Felineの札幌の日々

カリグラフィーを忘れたカリグラファーangelic felineの怠惰な札幌生活。

カロリン体の作品 完成!

2006年04月15日 10時28分02秒 | Calligraphy
大きな写真はこちらでご覧ください。

http://blogs.yahoo.co.jp/ramona_lull/31919596.html


未完だった飾り文字の縁取りも書き込み、一応これで作品は完成した。

この大きさの写真ではあまり見えないが、小さな飾り文字のところがかなり粗っぽくて
先生にお見せすれば「ダメ!」と言われる確率が100%であることは間違いない。

5月に先生に見せに行く時までに作り直すべきか・・・でもこれだけ時間をかけると
作り直す気力が湧いて来ないのは事実。
自分で満足していればそれでいいか、という気になる。

もしこれを作り直すとしたら、金箔用のノリを変えてみようと思う。
絵の部分の金箔はそのままインスタコルにするが、
飾り文字の金箔はガム・アラビックかジェリー・トレッサーの金箔ノリを使用し、
シャープな角もしっかりと出して行きたい。

今回の作品はギルディング(金箔貼り)のウエイトが多く、本当に神経を消耗した。
私のギルディング技術は、まだまだだな、と思う。
少ない面積に集中して取り組むのがやっとじゃないか。

見ていただくポイントとしては
シャルルマーニュの背景が金箔なので、Charlemagneの飾り文字も金箔。
逆にアルクインの背景は銀なので、Alcuinの飾り文字を銀にした。
飾り文字は10世紀頃のザンクト・ガレン修道院(スイス)で用いられたタイプで
ケルティックの組紐文様を使っている。
AとLを組紐文様を使ってドッキングさせたところが、見せ所となるはずだったが
ギルディング技術が未熟で、組紐の太さが細くなったり太くなってしまったのがもったいなかった。

まぁ、でも、頑張りました。


金箔の空白にシャルルマーニュを描き入れる

2006年04月14日 17時23分00秒 | Calligraphy
こちらもアルクインと同様、原稿とはかなり顔つきが変わった。
3/4角度にむいていた顔が、なぜか描いているうちに、正面を向いてしまう・・・な~ぜ?

正面を向いた結果、極めてジーザスっぽい絵になってしまった。
なんせ髭に長い髪、王の象徴である王冠を被り、手にはorbを持っている・・・シャルルマーニュとわかるだろうか。

きのう描いた大理石には卵白のうわ薬を塗って、少し光沢を出した。


一番にがてなイラストが終わったので、次に、飾り文字の縁取りを入れることになる。

アルクインの絵まで完成

2006年04月14日 17時22分06秒 | Calligraphy
アルクインの絵を銀箔の空白に描き入れた。
下書きの原稿と比べれば、幾分ハンサムになったのでホッとする。

だが、絵を描き入れてみると銀箔のはげたところが点々とあって、よけい気になった。
夏になれば修正することができるから、とりあえずそれまではげたところは放置しておこうと思う。

進捗状況 大理石の柱を追加

2006年04月13日 23時43分55秒 | Calligraphy
午前はジャズダンスのレッスン、午後はひかり電話の設置工事で
作品のほうは取りかかれないと思っていたけど、
電話はNTT内部で何かを切り替えるだけで、うちに業者さんは来ないんだって・・・ということで、急遽、大理石の柱を描くことにした。

丸みを帯びたエンタシスにはなってないけど、一応、雰囲気だけはコリント式の柱。
柱頭にアカンサスの葉がついている風になっている。
真ピンクではリアリスティックに見えないだろうと、黄みがかった茶を混ぜた感じにした。
だけど、かえってアンリアリスティックになっちゃったかな?
それにピンクだけで塗った時のほうが綺麗だった。

柱の間を渡す濃いグレーの梁も塗りつぶして、改めて白でRex Francorumと入れた。
こちらは正解。
マスキング液で白抜きしたときよりはハッキリした。

明日、空いている部分に、いよいよシャルルマーニュ帝を描き入れようと思う。