Felineの札幌の日々

カリグラフィーを忘れたカリグラファーangelic felineの怠惰な札幌生活。

ボタニカル・アート (グラジオラス)

2005年08月31日 00時13分41秒 | Miscellaneous
最近ボタニカル・アートを始めた。
カリグラフィの作品を作るとき、ちょっとイラストを入れたくても絵が下手すぎてどうにもならないのでプロに習おうと思ったのだ。

2時間のレッスンでその日、渡された花をデッサンする。
持ち帰って2週間後に色を塗って仕上げてくる。
デッサン中に宿題だった前回の絵が添削されるという進め方だ。

12、13人くらいのクラスだが、なかなか先生に見て貰うことが難しい。
下手すると回ってきてくれなくて見て貰えない日もある。
始めて2ヶ月ほど経ったが、そんなわけで塗り方がさっぱりわからない。
透明水彩を「塗り重ねる」ということらしいのだが、
それが何を意味するイマイチぴんとこないのだ。
これでいいのか。もっと何度も塗るべきのか?

デッサンは教室で人がたくさんいるので気合いが入るが、
家でひとり宿題の色塗りをするのは、テンションをあげるのが難しい。
花を何とか塗り終わると、もう気力もなく葉までやろうという気がおこらない。
当然、エイヤーでやってしまう。

実は昨日もらった花 「さあ、塗ろう」と朝見たら枯れていた。
つぼみだったグラジオラスは、皆咲いていた。
昨日デッサンしたものと全然違うのだ。
オマケに葉っぱも枯れてしまって色が違っている。
思いっきり想像力を働かせてなんとか塗ってみたがド素人なので
光と影の関係がうまくいっているのかどうかまるでわからない。
葉の部分は雑に10分くらいで仕上げたものだ。

こんなことでうまくなるんだろか。
クラスの先輩達はみな上手なのだが、元からうまかったんじゃないか?

疲れ目に・・・ブルーベリーアイ

2005年08月24日 17時37分51秒 | Miscellaneous
子どもの頃から恐れていることが一つある。
視力を失うこと。
先鋭恐怖症というのか、先の尖ったものを見ると目に刺さるのではないかという気がして、目がチカチカしてくる。もしや前世で目をつぶされた経験があるのではないかと思うくらい、目がつぶれるのが怖い、ものが見えなくなったら嫌だという恐怖感がある。

小学校の終わり頃から近視が進み、高校の頃には視力検査の一番上の文字が読めなくなった。
読書好きで暗いところでも本を読んでいたのが原因かもしれない。
視力低下に伴い慢性的な肩こりもひどくなり、OLの時はパソコンで文書作成が主な仕事だったので毎日がつらく、常に肩はパンパンに張り、目は開けていられないほどきつかった。
運動したり、ツボを押したり、毎日、薬局で目のためのドリンク剤を飲んでしのいだが、仕事を切にやめたいと思ったのはこの目のつらさがいつもつきまとっていたからだった。
目が辛いから仕事をやめたい・・・仕事をやめるために結婚したようなもんだ。

ありがたいことに睡眠時間が増えたことで目の疲れは昔のようにひどいことはない。
でも、やっぱりパソコンをしたり、カリグラフィで文字を書いたり、本を読んだりと目を使うことは生活の中で大きな比重を占めているので、なんとか目のためになることはないかと探していたら、良い物をみつけてしまった。

わかさ生活の「ブルーベリーアイ」
他のブルーベリー錠剤もいろいろ試してみたけれど、イマイチ効果を感じなかった。
でも、このサプリを飲み始めたら明らかに目の疲れがとれたのが一日目でわかった。
ダンナも睡眠時間が短く目を酷使しているので一緒に飲んでいる。
注文はこちら。
http://www.blueberryeye.co.jp/index.html
サイトを見てわかるとおり、ブルーベリーの中でも質の良い北欧産のビルベリーを使っていること
毎月1500円程度の良心的な料金であることなどがお勧めの理由です。

ブルーベリー以外の成分(CoQ10やビタミンEなど)もいろいろ入っているとのだが、こちらは直接、会社に問い合わせたところ、それほど含有量は多くなかった。
純粋にブルーベリーの成分を摂るつもりで飲むのがいいように思う。

恋のマイアヒ 日米対決

2005年08月16日 18時19分33秒 | Miscellaneous
恋のマイアヒ フラッシュおもしろーい
なんて言うと若い人から
「今頃しったの?」なんて言われちゃうけど
知ったのは遅くても、そこは年の功。
語学力と語学センスで中高生の上をいくのら。

2ちゃんねる系のAAで踊るギコやモララーのフラッシュもかわいいけど、
おばさんは日本で流行るより先に世界でヒットした元祖ビデオクリック
楽しむのだ。
ニュージャージーに住むおデブでヲタっぽいGary Brolsmaくんのヌマヌマダンス
が最高に笑える。

http://www.big-boys.com/articles/numanuma.html
パソコンにつけたカメラのまえで座ったまま、クチパクしながら
踊っているだけなのだが、印象的なすごいパフォーマンス。
キモイという人もいるかもしれない。
羞恥のない自己陶酔系の動きは突き抜けていて楽しい。
さすがアメリカ人。

