おおさか維新の会(代表=松井一郎大阪府知事)は2016年8月23日、大阪市内で臨時党大会を開き、党名を
「日本維新の会」
に変更することを決めました。
前代表の橋下徹氏が2012年に国政政党を立ち上げたときの名称が復活させ、地域色が強いとのイメージを変え、「第三極ブーム」に乗った当時の勢いを取り戻す狙いがあるものとみられます。
党大会に先立つ常任役員会では、現在は党の法律政策顧問の橋下氏が党幹部らが集まる会議で先月末
「弱小政党だから、そこまでやるかというぐらいやらないと埋没する」
として「法案100本提出」を助言したことを受け、秋の臨時国会に、国会議員の歳費を2割削減する法案など「身を切る改革」に関する法案を100本提出する方針も確認しました。
しかし、この法律100本運動なんて典型的ですが、法案を成立させる気なんて全くないみせかけですからね。自民党とも民進党とも違う第三極とみせかけようというだけで、自民党にべったりついていく気満々なことは明らかです。
参院選直後の7月30日には橋下、松井氏らが安倍首相らと会食しています。当然、会見の中身は改憲が最大のテーマだったでしょう。選挙前から、双方ともに自民公明維新をあわせて改憲に必要な3分の2の勢力を占めたいとお互いに言い合っていたのですから、こんなの第三極と言いません。
みなさん、日本維新の会のペテンにひっかかってはいけません!
ツイッターで橋下信者というべき人たちを100人ほど見繕ってリストにして、ときどきツイートを眺めているのですが、時々ほんとに安倍批判をしている人がいるんですよね。
誰から見ても安倍首相と橋下・松井ラインは一体だと思うのですが、安倍政治を乗り越える存在が橋下氏や維新だと信じている人が結構いるんですよね。
まして、一般的な無党派層には維新の会が第2自民党だと何度でも言っていかないとなりません。
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おおさか維新、「日本維新の会」に改名
- 2016/8/23 20:47 日本経済新聞
おおさか維新の会は23日、大阪市で臨時党大会を開き、党名を「日本維新の会」に変更すると決めた。橋下徹前代表らが国政政党として結成した2012年当時の名称に原点回帰する。安倍政権に対して是々非々路線でのぞむことを再確認し、改憲論議などで独自色を出す方針だ。地域政党のイメージ払拭を図り、国政での存在感を高める狙いだ。
党名変更の狙いは全国規模での支持獲得だ。先の参院選選挙区で議席を得たのは、地盤の大阪と隣接する兵庫の2選挙区3議席だけ。東京や埼玉、福岡といった関西以外で擁立した選挙区では議席を得られなかった。党内からは「地域名の入った党名では国政選挙を戦えない」との声が強い。
松井一郎代表は党大会のあいさつで「大阪で支持を受けている『身を切る改革』を全国に広げるための一番のネーミングが『おおさか維新の会』だという思いで戦ってきた」と語った。その上で「改革を日本全国で1歩2歩進めていくためには、全国の皆さんから認知されるネーミングを考えよう」と述べた。
松井氏は参院選後、党名から「おおさか」を外す意向を示していた。所属議員らによるアンケートを実施した結果、「日本維新の会」への支持が過半数だったことから「アンケートの結果などを基に検討して決めた」(党幹部)という。
現在、同党は衆院15人、参院12人で、野党では民進党、共産党に続く第3党。同党の規約では代表任期を「国政選挙から90日以内で、重ねて就任できる」としており、代表選は実施せず松井氏を再任することも決めた。
党勢拡大に向けた道筋は手探りだ。参院で法案を提出できる議席数を確保したことから、秋の臨時国会では積極的に提出する方針。まず国会議員の歳費を2割カットする「身を切る改革」関連法案を10本出す。成立にこぎ着けるのは難しい情勢だが、松井氏は「実現しないからといってやらないことにはならない」と力を込めた。
安倍政権が重視する改憲論議では憲法改正に向けた議論を主導する役回りをめざす。「教育の無償化」など改憲の3本の柱を掲げている。7月末には橋下氏、松井氏、馬場伸幸幹事長が安倍晋三首相、菅義偉官房長官と約3時間会談。橋下氏らは論議に積極的に参加する意向を伝えた。
政権との連携はもろ刃の剣の面もある。おおさか維新は安倍政権の政策に「是々非々」路線を掲げ、先の通常国会での法案への賛否はほぼ与党と足並みをそろえた。「党の存在感が低下している」(旧維新の党関係者)との懸念もある。
次期衆院選は「当たって砕けるしかない」(松井氏)として全国で候補者を擁立する。比例各ブロックに国会議員の担当を割り振り、全都道府県で1人以上の擁立をめざす。都市型政党との連携を模索するとの見方もある。小池百合子都知事が「選択肢の一つ」とした新党構想とは「政策次第」(同)で連携を視野に入れる。
