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Woogie's Footie Seven Days

グランパス、アーセナル、ドラゴンズ、映画、旅行を中心に生活する人間のブログです!

4TEEN 石田衣良

2006年05月15日 | 読書日記
今日はW杯のメンバー発表でしたね。個人的には名古屋から玉ちゃんと正剛が選ばれてくれたので、嬉しかったです。特に玉田が選ばれてきたことで、ドイツで着るユニも決定したことですし。あと、松井は個人的に選んで欲しかったですね。

まぁ、といいつつも、ワールドカップのメンバー選考に関しては、カズの一件から、あまりにドラマが求められすぎている部分もあって、なんだかリザーブに誰が入るかでここまで喧々諤々となってるのもどうなの?って部分もあったりするので、すんなりスルーしておきます。

今日のトピックはちょっと前に読んだ石田衣良の「4TEEN」。タイトルの意味は4人の14歳を表したもので、多分想像がつくとおりに、14歳の4人がいろいろと直面する問題を一緒に乗り越えていく、といった感じのお話です。なにげに直木賞も受賞していたりするんですね。

個人的にはちょっとあっさりしてて、読みごたえがなかったかなぁ、というのが感想でしょうか。でも、石田さんの作品らしく、読み始めると、すぐにのめりこんで、読み終わるまでは早かったんですけどね。

きっと、僕は汚れた大人で、もっとドロドロしたものを求めてるのかな…。

でも、やっぱり石田衣良の作品は好きなので、これからも読んでいこうと思ったり。でも、ちょっと最近テレビに出すぎだという説もありますが…。

「娼年」 石田衣良

2005年11月22日 | 読書日記
結構前に読み終わったのですが、ずっと忙しくてなかなかレビューがかけませんでした。で、今日は久しぶりに早く仕事から帰ってきたので、書いてみようかなと。作品的には、僕の好きな石田衣良さんの作品で、話題としては娼婦の男性版の「娼年」のお話。トピック的に、電車の中で読んでたりしてるとどうしても横の人からの視線が気になっちゃいました。いやいや、あまりに描写がリアルすぎて、、、。


話的には別に嫌いではないけれども、他の石田作品に比べると、ちょっと物足りないかなと思ってしまいました。まぁ、なにが違ったかと聞かれても答えられない自分だったりもしますが。


個人的に、ちょっとした発見だったのが最後の解説。

『すじ、すなわち、何がおこったかより、何が「どう」綴られているかを読みたいという人がいるのです。そういう人に「娼年」は向いています』と、

また、石田衣良のことを

『都市の風景や服飾や人物を、気負うことなく、ほどよく諦めて抽出するのにたけた作家です』

とも。


うーん、そのとおりと思ってしまいました。

この点からいくと、やっぱりこの作品も石田衣良作品、そのもので、きっとこの特徴は村上春樹にも当てはまるのかな、、、。


まぁ、見事に僕が石田衣良と村上春樹が好きな理由を言い表してくれたわけで、、、。

『スプートニクの恋人』 村上春樹

2005年10月02日 | 読書日記
今日は午後に久々のフットサル。調布まで行ってきました。で、その移動の電車で、やっと読み終わりました。そういえば、昨日、大学のときの人々と集まったのですが、その時に村上春樹の本の話題に。で、やっぱり好みが結構分かれる作家だというのが、世間的な認識なのかな。平たくいえば、とても面白いという人もいれば、意味が分からないという人もいるということでしょうか。ちなみに僕は言うまでもなく前者です。

で、今回読んだ『スプートニクの恋人』ですが、いまさら読んだんかい!ってツッコミは置いておいて、内容自体はとても楽しめました。これは多分、すべての村上作品に共通していることだと思うけれど、「人と人が理解しあうことの難しさ」や、「それでも他人とつながることを求める人間」っていうのがうまく描かれていた気がします。もちろん村上春樹らしく、ちょっとばかりの非現実性を織り交ぜながら、、、。

