Felineの札幌の日々

カリグラフィーを忘れたカリグラファーangelic felineの怠惰な札幌生活。

買っちった

2009年01月13日 10時27分16秒 | Miscellaneous
画風が好きだった大中さんの作品をついに買ってしまった。

絵画を買うという行為は3度目だけど、
自分自身の作品を額装するようになってから、他人様の作品を買い、また額を一つ増やすという行為は初めてだ。
収納スペースに困るから、額縁に入ったものはなるべく増やさないという決意みたいなものがあったはずなんだが、やられちゃいました。
大中さんの天使の絵が、知らない人のもとに行ってしまうなんて許せなかったんだもん。

ヤコブのハシゴのように空に向かう長いハシゴに天使が手をかけている絵だ。

大中さんは小磯良平大賞展に一昨年出品された際に、150号の作品を100号にダウンサイジングしなければならなくて、作品の上部を切り取ってしまわれた。
購入したのはその切れ端を額装しなおしたものだ。
写真は一部しか写っていないが、58×15.5cmという横に細長い作品で、写っていない右側のほうで、ハシゴは風にあおられながら少しとぐろをまくように空の彼方に吸い込まれており、もう一人の天使もハシゴを昇っている。
展覧会出品用に作成されただけに、きちんと描き込まれており、2万円台という値段はお買い得すぎるのでは、と申し訳なく思えるほどだ。

どこに飾るという考えもなく、大中さんの絵をただ所有したいという思いでネットで見たら即決で買ってしまったので、とりあえずリビングの白い壁に、私のウィリアム・テルの作品の上にかけてみた。
パソコンの目の前にある。
黒い額縁が窓枠のように見え、本物の青空が覗いているようで清々しい。

入院の日がだんだんせまって来ているけど、それまでの時間、この絵を眺めながら気持ちよく過ごそう。