赤ガエルのボンヤリ日記

クルマもカレラ、自転車もカレラ、
すべて前世紀生まれの乗り物を愛する、クルマバカオヤジの中身うすーい日記です。

ドライビングポジションの小細工

2005-09-30 00:20:16 | ポルシェいじり(内装編)
 我ながらつくづく小細工が好きだなあと実感する。シート換えてステアリング換えてペダルも高さ調整してきて、ほぼいい感じになってきた。でもしばらく乗っているとまたちょこっとだけ直したいところが見つかってくる。
 僕はメーカーのやることへそれなりの敬意は示すけど、すべてを無批判に受け入れるほど素直な人間じゃないので、気に入らないところはできる範囲でどんどん換えていっちゃうタイプ。
 以前も書いたけど、僕は「ポルシェ(外車)真理教信者」じゃないのだ

 まず『小細工1』としてシートベルト(純正3点)の配置から。本当はもう少しBピラーポイントをいじりたいのだけど、964は残念ながら固定式。ここは仕方ないので目をつぶる。いまはレカロSP-Gを装着しているので、腰を締める部分がサイドサポートで持ち上げられて体への密着がよくない。そこでシート左側のハーネスホールに3点ベルトを通す形にしたら、とりあえず左側の腰回りへの密着はよくなった。これは結構一般的な変更だけど、実際に効くので試してみる価値はあると思う。


 次に『小細工2』として座面クッションの手直しとヘッドレストへの補助クッション。
実はレカロはあまり好きでない。レカロのシートって僕の体とは相性が良くないような気がする。(だったら買うな)
むかしロードスターにケーニッヒのP700というフルバケを付けていた。こいつはSP-Gとは違って鉄パイプフレーム式のバケットで、フルバケのクセにシートバックが15度くらいの範囲で微調整できるという変り種。シートクッションもぶ厚く、長距離でも疲れずとても気に入っていた。(左右がゆるゆるなのはドイツ人標準サイズだったからか?これには追加クッションで対応。前後の尻の座りが悪いのは、あんこ抜きでくぼみを作ったらいい感じになった)
 これがなつかしのケーニッヒ:プリンツP700

それと比べるとオペル・アストラ(‘95)についていた純正シート(レカロ製)は、値段や作りの違いがわからないので一概に言っちゃいけないのかも知れないが、しっくりフィットせず長距離では尻が痛くなるのに悩まされた。おまけにシートレール(レールもレカロ製)がしょぼいのか?使っているとすぐにガタが出始めて加減速のたびにシートがカタカタ動くのがなんともいただけない。買ってしばらくしてヤナセにクレームつけてレール交換してもらったのだが、新しいレールもじきにカタカタ・・・おまけに当時は弟も同じアストラを持っていたのだけど、そっちのシートも同様にカタカタ・・・いずれにしてもこのオペルの一件と、別に使っていたLSでのフィット感の悪さとが重なって、僕の中(尻?)ではレカロに対してよい印象がなくなっていた。今回964を手に入れたときに、ポルシェ純正のレカロシートはどんなもんかと心配になったのだが、オペルのときのようなひどいガタは出ていないので、むかしの問題は単なる偶然かあるいはコストの問題だったのかも?ただし964純正シートはサイドサポートが不足していると思ったので、結局はフルバケに換装することにした。ブリッドの方が体格に合っていていいかとも思ったのだけど、中古品を探すときにはレカロの方がタマ数が多く、結局はレカロSP-Gというありきたりな?選択になった。(ちなみにリビング用にしたポルシェの純正シートは、TV見るには快適だけど居眠りするときはサイドサポートがやっぱり不足)

さて、今使っているSP-Gだけど、さすがにボディシェル一体のフルバケは軽いし見た目もスポーティ。サイドサポートの布が破れているので安値で買えたのだが、破れは右側だし一応補修もしてあるので使用上の問題はない。ステアリングをクイックリリースにしたので乗り降りもだいぶ楽になった。始めのうちは座っていて特に不満もなかったのだけど、慣れてくるにしたがって細かいところがだんだん気になってきた。
 まずひざの裏、というかふくらはぎの一番上あたりがクッションに当たるのがなんだか気持ちよくない。さらに後頭部がヘッドレストのふちの固いところに当たってこれまた気持ちよくない。左右のサポートがいまいちゆるくてぴっちりした感じがしない・・・
 要するに
「足が短くて座面の長さに合わない。座高が高すぎてシート高さに合わない。体の幅はドイツ人標準に足らない」
ってことか・・・体幅が足らないってのは悪い話じゃないけど、僕も今ではそれほど細身じゃないのにそれでもゆるいっていうのはやっぱりすごいぞドイツ人!足が短くて座高が高いのは、悲しいけど事実なんだから仕方ない・・・