あと個人的に面白かったのが、主人公の住んでいる場所が国立だったこと。やっぱり自分が知っている場所が舞台で出てきたりすると、気になったり。実際に、一つ一つの風景描写に、「これはここのことを書いてるのかな?」とか、過剰な反応をしてしまいます。でも、そういうのって、本を読む上でいいアクセントになるので、結構楽しかったりもしたけれども、、、。

ということで、明日からはまた仕事。うーん、、、。

「辺境・近境」 村上春樹

2005年09月21日 | 読書日記
最近、ずっと読書日記を書いていなかったですが、熊本に行っている最中に一冊読み終わったのでこの辺で。今回も僕の大好きな村上春樹の「辺境・近境」です。たしか文庫の出版自体は2000年ぐらいのはずですが、なんだかんだで読まずにきていました。作品自体はあくまで旅行記なので、雰囲気的には「やがて哀しき外国語」に似ているかな、という気もします。分からなくて頭を抱え込むような村上作品も好きですが、こういう軽いタッチ系の村上作品もまたいいですね。逆にこういう作品の方が、村上春樹独特の「身の丈感」いいかも。

作品の内容ですが、最初にも触れましたが、一言でいえば旅行記。行った先は、メキシコ、香川、ノモンハン、アメリカ、神戸。奇しくも僕が行ったことがある、もしくは住んでいた土地が3つ(メキシコ、アメリカ、神戸)も入っていて面白かったです。メキシコという国の描写は本当に秀逸だと思いましたし、アリゾナに入るまでのアメリカ横断旅行記のすっ飛ばし方は、アメリカの田舎というものを知っている人ならではの端折りでした。神戸はやはり元住民としての支店が入ってましたね。個人的にもちょうど僕が住んでいた場所あたりを通っていて、なんだかとても身近な旅行記でした。

いい意味でも、ちょっと気が抜けるいい作品だと思います。たまにこのタッチの村上作品も読みたくなるんですよね。

シネマと書店とスタジアム

2005年08月30日 | 読書日記
沢木耕太郎さんの作品、っていうか観戦記や書評、作品評を集めたちょっと変わった本です。で、何で読んでみようかと思ったのかは、、、、、きっと想像がつくことでしょう。だって、シネマと書店とスタジアム = 映画 + 本 + スポーツ。こんなに僕にぴったりなタイトルってないじゃないですか。すべてが僕の興味と一致しているんですから。書店で見たときには、「これは僕のために書かれた本?」なんて本気で思ってしまいましたよ、、、。

ということで、ないようですが、この手の本って感想が書きにくいですよね。特に書評や映画評は読んでいない&見ていない映画も多数あったので、なんとも感想が書きづらいです。全体的には、映画の評論も秀逸だと思いましたが、やはり長野五輪の観戦記が一番面白い気がします。日韓のW杯に関しても書かれていましたが、これと比べても長野五輪の方が個人的にはいいと思いました。特にラージヒルのジャンプの観戦記は一番のお気に入り。一番好きなフレーズは、「原田の強さと弱さを鋳型に溶かし、鋳造すると、たぶん銅色のメダルになってしまったのだ」という終わり方です。素敵な表現だとおもいませんか?

ということで、あまり感想になってませんが、僕と同じような興味を持っている方は読んでみては。読み始めると、あっという間に読み終わりますよ。

蹴球神髄

2005年08月23日 | 読書日記
今日は読書日記ですが、あらかじめ書いておきます。かなりマニアな本です、これ。多分、タイトルから容易に想像がつくかとは思うのですが、サッカーの本で、サッカー関連の名言を集めたものなんです。まぁ、こんな本を読む人もあんまりいないとは思いますが、これが渋谷のブックファーストのかなり目立つところに積まれていたので、思わず買ってしまいました、、、。

