ノースウェストアーカンソーは僕にとっては旅行でもなんでもないが、とりあえずこの地域を紹介する意味でも、今回は書かせていただきます。ちなみにノースウェストアーカンソーとは、その名の通りアーカンソーの北西部のことで、ベントンビル、スプリングデール、フェイエットビルという町が中心である。ちなみにこの地域は、現在アメリカでもっとも急速に発展している地域と言われ、経済的(失業率等)にも一番充実している地域に選ばれていた。元々は、人口3,4万人の町が集まっただけの地域なのだが、そんなど田舎の小さな町に全米規模の会社の本社が2つと、昨年世界第一位の企業になったウォルマートがあるために、雇用をどんどん生み出し、すさまじい勢いで発展しているのである。
ベントンビル
とりあえずは午前中はベントンビル周辺をドライブ。といっても、ウォルマートの本社(世界一の企業とは思えないようなプレハブ小屋?)や、ウォルマートの一号店などを車で回った。この町の特徴としては、至る所で何らかの工事が行われているところ。ウォルマート自体が、納入業者と協働してビジネスを行うことをポリシーとしているために、それぞれの納入業者はウォルマートの本社の近くにオフィスを構え、頻繁にミーティング等を行っている。したがって、ウォルマートが拡大し続けるのに伴い、より多くの取引業者がここに事務所を置き、人員をあてるようになっている。多い会社では300人も専門のチームを置いているぐらいである。ということもありこの町はどんどん人が増えているため、オフィスビルも、レストランも、小売店も、道路の幅も全てが不足している状態。したがって、至る所で次々と新たな建物が建っているのである。
ウォルマートの店舗
ウォー・イーグル・ミル
ビーバーレイクというこの地方の湖の近くの川のほとりにある昔からの水車を利用した製粉所である。ここでは、実際にここで作られたものが売っていたり、また最上階はレンストランになっている。あと、ここの前の小川(というか川)はとてもキレイで、かかっている橋も木製で本当に昔ながらの感じ。ちなみにこの近くにあるビーバーレイクでウォータースキーや釣り、ボートなどを楽しむのが、こちらの人の自然の楽しみ方で、僕の同僚のうち3人が、この湖に自分のボートを持っている。僕も2回ほどボートに乗せてもらい、ウォータースキーをやったことがある。
ウォー・イーグル・ミル
フェイエットビル
フェイエットビルは、アーカンソーで一番大きなアーカンソー大学がある街で、比較的年齢層の若い街である。ここにはこの地域で一番大きなショッピングモールがあり、結構買い物するのに便利。シアーズ、ディラーズ、JCペニーなどの百貨店や、バナナリパブリック、EXPRESS、ヴィクトリアシークレット(僕には関係ないが)など数多くのテナントが入っていて、それなりの規模はある。あと、ここには床屋がいくつかあり安いので、髪を切にも来る。ここでの買い物はお土産を兼ねたレイザーバックスのグッズ。レーザーバックスは、次のアメフトの部分でくわしく説明します。
アーカンソー・レーザーバックス vs ニューメキシコ・ステート @ドナルド・W・レイノルズ・スタジアム
この日の締めくくりは大学のアメフトの試合。大学のスポーツというと日本ではあまりメジャーではないが、アメリカではメジャースポーツのうちの一つ。特にアメフトの人気は絶大。さらにこの地域はプロのスポーツチームがないため、アーカンソー・レイザーバックスには本当にみんな入れ込んでいる。どれだけ入れ込んでいるかというと、スタジアムの収容人数は7万5千人。しかも、毎試合ほぼ満員に埋まってしまうのである。7万5千人といえば、日本で言えば国立競技場以上。横浜国際に少し及ばないぐらいである。人口もあわせて20万人もいないような地域の7万5千人のスタジムが満員になることを想像してみて欲しい。しかも、ここの応援はとても面白い。例えば、Let's Call those Hogs!という掛け声でみんなが立ち上がり両手を上に挙げて"Woo, Pig Sooie!!"と7万5千人が叫ぶのである。HogsもPigもチーム名がレーザーバックス(豚の一種)というところから来ている。あとSooieに関しては、アメリカ人に聞いても、特に意味はないといわれた。どおりで辞書に載っていないはずである、、、。ちなみにこの日の試合はレーザーバックスの一方的なゲームで勝利。なかなかよいシーズンの出だしである。
ドナルド・W・レイノルド・スタジアム