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ブラスカル

元マラソンランナーですが、今や加齢と故障でお散歩専門、ブラタモリっぽく街歩きをしています。

ちょっとマニアックな神社巡りジョグ(天神さま編)

2011-01-08 15:58:52 | 街歩き・お散歩ジョグ
ややマニアックに神社フリークの私は、年末年始休暇中、地元からメジャーなものまで、いろんな神社にジョグでお参りしました。
今回は天神さまのお話です。

天神さまの総本社と言えば、京都の北野天満宮と福岡の大宰府天満宮、共に祭神は菅原道真です。
天皇ならまだしも、何で平安時代の官僚が神様になっちゃったのかと言えば、、、
時の右大臣・菅原道真は、政敵であった左大臣の藤原時平の讒言により大宰府に左遷され、失意のうちに亡くなりました。
彼の死後、都では天変地異が相次ぎ、宮殿も落雷で大きな被害を受けたため、これが菅原道真の怨霊の仕業ということになりました。
そう思うと言うことは、やはり左大臣に無実の罪に陥れたという自覚があったんでしょうね。
かくして菅原道真は、天神(雷神)様として、畏怖・祈願の対象となってしまったわけで、左遷のみならず死後に祟り神にされてしまうとは、本人もびっくりといったところでしょう。

学問の誉れ高かった菅原道真公ですから、これはもう、祈願の対象とういことになると、学問の神様ということになります。
東京で一番有名な天神様と言えば湯島天神でしょう。私も自分や息子の受験の時にお参りしました。

私の家から2kmくらい、青梅街道沿いの北新宿の地に「成子天神」があります。

天神さまですから祭神は菅原道真なのですが、ここはどうも道真っぽくない。
正月に行っても閑散としているし、社の由緒に関する記載もHPもない、とにかくあまりやる気の感じられない神社です。
境内にかなり大きな富士塚がありますが、普段は立入禁止。お正月だけ開放されるので、毎年元日に登ることにしています。
富士塚の周囲には私物と思しき盆栽の数々、新宿区指定有形民俗文化財を自分の庭くらいに思っているのでしょう。


山腹には七福神の像、そして山頂には木花咲耶姫(コノハナノサクヤビメ)の像、産屋に火を放って瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)の子を産んだ咲耶姫ですから、火の山富士山の神ということなのでしょうが、もう何でもありって感じです。
でも、木花咲耶姫は絶世の美女のはずですが、この像はちょっと、、、

この界隈は大規模な再開発が進んでいて、山頂から見える景色も年々大きく変わっていきます。

すぐそばに建設中の建物、この神社が敷地内に建てているマンションだそうで。
近所に「鎮守の杜を守れ てんじんさまの境内 30階建てのマンション建設反対」という垂れ幕がありました。
おいおい、神社が鎮守の杜をつぶして、周辺の住人が反対するって、普通は逆だろ、何か拝む気持も萎えちゃいました。

宗教法人というのは、信仰を通じて人々の心を豊かにするという公益性があるから、税制面で優遇されているんですよね。
そのうちに道真公の怒りの雷でも落ちるんじゃないかな。
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