で、感想を書くような本でもないので、僕の気に入った(またはもともと気に入っていた)名言をいくつか紹介。

ビル・シャンクリー
「サッカーは生死の問題ではない、それよりもっと重要だ」

ペレ
「ボールは丸い」

フランツ・ベッケンバウアー
「強いものが勝つのではない、勝った者が強いのだ」

ボビー・ロブソン
「戦術はロナウド」

アラン・シアラー
「イングランドの白いシャツは、お金では買えない」

ズボニミール・ボバン
「サッカーは戦争だなんていうやつは、本当の戦争を知らないんだ」

アーセン・ベンゲル
「スタンドに足を運んでくれるサポーターを裏切る権利など、我々にはない」

イングランドの格言
「車も家も、妻でさえも変えられる。しかし好きなチームだけは変えられない」

ガリー・テリー
「この週末のウェストハムはどうなった?」(イラクでの人質から解放されての妻への第一声)

ルイス・フィーゴ
「誓ってもいい、たとえ給料が減ってもバルサでプレーしたいんだ」

加茂周

「そらあ、しっかり守らないけませんよ、ハハハ」(アナウンサーに、相手のフリーキックに対して日本はどう守るべきかと聞かれて)

「いやー、なんていう選手ですか?トラップうまいですねー。」(W杯でデルピエロを見て。すぐにアナウンサーにデルピエロですと突っ込まれる)



と、こんな感じです。興味のある方、よっぽどのサッカー好きは一度読んでみてはどうでしょうか。まぁ、いい時間つぶしにはなりますよ。

いのちのバトン 相田みつを

2005年08月01日 | 読書日記
本屋の店頭でなんとなく買ってみました。相田みつをさんの作品を立原えりかさんが解説した本です。もともと相田みつをは好きですが、久しぶりに時間をみつけて、こうやって作品を見つめなおしてみると、やっぱりいいですね。ふと立ち止まって、いろんなことを考えるような良い機会になりました。なんだかヒトとしての原点に戻れるというか、忙しい中で忘れていたことを思い出させてくれるというか、、、。

で、結構その時々で、ハッとさせられる作品って違ったりするのかも。今回は「まけるひとのおかげで、勝てるんだよなぁ」がそれだった気が。あと、「あなたのこころがきれいだから、なんでもきれいに見えるんだなぁ」にはいつも考えさせられます。企業で会社員として働いていると、いろんな競争の中で、こういうことってつい忘れがちになっちゃうのかも。ふと、自分の本来持っていたはずの考え方が、どこかに行きかけているのに気づいたりすることもしばしば。だから、読めば読むほど、自分が忘れかけていた大切なものを取り返せるような、そんな気にさせられますね。

ということで、ちょっとピュアな気持ちに戻った週末でした。

スローグッドバイ

2005年07月25日 | 読書日記
最近、また読む本の量が増えてきました。というか、単純に移動時間が長いからという説もありますが。普段はチャリ通勤のため、あんまり読む時間がないので、本当に新幹線の中なんかはいい読書時間なんですよね。あと、ストレスが溜まってくると、本をむさぼり読んでしまう癖があるのも事実です、、、。

で、今回読んだのは、石田衣良の短編集「スローグッドバイ」。村上春樹の短編集の次に石田衣良の短編集と、なにやら短編集づくしの様相です。でも、ご存知のように、村上春樹と石田衣良のテイストは正反対。村上春樹の世界にどっぷりはまった後に、なんだか再びまともな世界に戻された気分です。今回は恋愛モノなので、いつもの石田衣良ともちょっと違いましたが、それでも石田衣良独特のリズムの良さや、良い意味での軽さ、文章の繊細さがあって、とても良い作品になっていたと思います。

個人的に一番印象に残ったのは、最後の「スローグッドバイ」。さすがに短編集のタイトルになるだけあってよく書けている作品だと思いました。お互いの感じているセツなさの描写がさすがだなぁ、と。あとは、「ローマンホリデイ」「真珠のコップ」といったところでしょうか。

ということで、とりあえず買いだめシリーズはこれで読破。さて、こんどは何を買おうかなぁ、、、。

象の消滅(村上春樹短編集)

