Felineの札幌の日々

カリグラフィーを忘れたカリグラファーangelic felineの怠惰な札幌生活。

白い紙に白い花を描く?

2007年08月30日 16時05分13秒 | Calligraphy
高山植物シリーズは続く。

エーデルワイスは散々頭を悩ませた。
何しろ実物を見た記憶がない。

学名のleontopodium alpinumで画像検索しても、千差万別の外見をしているので、どれを描いてよいのかわからない。
エーデルワイスのスタンダードな色や形とは?

しかも白い花である。

花びら全体に若干色をつけてみようか?
だとしたら薄いグリーン系?
それともクリーム系?

背景を塗ってしまう?

ボタニカルアートっぽくするなら背景を塗るより、紙の白さを活かして白い花を描くべきだろう。
わずかに見える陰の部分を探して立体感を表現していく。

でもそんな実力ある?

結局、折衷案として、花の左下部分はごくごく薄くオペラとレモンの色を混ぜて塗り、その他の部分は白いままに残してみた。

あまりに微妙で、塗った本人にしか差はわからない…かも。

陰の部分も何色を塗っていいのか迷ったが、ブラックとウルトラマリンの混色を作り、水でうんと薄めてみた。


果たして花があるように見えるのか?
難しすぎる。

カラーのない時代

2007年08月30日 14時26分19秒 | Calligraphy
アメリカの年配のカリグラファー、ジェリーの話。

物置になっているガレージについてきた孫娘に古いアルバムを見せていると、1946年頃の自分の写真がでてきた。

孫娘曰く
「おじいちゃん、どうしてこの写真、白と黒ばかりなの?」

「まだカラーがなかったんだよ。」

「白と黒の洋服しかなかったら、つまんなかったでしょうね。」



カラー写真が当たり前の時代に生まれてきた子供は、カラーがなかったと言われると、カラー写真のこととは思わず、世の中が白黒だったと想像しちゃうのか。
白黒写真を知っている私も、既に古い人間なんでしょうね。

Helianthemum nummalarium

2007年08月29日 17時43分55秒 | Calligraphy
1つ目の花が完成。

黄色い花は相性がいいらしく、自分でもなかなかの出来。
調子に乗って細かい繊毛まで描き入れた。

だけど2つ目の花Epilobium Fleischeriがイマイチ、イマニの出来だ。
とてもアップできない。
ド素人の絵すぎて、とてもお見せできるようなもんじゃない。
どうしてオペラ・ピンク色って塗りにくいのだろう。
シミになったような、にじんだような、汚い色になってしまう。

カリグラフィを作成中 HELVETIA

2007年08月29日 14時50分07秒 | Calligraphy
少しづつダッシュ掛け始めたものの、カリグラフィ・スクールの来学期スタートまでもう10日を切っている。
果たして最終課題を初日に提出できるのか?

今回は本の形で作品を作ろうとしている。

写真は本を開いた真ん中の部分。
高山植物の頭文字8つをなんとか塗り終わった。

実は一度、作り直した。
全部書き上がったところで、何気なく書き込むはずの高山植物の名前を調べたら、なんとスペリングミスが発覚。

がーーーーん。
Epilobirium と信じて疑わなかった学名がEpilobiumで、riが余計だったのだ。
まぁ、ちょうど他にも気に入らない部分があったので、たったそれだけのためにだが、書き直した。
それでまた丸々1日かかってしまった。

書き直してもやっぱり気に入らない部分は多々あるのだけど、いろいろ言い訳を考え、許容範囲だと自分を思いこませることにした。
気に入らないところとは、間違って線を引いてしまったのでナイフで削り取って修正したけど、紙が汚れてしまったところとか…、Jの形が悪くて不格好なところとか…、Eのセリフがきれいに決まっていないところとか…

改めて思ったが、私は完璧主義者ではない。
完璧主義からほど遠い。
でも、諦めがいいのって人生楽だよね。
「ま、いっか。」
「しょうがないよね。」
と折り合いをつけて流せるから、なんとか狂わずに生きてこれたのだろう。

さーて、そろそろ休憩は終わり。
今度はこの頭文字の中に一つ一つ高山植物を描いていく作業だ。
うまく行くかなぁ。

水彩にするかガッシュにするか散々悩んできたが、水彩で描くことにした。
アルファベットのほうがガッシュでしっかり書き込んであるので、花のほうは淡い水彩にすることによってコントラストができるかもしれない。
文字に負けすぎないようなんとか描けるといいが。

さぁ、仕事しごと。