党勢拡大のカギを握るのは昨年12月に政界を引退した橋下氏の動向との見方は強い。臨時党大会には姿を現さなかったものの、党内には「いずれ橋下氏は戻ってくる」(党幹部)との期待がくすぶる。
「日本維新の会」へ党名変更、党勢拡大狙う
(大阪府)日本テレビ
「おおさか維新の会」は23日午後5時から、大阪市内で臨時の党大会を開き、党名を「日本維新の会」に変更することを正式に決めた。全国に受け入れられやすい名称にすることで党勢拡大を狙うとしている。 松井一郎代表「これ以上、名前にこだわると、エリアのエゴととられかねません」 「日本維新の会」への党名変更は、所属議員らの賛成多数で可決された。維新は、先月の参議院選挙で、大阪と兵庫以外の選挙区で敗北。“おおさか”の地名がついた党名では有権者に浸透しにくいとして、党名変更に踏み切った。 「日本維新の会」は、4年前に“維新”が国政に進出した際の党名で、当時の狙いであった全国で受け入れられやすい名称に戻すことで、党勢拡大を目指すとしている。 維新の勢力は現在、衆議院と参議院あわせて27議員で、国政政党の中で自民党、民進党、公明党、共産党に次いで5番目だが、発信力のあった橋下前代表が不在の中、党勢拡大にどこまで弾みがつくかは不透明。
2016.8.23 22:56 産経新聞
「日本維新」復活で反転攻勢目指す 「おおさか」に限界で見切り 橋下氏不在の影響なお大きく
「これ以上名称にこだわると『エリアのエゴ』との誤解を招きかねない。改革の中身にこだわっていく」
松井氏は23日の臨時党大会でこう語り、党名変更に理解を求めた。同党は7月の参院選の結果、参院で予算を伴わない法案の単独提出が可能になった。9月召集の臨時国会は国会議員の歳費削減といった「身を切る改革」などの独自法案を100本提出する構えだ。
橋下氏時代の党名への回帰には、伸び悩む党勢の反転の機会にしたいとの思惑もある。旧日本維新の会で臨んだ平成24年衆院選比例代表は、“橋下人気”の勢いで1226万票を獲得したものの、26年衆院選は838万票、橋下氏不在の先の参院選比例は515万票にとどまったからだ。選挙区の獲得議席も大阪と兵庫のみで、「おおさか」の限界を露呈した。
松井氏は河村たかし名古屋市長率いる地域政党「減税日本」に合流を打診。旧みんなの党代表の渡辺喜美副代表を迎え、第三極勢力の結集に躍起だが、「橋下氏が掲げた『5年以内の政権奪取』を目指す」(下地幹郎国会議員団政調会長)という野望への道筋は見えてこない。(千田恒弥)
2016.7.31 07:01 産経新聞
安倍首相、橋下徹氏と会談 昨年12月以来 憲法改正の連携で意見交換か
安倍晋三首相は30日夜、都内のホテルでおおさか維新の会の橋下徹前代表と会談した。菅義偉官房長官、おおさか維新の松井一郎代表(大阪府知事)と馬場伸幸幹事長が同席した。秋の臨時国会では憲法改正の議論の行方が注目されるだけに、首相は同じく憲法改正の必要性を唱えるおおさか維新との連携について意見を交わしたとみられる。
首相と橋下氏の会談は、橋下氏が大阪市長を退任した直後の昨年12月以来。橋下氏は「政界引退」を表明したが、現在も党法律政策顧問を務め、党内の憲法改正の議論に参画している。
橋下氏らと改憲巡り意見交換か
毎日新聞2016年7月31日 東京朝刊
安倍晋三首相は30日夜、おおさか維新の会前代表の橋下徹氏(前大阪市長)と東京都内で会談した。会談は昨年12月以来。10日に投開票された参院選で、与党に維新などを加えた改憲勢力が憲法改正の国会発議に必要な3分の2を獲得しており、改憲項目や今後の議論のあり方などについて意見を交わしたとみられる。
維新の松井一郎代表(大阪府知事)、馬場伸幸幹事長と菅義偉官房長官が同席し、会談は約3時間に及んだ。
与党だけでは3分の2に届かないため、憲法改正をめぐってのキャスチングボートを握る形となった維新は、道州制などの統治機構改革や教育無償化などを改憲項目に挙げており、与党との交渉で公約実現を図る構えだ。前回の会談で、統治機構改革のための改憲について「意見が一致した」と松井氏は明かしており、より具体的な改憲項目が話し合われた可能性もある。
また、維新は参院選の結果、非改選と合わせて計12議席となり、参院で法案提出が可能な11議席を超えた。同党は、国会議員の定数削減や公務員の人件費削減など「身を切る」改革をはじめとした独自法案の提出により存在感をアピールしたい考えで、首相らに協力を求めたとみられる。【高本耕太、梅田啓祐】
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是々非々ちゃうやん!只の別動隊やん!突っ込み所満載やん!