2005年07月19日 | 読書日記
最近、出張も多かったのでずっと読んでました。今回の作品は、村上春樹の短編集。どうやら昔にアメリカで出版されたものを集めたものらしいです。最初にカバーを見て、妙にそそられて、さらに村上春樹だから、という理由でさらにそそられて買ったまま部屋に眠っていた作品でした。で、本の感想ですが、やっぱり相変わらずの村上春樹ワールドでした。多分、あんまり深く考えてしまうと、余計に分からなくなってしまいそうだけども、軽く読み流すと味わいが減ってしまうのかな、という、村上春樹を読むときにいつも感じるような感覚を今回も感じました。結構ありえないことが書かれつつも、これもまた人生なのかな、なんて思えてしまう妙なリアリティがあるのが、とっても村上春樹作品ぽかったですね。

ちなみにこの話題では、やはり他の方は自分なりに好きな短編ランキングみたいなものをされているので、僕なりにやってみると、
1.沈黙
2.中国行きのスロウ・ボート
3.午後の最後の芝生
といった感じでしょうか、、、、。まぁ、これは人によって分かれそうですね。

まだ部屋には、買ったままの石田衣良の短編集もあるので、これも読まなきゃなぁ、、、。そういえば、もう一冊マニアックなのも買ったなあ。タイトルは「蹴球真髄 サッカーの名言集」。でページをぱっと開けてみたらそこに載っていた言葉は、、、。「小倉もフリーならストイコビッチだ。だがサッカーには常に敵がいる」by アーセン・ベンゲル。うーん、趣深い言葉だ、、、。ていうか、偶然こんなページを開けてしまった僕も僕だなぁ。

あと、タイトルとは関係ないけれども、ヴィエラがユーベに移籍決定。あと、SWPはチェルシーだそうで。SWPは心のそこまでGoonerなんだと思ってたんだけどなぁ、、、。

アキハバラ@DEEP

2005年02月16日 | 読書日記
暇を見つけてはちょこちょこ読んでた「アキハバラ@DEEP」をやっと読み終わりました。やはり、面白かったです、これ。「池袋ウェストゲートパーク」も面白かったですが、これも全然負けてません。

話の舞台はタイトルそのままでアキバです。6人の何らかの欠陥を抱える青年が、小さな会社を立ちあげ、ヤフー、グーグルに次ぐサーチエンジンを開発することから話は始まります。このサーチエンジンの特徴はAIが搭載されており、それにより検索をすればするほど、検索者の好みに合わせた検索が出来るようになること。これで、この会社一旦は社会から注目を集めますが、IT大企業のデジキャピからの買収話を断ったがために、結局このプログラムはデジキャピにより盗まれ、そこからこのサーチエンジンの奪還大作戦が始まります。で、ここからの内容はあえて書きません。

やはり石田衣良独特のリズム感がとても楽しい作品でした。しかし彼独特の時代を捉えるセンスはどこから来るのか本当に不思議です。きっと常人にはないような時代のアンテナを持ってるんでしょうね。

ということで、今日はAmerican Idolでもみよっと。Simonは今日も意地悪なのかな、、、。

日本語力と英語力

2005年01月26日 | 読書日記
ちょっと前に「日本語力と英語力」という本を読みました。著者は「声に出して読みたい日本語」の齋藤孝教授と、英文学者の斎藤兆文助教授。これもなかなか面白かったです。どちらかというと、英語教育に関する話題が多く、現在の英語教育に対して様々な疑問を投げかけています。

例えば、会話重視の教育は本当に英語力を伸ばすのに役立っているのかという疑問。これに対しては、たしかに食べ物をオーダーするときの決まり文句を知っていても、結局それはレストランの中だけの話であって、それ以外で役立つものではありません。これに対して、従来の日本的な教育の中にある文法重視の教育の中では、ネイティブっぽいこなれた表現は出来ないかもしれませんが、少なくとも間違っていない方法で自分の意思をそれなりに柔軟に伝えられることになります。この点で、この本が訴えているような会話重視の教育の危険性というのは当たっているように思います。また日本語の文章構成力、論理力なしには英文構成力も育たないと論理に関しても、同意できる部分が少なからずあります。

