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チクロ(人工甘味料)に害は無いようだが、ダイエットには向かないようで...

2008年05月25日 17時44分13秒 | 健康・食生活
 発ガン性があると言うことで、日本では1969年に使用禁止となった人工甘味料のチクロですが、どうも砂糖を売りつけたい米国の戦略であったみたいですね。(-_-;)

 「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」と言う本で有名な武田邦彦先生、環境問題をメシのタネにしてる方々から煙たがられている方であります。
 武田邦彦先生の文章は面白く、また着眼点にも学ぶべきところが多いのでホームページを愛読しているのですが、次のような記事を書かれていました。

幻想の衣食住 その8 人工甘味料
http://takedanet.com/2007/04/post_bacb.html
情報元:
武田邦彦 (中部大学)
http://takedanet.com/
   ・
 なんで、美味しいものは危険なのか?と例によってあまのじゃくな私は専門家に聞いてみると、 「いや、そんなことはありませんよ。人間の味覚は美味しいものが体に良いのです。でも、もしあなたにお金があったらダメです。美味しいものだけを食べることになるので行き過ぎるのです」と言われます。

 これで納得しました。そうか!私はお金持ちだからいけないのか!美味しいものは体に良い、でも江戸時代の人はお金が少なかったから、お祭りの時しか甘い物は食べられなかった。そういえば、小さい頃、誕生日にしかチョコレートを口にできなかったな・・・。


 d(・・。)上はチクロと直接関係ない話ですが、大事な事なので引用しました。チクロの話は次からです。

 ところで最後に「発ガン性あり」とマスコミが騒いだ人工甘味料は発ガン性が無いことをハッキリさせて、終わりたいと思います。
 サッカリン、ズルチン、チクロは3大人工甘味料で、ズルチンが発ガン性などから1968年に全面禁止になりました。チクロが1970年、サッカリンも 1973年に使用に制限がつけられました。禁止になった理由は「科学的根拠もなくマスコミが魔女に仕立て上げた」という事です。
 そして、そのマスコミは人間の楽しみを奪ってから30年。次のような報道をします。
人工甘味料サイクラミン酸Na(チクロ)のサル長期経口投与実験で発がん性が確認できなかったとの最終報告が、「TOXICOLOGICAL SCIENCES: 53, 33-39 (2000))」に発表された。チクロはネズミにぼうこうがんを起こすとして1969年に米国、日本等で禁止された。実験は、‘70年より米国国立がん研究所グループが行っていたもので、病理検査は高山昭三・昭和大学客員教授(元国立がんセンター研究所長)が担当した。サル、500mg/kg(体重)投与群:11匹、100mg/kg(体重)投与群:10匹、対象群:16匹で行われ、’94に解剖された。(2000/09/20-新聞-朝日(朝刊))
 チクロの騒動を知っている人には実に無責任な報道であると驚きます。さんざん騒ぎ、チクロを製造している人を非難し、罵倒し、購読者を増やし、そして30年後にひっそりと訂正報道をするのです。


 チクロは人工甘味料としては非常に性能が良く(味が良いってことですな)禁止されるまでは色々な食品に使われていました。
 ちなみに、こんなページもあります。

第4回「チクロは旨かった」の巻
http://www.maboroshi-ch.com/sun/pha_12.htm
情報元:
昭和の思い出・ちょっといい話、投稿募集中!懐かしネットワーク - まぼろしチャンネル
http://www.maboroshi-ch.com/index.htm
 子どものころ、粉末ジュースも瓶入り清涼飲料も現在のものよりおいしかった気がする。ヒトは自分の子ども時代の文化と風俗至上主義に陥りがちであるが、食べ物の味は確かにいまより昔のほうがうまかった。昔の味を知らなければ別にどうってこともないのだけれど。  たとえそれが人工ものであってもだ。飲料がおいしかったのは、人工甘味料にチクロを使っていたからだ。以前、「あなたの希望を叶えます」的な趣向を持つテレビ番組で、故林家三平の奥さんが、夫がテレビで宣伝していた渡辺製菓の「しるこの素」を再現して欲しいという企画があった。試作品を食べた奥さんは「なにかが足りない」とひとこと。甘味がチクロじゃないからだということになり、名古屋にある製菓メーカーの社長が、記念にチクロを金庫にしまってあるということで、それをみせてもらっていた。私以外にも「チクロ」のほうが砂糖よりもうまいことを覚えている人がいるのだなと嬉しくなった覚えがある。発がん性があろうとなかろうとうまいものはウマイ。ダイエット飲料に使われている「ステビア」や「アスパルテーム」の薄っぺらい味ではあの味はでない。

 1963年生まれの私は、チクロが禁止された1969年の時には6歳です。私の味覚の記憶なんて結構いい加減なものですが、当時の粉末ジュースなど確かに美味かったように記憶しています。(゜-゜;)ウーン、アマリアテニハナラナイガ...

