私にとっての禁煙（その１１）

ＳＪＷを使うようになったのは、禁煙５３日目から。その日から、ニコレットは、一切必要でなくなった。精神的に安定した。天然のプロザックといわれているが、そんな、すぐに効くはずがない。プラシーボ効果もあるのだろう。それなりに、安定した１ヶ月を過ごした。タバコを吸わなくても済んでいる。

それはいい、しかし、問題はタバコどころの話ではない。相変わらず、希死念慮が続いている。ＳＪＷといっても、所詮はサプリ。効果を認めないわけではないけれど、私もやはり、死にたくはないし、死ねない。死にたくないけど、このままいけば、これ以上、頭がおかしくなれば、死を選ぶかもしれない。自分の意志に反して。

おかしくなる前に、手を打っておかねばならない。禁煙６９日目に、職場のメンタルヘルス相談の申し込みをした。近くの心療内科の先生なので、専門的に答えがもらえると思ったのだ。他の、相談員では、専門知識もなく、「気の持ちよう」というだけで、単に笑われるだけだと思ったからだ。実に、私自身、うつ病というものに偏見をもっていた。何を甘えた。自分がなってみて、わかった。経験してみないと、わかるはずないよなとしみじみ思った。健常者の人には、言うだけ無駄。理解できっこない。

というわけで、カウンセリングの予約をして、実際、先生と話が出来たのは、この２週間あまり後の、禁煙８２日目でした。幸い、禁煙の方は、脱落するとウツが悲劇的に悪化すると思っていたので、必死に続けていました。