これにお金にならない仕事(^_^;)
まずは出入りしている作業所に通っている車椅子の青年のノートパソコン。
話を聞くとHDDがクラッシュしたらしい。早速持ってきてもらって家に持ち帰る。
とりあえずは起動してみるときちんとWindowsXPが立ち上がる。
HDDのCHKDSKを行うと途中でシャットダウン。どうやらHDDが熱を持ち始める
とだめになるようだ。これはあらかじめ聞いていた状況と同じ。
HDDをとりはずし、他のマシンに接続しデータを吸い上げるためノートパソコンを
ばらすことにする。最近一部の機種を除いて交換はしやすくなっている。裏蓋の
ねじをとりあえず全部はずしていったら、HDDはわずか1本のねじをはずせること
が判明。交換に必要のない箇所のねじをふたたび締めてHDDをはずす。
最近はいい部品があって、3.5/2.5インチともにケースに入れることなく裸の状態で
接続してUSBに繋げるのがあるのだ。それもIDE、ATAどちらも可能。
こうゆうメンテナンスをやる立場の人間としてはいちいちデスクトップあるいはタワー
のパソコンのカバーをはずして取り付けるよりかなり楽である。
まだはずしたばかりだと熱を持っているのでシーク音がおかしくてうまく認識できない。
しばらく時間が経って温度が下がると変な音もなくなり、HDDが認識できた。
幸いにもデータ類は壊れていないようだ。
バックアップツールを使ってシステム全体を吸い上げるのだが、このパソコン、リカ
バリーの領域がHDDにあり、不可視状態になっているのだ。最近はこういったシス
テムになっているのが出てきている。
OS自体が損傷しているかどうか不安だったので、この不可視領域も一緒にバック
アップツールで吸い上げることができた。
後は新しいHDDを購入して書き戻してやるだけだ。ひとまずはこの状態で小休止。
本人に了解を得てHDDを購入してからの作業だ。
もう一件は、となりの作業所のデスクトップ。こちらはディスプレイ一体型のパソコン。
一体型のためデスクトップなのだがHDDは2.5インチが使用されていた。
症状はこちらの方が重症。BIOSでの認識はできるのだが、ドライブとしては認識
されない。音もカタカタとなりっぱなりでヘッドの動きに問題があるらしい。
FDISKで二度ほど認識でき、DOS上で(幸いにも古いマシンのためHDDはFATフォー
マットだった)ファイル一覧させるが途中で止まる。
いろいろなメーカーのHDDチェックツールでHDDをチェックするがやはりエラーが
発生して修復が不可能な状態だ。
こちらは仕方がないので日にちをおいて再度挑戦することにする。ファイル一覧が
まったくできなかったのならあきらめるが、一覧が二度ほど表示できたことから
場合によってはうまく動作することがあるかもしれないからだ。これはもう神頼み。
本来であればデータ復旧サービスの会社に頼めばいいのだろうが、こうした物理的
損傷(きちんとシークできないなど)の場合の費用は論理構造がおかしくなった
場合の10倍以上の価格なのだ。(数十万円~)
さて、明日はどうなることやら・・・