見たことのない人は、日本版のフラッシュと比べてほしい。
http://www15.ocn.ne.jp/~loplos/maiyahi.swf

空耳で「飲ま飲まイエイ」と当てているとそっちに聞こえてしまうが、今日一日ゲイリーくんの口元を見ながらルーマニア語の歌詞を読んでいたら、すっかり覚えてしまった。
来る日も来る日も洋楽の聴き取りで遊んでてTOEIC 910点の力がついちゃった学生のなれの果てであるおばさんの耳はまだ健在だったみたい。
ガキンチョよ、おばさんには勝てないぞ。ふふふ・・・



カリグラファ必見VHS Anne of Brittanyの時祷書

2005年08月11日 19時44分45秒 | Calligraphy
Jean Bourdichonと恋に落ちた。
15世紀のフランス・トゥール地方のイルミネーター(写本の画家)だ。
(正確に言うとブルディションと組んで写本を書きあげた書家の端正なバスタルダ体の文字に惚れたのだが、絵のほうも魅力を放っているので、ここはワンセットでブルディションに惚れたことにしておく。ちなみに書家の名前はわからない。)

恋に落ちると一途に追い求める私のこと(けっこうストーカータイプかも)。検索を重ねブルディションの写本を手に入れようとフランス語やドイツ語のサイトまで漁ったが、古本でもなかなか手に入らない。
諦めて、手にはいるならビデオでもいいじゃないか・・・と購入したのがこれ。アン・ド・ブレターニュの時祷書を45分にまとめたもの。

http://www.amazon.com/exec/obidos/tg/detail/-/0769720552/002-3370198-6855267?%5Fencoding=UTF8&v=glance
おお、コメントにちょっと知った人の名前がある。流暢な英語で書いていらっしゃるが、おっしゃることにウソはなかった。宝物のようなビデオだ。

本ではなかなか写本実物の美しさ、とくに金箔のかがやきが再現されないものだが、ビデオではキラキラと輝いている。細密画のクローズアップが次々と出てきて美しい。ブルディションの描く女性の顔の柔らかさ、優しさがこの写本に特別のかがやきを与えている。なんて見事なイルミネーションなんだろう。
私が見たかったあのバスタルダ体も見ることができる。

本のほうが制作のアイディアを借りるのに何かと都合がいいが、写本の美しさを堪能するなら、VHSもなかなかである。
しかも4ドル85という低価格。送料込みでも千円程度だった。
こりゃ、買うしかないでしょう。

ところで来年の10月にブルディションを含めた写本に関する本がポール・ゲティ美術館から出版される。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0892368292/ref=pd_ecc_rvi_cart_4/249-3274406-2982730
こちらも楽しみである。

謎の書家ジャン・フラメル

2005年08月11日 15時55分05秒 | Calligraphy
カデルス体を学んでいると、必ず出てくるのがフランスの書家Jean Flamelだ。
ベリー公の蔵書票をこれでもかというほどカデルスで装飾した作品が有名だから。

名の知られた書家だというのに、面白いことにジャン・フラメルには謎が多い。
たとえば名前がもう一つあって、ニコラス・フラメルとしても知られている。
うちの先生によれば王様のスパイだったからということだが、真偽は定かでない。
しかし私の知る限りでは、ニコラス・フラメルと名乗っていたのは錬金術師としての名前。

以前どこかで読んだフラメルの話を覚えているかぎり紹介してみたい。
記憶は曖昧なので詳細は違っていることがあるかもしれないが。

フラメルはベリー公の書記として知られているが、町に自分の工房を持ち、人を雇い注文を受けて写本を制作する店主だった。また貴族たちに文字の書き方を教える仕事もしていたようである。

ある日、夢の中で本を持った天使(?)が現れ、フラメルに文字の読めない本を見せ「この本をどんなことをしても手に入れるように。今は読めないが後になって必ず読めるようになる。」とお告げをした。
暫くするとフラメルの工房に本を買って欲しいという人物が現れた。
いつもなら買い叩く所だが、見た瞬間、フラメルにはあの本だということが見て取れた。かなり良い値段でその本を買い取った。

本をなんとか読もうとあちこちに問い合わせたり、調べたりして何年もたったところ、スペインにいるあるユダヤの長老なら読めるのではないかという情報が入って、フラメルは躊躇せず店を閉めると本を大事に抱えて旅立った。中世の旅は困難である。本が盗難に遭うことも十分あり得るので、フラメルはほんの数ページだけを切り取って持って行くことにした。残りの本は家に厳重に保管しておいた。

命の危険に幾たびも会いながら、フラメルはようやくユダヤの老人のもとにたどりついた。読んで欲しい本があると言っても老人はそっけなかったが、本を出したとたん、老人の表情が一変した。
「これは『ユダヤ人アブラハムの書』だ。私は生涯この本を探し続けてきたのだ。」

老人の手引きで本は読み進められた。しかし残りのページはフランスの自宅にある。
老人はじりじりした。
老齢で旅することが困難なだけでなく、当時ユダヤ人は自由に国を行き来することができないという障害があり、フランスに行くことは容易なことではない。
しかし彼は本の見たさに洗礼を受けキリスト教徒に改宗までしてフラメルと旅を共にした。

ついにフランスに入国することはできたが、旅の途中、老人は力尽きて死亡してしまう。フラメルは解読された部分を元に、前ページの解読に成功する。
その本はいわゆる卑金属から金を作るという錬金術の本だった。
インストラクションに従って彼は実際に金を作ることに成功した。
しかし生涯3回だけ、しかも自分のためではなく貧しい人のために金を作ったということである。

写真は小さすぎて見えないかもしれませんが、ジャン・フラメルの筆跡です。