ただ一つ感じたのは、アカデミックな英語と日常は話されている英語はやはり違っていて、個人的にアメリカで生活する身としては、やはり日本の教育ではあまりに本当にこちらで話されている言葉を教えていないという点は感じてしまいます。これらの会話というのは、文章構成力、論理力というよりも、知っているかどうか、会話のテクニックのようなもので、逆にこれらのことを知らずに正しい文法のみ知っていても、話が本題に入る前に相手にされなくなってしまうという危険性があります。結局のところ、これらのこともある程度は知っておかないと、会話が始められない、しいては相手にされない、という事態も招きかねません。この本で提案されているようによい文章を数多く読むことは確かに重要かもしれません。ただ、同時に生活の手段としての英語も身につけておかなければ、アカデミックな場以外では困ることも多いように思います。

ということで、この本に関して半分賛成、半分反対、のような感想です。でも、この本自体はとても面白い視点を持っていて、楽しめました。

海辺のカフカ

2005年01月24日 | 読書日記
やっと昨日、村上春樹の「海辺のカフカ」を上下巻とも読み終わった。ていうか、厳密に言うと昨日じゃなくて、今日。しかも朝の5時。下巻に入ったら、どんどん続きが読みたくなってきて、結局最後まで完読してしまった。一旦読み始めると、やめられなくなってしまうのは悪い癖だけど、でもそれはそれだけ作品が面白かったってことかな、、、。でも社会人としてあまりほめられたものではないかも。

村上春樹の作品はどれも知性に溢れていて、かつ適度のカジュアルさを持ち合わせていて結構好き。まぁ、知性に溢れているという面では少なくとも僕には向いていないかも知れないけど、適度に砕けているのでその点は僕にとっては読みやすい。で、これは読み終えてからいろんな疑問が湧き上がる作品。作品の中でよく使われていた言葉を拝借すれば、「抽象」としてのこの世界観は何とか捕らえられるけれども、逆にここから「具体」的な世界に落とし込もうとすると、ちょっと分からなくなる。多分、こんな作業はこの作品には必要ないのかもしれない。でも、「少年カフカ」なるもが読者と村上春樹の問答集のような形で出ているということは、やはり多くの人はメタフォリカルにこれを理解出来ていても、やはりその実体を追ったときにいまいち把握しかねているのではないかと勝手に想像する。でも、僕は「少年カフカ」までは読んでないから、あまり具体的な内容は書けないんです、実は。また買わなきゃいけない本が増えたのかな、これは、、、。

さて、今日は24見てとっとと寝よう。本当に最近は仕事が忙しい。昼ごはんをまともに食べる時間が十分に取れない。といっても、少しでも早く帰ってテレビを見たいからなんて、間違った理由で昼ご飯の時間を削っていたりもするんですが、、、。

いま、会いにゆきます

2005年01月05日 | 読書日記
旅行中に読んだ本、第2弾です。ご存知、「いま、会いにゆきます」の原作本です。僕はセカチューもこちらも映画では見ていないのですが、両方とも原作を読んだ限りは、こちらの方が泣けるかなという気がしました。

話の流れ的には、ともすれば単に非現実的ともなりうるようなお話ですが、その中に織り込まれていた家族三人の感情はリアルそのもの。人はこんな風に人を愛して、こんな風に失うことを恐れて、こんな風に失ったことを悲しむんだなぁ、というのを改めて思い出させられました。この3人が本の中で作り出している空間は、すごく豊かで温かい感情で溢れていて、自分もまるでその中にいるかのような、とても不思議な気持ちにさせてくれます。

うーん、やっぱりセツナイの一言に尽きます、この本は。でもこんな風に人を愛せて、こんな風に人から愛されることができれば、人生はスゴく素敵になるんじゃないかな、なんて思っちゃいました、ガラにもなく、、、。原作を読んでいない方は、是非読むことをオススメします!

