赤ガエルのボンヤリ日記

クルマもカレラ、自転車もカレラ、
すべて前世紀生まれの乗り物を愛する、クルマバカオヤジの中身うすーい日記です。

だんだん集まってきました

2008-04-12 21:38:18 | けった(=自転車)
あいかわらず壁にぶら下げられているクラインフレーム君ですが、いつまでもカベにぶち当たったままじゃいられません。

ペースはゆっくりですが必要なパーツがだんだん集まってきています。
今日届いたものは、まずはシマノ・デュラエース7700系クランクセット(ただしひとつ旧型)。

一見すると何の変哲もない5本ヒトデ型のありふれたクランク。ぼくのような旧型ケッタファンから見ると、初代の"溝入り"などと比べるとなんだか太めでぼってりして見えるクランクアームです。

とはいえなんといってもそこは世界のデュラエース。シマノが誇る"冷間中空鍛造技術(ホローテック)"が市販品として実を結んだ逸品、金属加工モノオタク?のぼくみたいな人間にはなかなかそそるシロモノなのです。

「中空」で「冷間鍛造」ってなんでしょう?
ふつう鍛造品は中実(ムク)しか作れません。できるのは型を抜くことのできる計上に限られるので、せいぜい深い凹みか貫通穴くらいまで。(このクランクの軸も鍛造貫通穴シャフト)
口の狭くなった内部空間なんて中子をつかえる鋳物でもなきゃできないものですが、それをアルミの冷間鍛造でつくっているわけです。ちなみに切ってみた写真はここ。ホントに中空だからすごい。ただし「フタを圧着」ってのはまちがいで、一体で鍛造成型しています。

秘密のカギはアーム裏側のこの丸いシールにあります。

このシールは中空部から液体(?)を抜き取った穴のフタです。つまり鋳物でいう中子としてアルミの粗材の穴の中に液体を封じ込めておき、そこから鍛造をして液封のまま一体成型、後で穴を開けて液体を抜き取ることで空間を作っているというのです。
(とはいえ中に何を入れるのか、シマノは公開していないそうなので詳細は不明。以前見つけた特許では粉末状のものを詰めているような記述だったけど、肝心な部分は)書かれていなかった)

イタリアの老舗、カンパニョーロのカーボンクランクもカッコいい(値段も高い)けど、金属加工モノに萌える工業系ヲタとしては、メタリックなハイテクモノに強く惹かれるんです。


ギアの刃型もいつのまにか色々進歩しているようです。
アウターとインナーで刃型が違っていて、アウターの刃を見るとなんだかサメの背びれみたいな非対称な形。これがきっと変速の性能に効いてるんでしょう。


メタル萌えアイテムをもうひとつ。だいぶ古い型ですがシマノのセカンドグレード、アルテグラのブレーキキャリパー。
これまたぼくの知らない間に、サイドプルブレーキのキャリパーは2ピボット3リンクの複雑な仕組みに変わってました。昔の単純な構造に比べるとずいぶん進歩してます。
ちょっと残念なのがグレーメタリックカラーだったこと。どちらかといえばアルミのままのほうが好み。

ともあれ、これで残る大物といえば、タイヤ/ホイール・スプロケ・ペダルにブレーキ&変速レバーくらいになりました。
とはいえスプロケ・ペダルはともかく、タイヤ/ホイールやデュアルレバーは値段も高いし選択肢も多いしで、一体どれを狙ったらいいか困るところです。


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