Felineの札幌の日々

カリグラフィーを忘れたカリグラファーangelic felineの怠惰な札幌生活。

バベルフィッシュさえあれば個人輸入はへっちゃらさ

2007年06月26日 21時25分17秒 | Miscellaneous
様子見で2年ばかり温存してきた子宮筋腫もどうやら年貢の納め時らしい。
もしかすると手術が必要かもと今日ドクターに言われた。
むむっ...若干落ち込むが、確かにこのままにしておくと、外出や旅行なんかにも支障が出始めているし、いつも爆弾を抱えているようで不安だし不便だからなぁ。
お腹きらなきゃ駄目か。


さてさて、いつも楽しみにしているフランスの雑誌Art de L'Enluminureの最新号がなかなか来ない。
四半期ごとの5日から10日ごろにはたいてい届くのに、まだ来ていない。
5年間トラブルなしで来たのにはじめてだ。
ついに意を決してフランスのFaton社にメールを出した。
仏語は全く出来ないので、もちろん英語。
でもなんとかなるもんですね。
なんと返事がすぐに来ましたよ。
フランス語だったけど。

ところが無料翻訳サイトの出来がいいこと。翻訳機にかけたらあっという間に意味の通る英語にしてくれた。
これがその結果:
Hello, After checking of your file of subscriber, we inform you that the n° 21 of Juin/juillet/août 2007 has just appeared and dispatched with the customers. We kindly request to you to still have patience a few days. Your number customer XXXXXX to recall in all mails. We remind to you that your subscription is enregistrré for the review ART Of the ILLUMINATION until number 25 included. Cordially. Mrs. FAGETTI Catherine. Editions FATON

おおっ 素晴らしい!
よくわかるでないの!
英日、日英を翻訳機にかけても、こんなに意味の通る翻訳はしてくれないですよね、たぶん。
改めて、ヨーロッパ系の言語って構造や単語に共通部分があってうらやましいなと思ってしまった。

私の愛用する翻訳サイトのバベルフィッシュは以下のURLです。
http://world.altavista.com/babelfish/tr
これさえあれば、言語ができなくても個人輸入はへっちゃら。
いい時代に生まれたものです。

だけど、私の雑誌、結局もう少し待てということで、本当に届くの?
来週あたり、やはりもう一回メールを書くハメになりそう。ぐすん。

女のオジサン、男のオバサン

2007年06月17日 23時11分06秒 | Miscellaneous
オヤジギャルって言葉を作って流行らしたのは、中尊寺ゆつこさんだっけ。

実はつい最近、中尊寺さんが自分の知人だったことを知った。
ペンネームを使っているので、わからなかったのだ。

ファンクラブというものはあまり趣味じゃないんだけど、人生の中で一度だけ入ったことがある。
ケイト・ブッシュ ファンクラブ
それ誰? と思われる人も多いだろうけど、一般に人気があるというより玄人ミュージシャンたちにウケがいい独特な雰囲気を持つ英国人のシンガーソングライターだ。
中尊寺さんは、ほとんど幽霊状態だったファンクラブを再建した第3代会長だった。高校生だった彼女が東芝EMIと交渉しにいって、立て直したと聞いている。
すごい高校生。

私と中尊寺さんの共通点は名字が同じだったこと、年齢が一緒だったこと。
そんな共通点がありながら、にぎやかでバイタリティのある彼女のパワーには、完全に圧倒されたし、影響もされた。
後に彼女が多忙から会長を引退し、私は新しい会長のもとでファンクラブ会報の翻訳スタッフになった。卒業旅行のついでにケイト・ブッシュの兄ジョンにインタビューに行ったとき、名前が同じもんで、ジョンを一瞬混乱させたかも。あれは良い経験だったなぁ。

中尊寺さんのバンド「ロシアンバレエ団」は知っている人は知っているみたいだけど、たしか当時、彼女は別のバンドをスタートさせていた。
「やまとなでしこなれの果て」っていうバンド名だったんだけど、ネーミングを聞いた時にそのセンスにノックアウトされた。
よくそんな面白いこと考えつくな。
オヤジギャルって言葉が流行したのもそのセンスの延長なんだろうね。

あ、つい話があらぬ方向へ。
まぁ、男のオバサンとは我がダンナ、女のオジサンとは私なんじゃないかと思うと書こうとしていたんだけど。
週5日および土日も働いているダンナは今日たまたま早く帰ってきた(つまり休日って彼にはないの)。こんな時の彼のリラックス方法は韓流ドラマの鑑賞。
実家から借りてきた「春のワルツ」だの「チャングム」だのを夢中で見ている。
まるでおばさん。
男性で韓流ドラマ見ている人っているんだろうか?
私は全然興味わかない。