さて、ひさしぶりにドラクエでもしよっと。

マネーボール

2005年01月04日 | 読書日記
旅行中読んだ本です。メジャーリーグのオークランド・アスレチックスのオーナーの話。分野的にこれほど僕の興味にぴったりはまるものも珍しいぐらいの内容でした。

アスレチックスといえば、メジャーでも指折りの貧乏球団。でも、実際の成績はトップクラス。コストパフォーマンスで見たら、圧倒的な成績です。そんなアスレチックスの秘密はといえば、徹底的にデータを分析し、実際はどのような要素が勝利に貢献しているか、どのような選手が投資対象として相応しいのか、などの検証を行って、従来の野球界の常識を覆しかねないような選手獲得方針を持っていること。具体的には、最も重要なのは出塁率、守備は思われているほど勝利に貢献しない、高校生はドラフトでなるべく指名しない、など。あと戦術的にバントはしない、盗塁もしない、などがあげられます。このロジックを見ると、たしかにその通りと思うことが多々ありました。

あとやはり面白いのは、日本と同様に非常に閉鎖的な野球界に、外部では当然のごとく使用されているような分析メソッドを取り入れたり、これまで野球界にはいなかったような人材をどんどん入れていったところ。まぁ、一般の企業にいれば当たり前の論理も、やはりこのような世界では当たり前ではなく、このへんから来る変革への抵抗みたいなもの読んでて面白かったです。

で、話をサッカーにちょっと変えてみて、今サッカー界でも世界的にこのような流れが強いのかな、なんて結構思います。一時期前には、サッカークラブの株式会社が一気に進んで、マンUのメッソドが有名になったり、バイエルンがマッキンゼー(コンサルティング会社)を使ったりと、より経営の世界の話がスポーツにも入り込んできた時期があって、スポーツ・マネジメントという分野が加速度的にメジャーになったような気がします。実際に現代的な経営感覚をだずさえたフロントを持っているチームのみが生き残れる時代になってきたような気もします。バルサが復活したのも、このような感覚を兼ね備えたラポルタが会長になったからですし、チェルシーのアブラモビッチもマンUからそんな素養を備えた人材を引き抜くことを忘れませんでした。またベンゲルなんかは、監督でありながら実際の予算でクラブのビジョンまで描けてしまうような貴重な存在です。

で、また話は変わってJリーグ。やはりJリーグのフロントの中で面白いのは浦和レッズ。ここの社長は三菱時代にドイツ勤務経験があり、実際にあちらのクラブの経営の実情を知っています。多分Jリーグの中で、単なるスポーツチーム運営でもなく、単なる企業運営でもなく、それを混ぜ合わせたスポーツ・マネジメントという分野の素養を持っている数少ない社長ではないでしょうか。実際に、レッズのこの社長になってからのチーム作りからは、そのような雰囲気が多分に感じられます。実際に結果も出てますし。また楽天やライブドアなどのスポーツマネジメントの分野へ参入も、彼らのなかに実際にこの分野のスペシャリストがいるのかどうかは分かりませんが、少なくとも今までは現代感覚の経営の論理が持ち込まれていなかった分野に刺激を与える面では、とてもよいことだと思います。

でもって、なんでこんなことを長々書いたのかというと、単にこれが僕が将来やってみたい分野だから。でも、そのためには勉強しなければならないことがいっぱい。一般企業の勤務経験があっても、それは企業マネジメントのメソッドとは全く別物。大学の学部卒の知識ではあまりにも弱すぎるのも分かってるし、、、。と、ここまで書くと次に何がしたいかは、読む人が読めば想像できるような気もしますが、このへんで止めときます。誰が見てるか分からないので、、、。

嘘つき男と泣き虫女

2004年12月19日 | 読書日記
ちょっと前に読んだ本のお話。ご存知、「話を聞かない男、地図の読めない女」の続編です。とりあえず、前作も読んだので今回も読んどこうかなと、、、。

内容的には前作の方が面白かったかな、という感じです。前作を読んだときの新鮮さみたいなものは感じませんでした。感覚的には前作が「へぇ、そうなんだー。」だとすると、今回は「あぁ、そうなんだ。」みたいな感じです。

なんかでもこの本に書いてあることを実施しようとすると、男女関係が凄く戦略的、戦術的になりそうでコワイ、、、。