私にとっての禁煙（その１０）

さて、ニコレットのことですが、禁煙のイライラには、本当によく効いてくれました。手帳に、１日何回使ったか記入していたのですが、最初は１週間に４分の１を４個くらいだったのが、１ヶ月後くらいには、その倍の８個くらいになっていました。どんどん増える。依存。ニコチンへの依存。タバコを止めようとしているのに、まだニコチン依存症。そして、自分でも、はっきりわかっている禁煙ウツ症状の悪化。そして、４４日目には、職場の会議でも切れてしまった。ニコレットを噛んでいたんだけど。全然、自分を押さえることが出来なかった。もちろん、自分で思ったことを自信を持って言ったことだけなのだが。しかし、自分を押さえられなかったことに、無力感というか、これではだめだということを強く自覚した。

おかしいと悟った。精神的におかしいと思った。だからといって、どうしたらいいのか皆目見当がつかなかった。ニコレットではだめだ。すでに、タバコを止めるとかそんな問題ではなくなっている。精神的な問題だ。ニコチンを補給して精神病が治るのか？どう考えてもそんなはずがない。ニコチンは毒だ。毒が薬になるはずがない。何か無いのか。そこで、たどりついたのが、比較的手に入れやすい「セントジョーンズワート」だった。効いているのか今でもよくわからない。