その一方で本日の私は、教会でミサのあと、地区ブロック会議にうちの教会の代表として意見発表してきた。
みなさんあまり意見を言われない中、4つぐらい司教への要望としてガンガン意見してきた。
どうやらそのせいかしっかり者の職業婦人と思われたみたい。専業主婦のイメージを逸脱しているんだろうね。女のオジサンだ。
実際は、うちの稼ぎは100%ダンナで、私はなんの仕事もしていないんだけど。
していないというか、できないというか…。頭でっかちだから考えていることはいくらでも発表できるけど、実行力は何もないのさ。

白人の日本人 田中けん氏

2007年06月12日 01時17分25秒 | Miscellaneous
You Tubeで田中けんさんが生みの親を捜しているビデオクリップは、もうご覧になっただろうか?

http://www.youtube.com/watch?v=_CnhnnGI5uM

顔は白人だが、実に素晴らしいジャパニーズ・イングリッシュを話される。
はじめ見たときはウケながらも、この人いったい何者だろう? と思ったが、
すっかり虜になってしまい、シリーズ全作を見てしまった。
その後、彼がmixiに入っておられるのをつきとめ、メールをだしたら、あちらのほうからマイミク申請をいただいた。

ご両親の名はジョナサン・スミスさんとリンダ・スミスさん。
彼は生まれてすぐに日本に養子にもらわれたが、本当の両親に会いたくてロスアンゼルスに引っ越し、地道にイエローページを頼りに探している。
ところが、ジョナサン・スミスは米国でもっともありふりれた名前で、なかなか見つからない。

彼のビデオシリーズの中では、上にあげた回が一番見応えがあった。
住所を頼りに行き着いたのは、田中さんと同じ年齢の黒人のジョナサン・スミスさん
だったのだが、スミス氏の性格の良さが現れている。
謎の友人ぺい・かつゆき氏のバックグラウンド・ミュージックもなんだか耳に残るんだよね。

田中さんが早くご両親をみつけられるように、みなさん、協力してあげてください。w
 

スイス ザンクト・ガレン修道院の写本サイト

2007年06月11日 02時30分06秒 | Calligraphy
スイス東部のザンクト・ガレンにあるベネディクト会系の修道院は、装飾写本制作で名をはせた。
今も修道院の図書館は、多くの写本を所蔵し、一部を観光客に公開している。

特に金と銀をふんだんに使ったケルティック装飾の飾り文字が有名だ。
この写本が現在144冊、デジタル・ライブラリーに公開されており、順次、増やしていく予定だそうだ。

入り口はこちら

http://www.cesg.unifr.ch/en/

利用規約term of useを見た、にチェックしてvirtual libraryから入室してね。規約内容は、個人使用が目的であり、もし画像を転載する際はURLを明記し、転載したむねを図書館にメールで届け出ること。守りましょう。(上記の画像使用もCSEGに申請済みです。)


入室すると最初にcod.339のなかの豪奢なAの飾り文字が現れる。
ザンクト・ガレンの典型的な装飾を使っている。

すべての写本が装飾的というわけではないが、Cod.Sang53は特に素晴らしいので必見である。
今回転載させてもらったページの直リンクはこちら。
Link: http://www.cesg.unifr.ch/getMs.php?ref=53-11 (Cod. Sang. 53, p. 11)
大文字のCのなかは、複雑なケルティックの組紐模様で埋められている。
アイルランドの修道士がこの地に修道院をひらき、この装飾を伝えたのだ。

なお、この装飾方法はMGスクールのカロリン体の授業で詳しく習うことができる。
カリグラフィーに興味のあるかたは、どうぞ東京・市ヶ谷のMGスクールまで。
または京都の分校まで。

生き生きとしなければいけない?

2007年06月08日 20時17分15秒 | Miscellaneous
人は生き生きとしたものが好きだ。
生命力にあふれたものが動き回るものを見たり、命にあふれた新鮮な野菜は喜ばれる。

逆に,死はできるだけ人の目に触れないように隠されている。
人が死ぬと、家族もプロセスをあまり知ることなく、死体は病院と葬儀屋さんによって手早く処理され、まるで死んだことが悟られないようにほお紅が塗られ、生きているかのように化粧が施されさえする。
死は忌むべきことなんだ。

誰もが生命は好きだ。
生き生きと暮らしたいし、人から生き生きしていると思われたい。
でもそういう思いも、度が過ぎると見ていて痛々しい。
本当に生き生きとやっているというより、自分は生き生きしていると、自分も周りも納得させるようとするのは、お飾りの生命力。
メイクアップも度が過ぎれば醜悪。
多くのひとに愛されようと元気に振る舞う。それって疲れない?

ポジティブ・シンキングを全否定するつもりはないけど、
現代人に悪いストレスを与えている気がする。
元気でいなくちゃ、明るく前向きにって自分を追い込む。
輸入されたアメリカ文化のいやな部分かも。

そう思うのは世捨て人の迷いごとかな?