1998年10月撮影
#023 Dresden Freistaat Sachsen DE
ドイツ、ザクセン州の州都ドレスデン
この写真は、ベルリンの壁崩壊、東西ドイツ統一(1990年10月)から8年後のもの。
1998年当時、第二次世界大戦から50年近くたつのに、
戦争で破壊された建物が廃墟のまま残され、町のあちこちに瓦礫が積まれていました。
粉々に砕かれた聖母教会(フラウエン教会)は、ちょうど本格的な修復作業に着手されたばかり。
細かい石片を集め、元通りに修復する作業は「世紀のジグソーパズル」と云われていました。
聖母教会は2005年に無事完成したのだそうです。
町の中心にエルベ川がゆっくりと流れ、
川辺に威風堂々としたゼンパーオペラ(オペラハウス)、優美なツヴィンガー宮殿など歴史的な建物が並ぶ、
山紫水明、古都の風情は、京都に似ています。
もうひとつ、お知らせすべきは、
宮殿内の絵画館(アルテ・マイスター)に、フェルメールの作品が2点もあります!
「取り持ち女」と「窓辺で手紙を読む女」
さて、この写真は、これら歴史的な建物が集中しているエリアにある
Fürstenzug(フェルステンツーク:君主たちの行進)という壁です。
歩いている人と比べると、かなりの大きさであることがわかるでしょう。横幅は約100m。
壁はマイセン磁器製のタイルを使って歴代の王様が描かれています。
マイセンは、ドレスデンの郊外25㎞のところにある白磁の名窯。
「ブルーオニオン」と呼ばれる、2本の剣が交差したブランドのシンボルは有名です。
My record ・・・次の旅のために・・・
撮影場所は、君主の行進の壁 by Google Map
日本からフランクフルトまで直行便
フランクフルトからドレスデンまでICEで4時間強
Inter Continental Leipzig ←今はWestin (ドレスデンから列車で1時間)
(advice) (ジャーマンレイル)パスを購入して、気に入った駅で途中下車しながら、
ドイツを周遊するのが私のお気に入りパターンです。
ドイツは主だった都市はリング状につながっているので、フランスのように、どこへ行くにも
一度パリへ戻った方が便利などということはありませんし、高速列車の座席指定も不要。
時刻の下調べはRailEuropeか、DBで。
重い荷物を持ち歩くのは避けたいので、私は入国の日にフランクフルトに一泊し、
スーツケースをホテルに預け、二泊や三泊ぐらいのミニ旅行に何度か出かけます。
途中で、手荷物の中身を入れ替えに、スーツケースを預けたホテルに戻ることもあります。
再び預けて、次のミニ旅行に出発。 フランクフルトでは鉄道駅の近くのホテルを予約。
周遊旅行中は朝食も昼食も鉄道駅のカフェか列車内でとって時間節約。
一人旅の場合は、夕食さえも駅のビストロやブラッセリーで済ませてしまいます。
駅なら一人で食事していても違和感なく、郷土料理とかのメニューも多く意外とお薦めですよ。