補完勢力がどうとか言い出したら見えている範囲では自民党と共産党がそうだとしか見えないでしょうねぇ。
まぁ自民と共産が手を組んだこと自体が維新がある一面では第三極と言える何かなのは間違いないんじゃないかな?
ところで、この日本維新の会は、じつは、相変わらず「おおさか維新」なんじゃないでしょうか。
つまり、ぼくは、こんどの参議院選挙で、「おおさか維新の会」の党名を変えたところで、「おおさか維新の会」の本質は変わらないことが、当面は確定したので、党名を変えたっていいじゃん、ということになったのではないか、という面があると想像しています。
看板をかえた「日本維新の会」のサイトを見ると、
常任役員14人中、片山虎之助、渡辺喜美、藤巻健史以外の11人は「大阪維新」ですよ。
非常任役員2人は、下地幹郎と、東京都議の計2名。これって、今後「東京重視」のあらわれ?(旧役員はどうだったか確認してませんが)。大阪以外の地方議員がここではじめて登場してます。 (下地氏の「非常勤」というのも、なんだかなあ……?)。
つづく役員7名は、大阪維新6名と、兵庫から1名。
これまでで、大阪17名、兵庫1名、東京1名、プラス片山、渡辺、藤巻、下地です。
大阪率73.9%。
おおさか維新からの「党規約」は改正されていないのではないでしょうか。
広原盛明氏のサイトから、旧「おおさか維新」の綱領にふれた記事を、あらためてリンクします。それは、いまもそのまま当てはまるということか……。
http://d.hatena.ne.jp/hiroharablog/20151102/1446414660
それはともかく、東日本進出が進んではだいへんなので、警戒! 警戒!!
ちょうど石原慎太郎の「厚化粧の年増」とおなじで、応援する勢力にはネガティブに響かないように思うのですが。
もっと効果的なネガティブキャンペーンをしてはいかが?
誰かにネガティブなレッテルを張り付けようとすることが相手の評価を下げることにも自分の評価を上げることにも繋がらないのは、それこそ石原さんの厚化粧発言が証明していると思うんだけどなぁ。
「鳥越俊太郎は認知症でスケベジジイ」とか「増田某は石原伸晃の子分」とかいうのは評価を下げることにつながったでしょう?
でも「小池百合子は好戦的だ」とか「橋下は右翼だ」というのは一向にネガキャンになっていないということです。
もっと自分達の評価を上げることをもっと真剣に考えないと、橋下さんや小池さんに対する会心の批判が決まったとしても、大阪で自民党としていた様に批判していたはずの橋下さん達と手を取って別の誰かを批判しているなんてことは充分あり得ると思いますけどね。
これには全く同意です。安倍自民党が酷過ぎてリベラル派は自己を振り返る暇も無かったというのが現実です。
>維新にかなりの反自民票を奪われたと言うのが現状
これは違うと思います。思想と政策の共通性から言って、自民の得票率が減った分が維新に行っていると考えるべきでしょう。
>批判していたはずの橋下さん達と手を取って別の誰かを批判しているなんてことは充分あり得ると思いますけどね。
目の前の問題に対する意見が一致するなら、その時だけでも権力側に対して野党連合として対峙するのは自然なことでしょう。何か問題有ります?
自省を言うなら批判より敵に学ぶくらいのことはしても良いのではないでしょうか。
リベラルが酷いと言う安部さんや橋下さんを未だに支持する人が多いのですから学べるものはあるはずです。
リベラルではなく自民党の票が維新に流れたと言うなら、議席を失うのは自民党のはずです。
大阪の現状を見る限り自民と同じ程度か、それ以上にリベラルの票が維新に流れたと考える方が実態に近いのではないでしょうか?
あと野党共闘ですが、選挙は負けたら終わりですから勝つためならヒトラーと手を組むのもやむを得ないところはあるのかも知れません。
けど有権者から見ればあれだけ批判していた何かと何の説明もなしに手を組むところを見せられたら今までの批判は何だったんだとなりませんか?
批判していた相手と組むこと自体を否定はしませんが、しっかりした政策協定や無党派層が見て納得出来るカバーストーリーがないと共闘で得られるプラスに見合わないマイナスを産んでしまいますよ。
直近の大阪市長選なんかはその最たる例だったのではないでしょうか。