 悲しんでいても始まらないので座りごこち改善活動を推進することにした。まず座面だけど、腰椎の辺にクッションを入れて腰を前に出そうかと思っていたら、たまたまそうじのためにクッションを外したらレカロのクッション構造が理解できた。要するに封筒みたいな表布の中にウレタンクッションが入っていて、封筒の口はマジックテープで止めてある。だったらマジックテープを止める位置を変えて、ウレタンを前後にきつく締めてやれば幅が狭くなる。さっそくやってみた結果がこれ。
 これがはじめの状態
 締めこんでクッションを狭くした状態

 座ってみるとひざ裏への当たりが消えて、足を動かしたときの違和感がなくなった。まずは大成功。

 次に後頭部の違和感についてはクッションを作ってみた。市販品もあるけど、小細工マニアとしてはやはり手作りで行きたい!ということで、レザークラフトの達人(自称)としては、先日シート革張り1次試作で使った革で自分の好みに合わせたクッションを作ってみる。僕はコーナリング中や加速中は頭をシートにあてて、首の力を節約しながら固定しようとするのだけど、後頭部をシートに当てているとアゴが上がってのけぞったような姿勢になってちょっと違和感。そこでクッションの厚みを利用してアゴを引き気味で頭を押し付けられるくらいのポジションにしようという計画。頭が左右にぐらつかないようにクッションは凹型にしてみたけど、家に転がっていた梱包用の発泡スチロールのかたまりを使ってみた。これだと反発が固すぎるだろうか?まあダメならまた中身を替えれば済む話だろう。出来上がった1次試作品がこれ。
 中央のへこみにあわせて革を縫っていくのに苦労した。
マジックテープでレカロの布張り部になら自由に脱着できるし、本体もマジックテープでくるむようにしたので追加クッションも入れられる。

<今度はひざ押さえとペダル高さ調整だ!>
 ユーノスにはディーラーオプションで左右ニーパッドがあって、これはけっこうお気に入りだった。ちょうど左右のひざよりちょい上外側あたりを押し付けるような形のもので、左には小物入れ・右はドアスピーカーを避けるような形と小技が効いていた。
 こういうのはレーシングな人たちにはおなじみらしくて、ラリーやダートラ、ジムカーナ車両だとアルミ板にクッション張ったタイプのものがよく付いている。そういう競技用のものはすごくスパルタンでいいんだけど、そこまでハードにキメるのも少し気が引けるので、ヘッドレスト用クッションがうまくいったら同様の革張りニーパッドを作ってみようかとたくらんでいる。材料の問題で色がばらばらになりそうなのが問題だけど、まあニーパッドだったらそれほど目立たないだろう。

 あとペダルの高さもミリ単位で直したい。とはいえポルシェにはペダル高さアジャスタがついていないので(ユーノスにはあったのだが)、すぺーさーをかぶせてその厚さで調整していくしかない。まずはアクセルペダルの高さ直しからかな?

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3 コメント

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ニーパット (失笑)
2005-09-30 01:49:47
ユーノスオプションのそれがどーーーにも手に入らなくて、困っているのですよ・・・。
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たしかに無いようですねえ (赤ガエル)
2005-10-01 12:22:44
このオプション、もう「ユーノス店」もないしNAもないので買えないみたいですね?

ためしにヤフオクやグーグルも見てみましたが、ヒットなし。

形違うけどこんなのは売られてるようですね。

M2-1001はこんな形のものがついてたんですね。初めて知りました。



http://www.murakami-m.jp/parts/oriparts.html



一瞬これを買ってお茶を濁そうかと思ってしまいました。自作よりかっこいいでしょうし・・・
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Unknown (Unknown)
2018-02-28 19:34:27
つまり、お前はチビだってことかw
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