強した通りの手順で作り上げたピカタは、見た目も勉強どおりの出来栄えだった!
「へぇ~、先に卵を付けてから焼くだけでこんなに違うんだ……これはおいしそうですねぇ!」
「しかしこれは……このままじゃ弁当箱に入りきらないな」
ということで、包丁で切り分けて弁当箱の所定の位置へ。
そして余った分は野菜炒めと同じく朝食に。
「あとはご飯とおかずを少々でお弁当完成ですね。おかず何にします?」
「賞味期限ぎりぎりなミニ春巻きが残ってるから、それにする」
と、こんな感じで初の弁当作りは順調に進み……
「お弁当かんせ~い!」
同時に余り物オンリーの朝食も完成。
「いただきます」
「じゃあフライパンとか洗っておきますね」
「ん、ありがとう」
いつもより準備に時間はかかるけど、やっぱりいいな手作りは。美味いし。
食事とその後片付けが終了して自分の部屋に戻り、制服に着替え始める。
するとドアがノックされた。
「もうちょっと待ってくれー。今着替え中ー」
「あ、はーい」
別に俺は見られてもどうってことないけどね。逆は……あれだけど。
湧き上がる記憶を『あれ』で済ませつつ、若干急いで着替えを終わらせる。
「どうぞー」
ドアの向こうで待っているであろうお客さんに合図するとすぐにドアが開けられ、
「……明さん、寝癖そのままですよ?」
すぐにそう言われた。
「あ、忘れてた。いつもなら寝癖なんてならないんだけどな……」
所々でピョンピョンと飛び出している髪を手櫛で直そうと試みるも、
手を放す傍から再びピョンピョン。これは水使わないと駄目か……
「濡らしてくる」
と部屋を出ようとしてセンと擦れ違った時、
「わわっ」
センがよろけた。ぶつかったか?
「ん、すまん」
「ああいえ、大丈夫です。
足元にこれがあって、避けようとしたらバランス崩しちゃって……」
センの足元にはごみ箱があった。その中を覗いて思う。そろそろゴミ出ししないとな……
脱衣所で洗面台の前に立って鏡を覗くと、頭は思っていたより凄いことになっていた。
寝癖部分をちまちま濡らすより、頭にシャワー被ったほうが早そうだなこれなら。
と言うわけで、ズボンの裾を捲り上げて風呂場でシャワーを浴びる。もちろん頭だけに。
その後、頭から垂れる水が体を伝わないように前傾姿勢で脱衣所に戻る。
ポーズだけ見れば落ち込んでる人に見えなくもないが、とにかくちょっと通りますよ。
タオルで髪を拭くと、濡れたので多少ペッタリした感はあるもののいつもの髪型に元通り。
うん、今日も特に決まってるわけでもないな。お世辞にも。
なんて思っていると、
『ピピピピピピンポーン』
……来たな。
「はいはーい!」
……出たな。
それから数秒後、
「明さーん!」
……行くかな。
「おっはようさん!」
「おはよう、明くん」
「おはよう二人とも」
さて今日もいい天気……かと思ったら曇り空。傘持ってったほうがいいかな。
「嫌な天気やなぁ。やっぱ降るんやろか」
傘立てから傘を持ち出す俺とセンを見て、明日香が不機嫌そうに漏らした。
「せやねぇ。お母さん洗濯物ちゃんと取り込んでくれたらええけど……」
今日香は天気より母親が気になるようだった。
「明日香、傘は?」
明日香の手には傘がなかった。今日香は持っているが……?
「ん? ああ、カバンの中に折り畳みが入っとる。降るかどうか中途半端なときはこっちやな。
降らんかった時邪魔でしゃあないからなぁ。今日香は……ま、しゃあないけど」
またいつもの嫌な笑みを浮かべる明日香。なら乗らないわけにはいくまい。しかし、
「と言いますと?」
俺が乗ろうと思ったらセンに台詞を奪われてしまった。悪気がなさそうなのが逆に非道い。
「ちょっと、明日香ぁ!」
「今日香な、折り畳み傘広げたら絶対逆さまに開いてまいおんねん。下手したら折りおるしな」
これ大好きです。
いやー、久しぶりに読んでみたら台詞ばっかりですね見事なまでに。
でもまあその辺が良いのか悪いのかは読んで頂いてる方の判断に任せるとしまして……って言うか現在頭クラクラで自分で考えるのがきっつい―――
―――のは、いいとしまして。
「ボタンを無駄に連打する」
これって何故かやりたくなるんですよねインターホンに限らず。今はさすがにないですけど。
テレビのリモコンで音量を下げる際に押しっ放しでも下がるのに連打したり、トイレの小便器で意味も無く水洗ボタン連打したり、弱パンチを無駄に連打したり、モンスターボール投げてはAB交互に連打したり……
変な事書いてるかもしれませんが、今にもぶっ倒れそうなもんで堪忍してやってください。
それでは、今日はこの辺で……