 戦後すぐ、砂糖は貴重品だった。戦時中から台湾や南洋などからの輸入ルートが途絶えていたからだ。そのため、ズルチンやサッカリンという人工甘味料が食品添加物として使われた。しかし日本が復興し、精糖工場の再建が進むにつれて人工甘味料時代は去り、昭和26年をピークに29年まで人工甘味料の需要は下り坂だった。しかしスエズ動乱で砂糖が値上がりしたために、また、安価な人工甘味料は脚光を浴びた。製品の8割が砂糖だという製菓業界においては砂糖の価格の高低は死活問題である。砂糖が値上がりしたからといって、市場競争が激しいなかで自社だけ値上げすることはできない。そのため、味は少し落ちてもコストを考え、人工甘味料に転換するのだ。なにしろ甘さも砂糖の300倍~1000倍はある。チクロの甘味は砂糖の40倍くらいで人工甘味料のなかでも値段が高いが、後味がさっぱりとしていて砂糖に味が近いため菓子や清涼飲料に多用された。ズルチンなどは後味が残るのだ。

 他に甘味の強い人工甘味料があるのに割と高価なチクロが使われたのは、やはり味が良かった証拠とも言えましょう。

 アメリカ(アボットラボラトリー社)で開発されたチクロことサイクラミン酸(シクラミン酸ソーダ)は、昭和31年5月に食品添加物として指定された。サッカリン・ズルチンとともに貴重な甘味源として使用され、最盛期には30万トンもの生産量を誇った。だが昭和43年にアメリカで発ガン性や催奇形性の疑いが示唆されたことから、わが国でも大騒ぎとなり、昭和44年11月に指定から削除され使用禁止となった。

 大騒ぎの原因はマスコミであることは武田先生のページにもあることですが、だいたいマスコミがバカ騒ぎする時は、必ず裏で経済オタク的連中(貿易オタクも含む)が存在するものです。
 経済オタクの国とも言える米国が、自国の砂糖や砂糖製品を日本に売りつけたかったんじゃないか?と勘繰って見ましたら、案の定、そのとおりだったみたいです。

サッカリンの使用制限 - 築地市場 大根河岸からXXまで?
http://blog.goo.ne.jp/tukemaru/e/97aef68666ad7df159e83ee974a14db9
人工甘味料の禁止及び使用制限によって砂糖の消費量の予想増加量
当時のサッカリンの国内使用料は年間900トンであるので、砂糖に転換される需要は、年間15~20万トン程度と予想されていた。(精糖工業会調査による)
日本の砂糖の歩み 志村勇作編著 より

昭和45年  砂糖の製造・精製業の資本の自由化
昭和46年  菓子の輸入自由化
昭和47年4月 精製糖の輸入自由化

当時、砂糖関係の4団体は精糖輸入の自由化に次の理由で反対した。
① 砂糖の輸入自由化は国内産の甜菜及び甘蔗の生産に支障生じる。
② 精糖業は糖価の低迷で経営不振である。
③ 精糖業は過当競争で構造改善が進んでいない。
④ 砂糖は国際商品であり、しばしばダンピング的な方法が行われるので自由化の影響は大きい。
⑤ 諸外国は砂糖について何らかの規制を行っている。

 このような状況下でサッカリンは米国での発ガン性報道によって規制が始まった。当時日本でも国立衛生試験所で研究中であって、発ガン性は確認されていなかった。


 米国に追従する経済オタク、貿易オタク、そしてマスゴミのおかげで、日本国内の食品産業に大きな打撃を与えたことは、「チクロは旨かった」のページに書いてあるとおりです。
 ウルグアイラウンドの頃のマスコミの報道も、日本農業をデタラメに叩く記事ばかりでした。
 金!金!のクズ連中の手口は変わりませんなぁ。(" ̄д ̄)けっ!

 さて、砂糖の代わりにチクロなどの人工甘味料を利用すればダイエットにつながるのでは?と安易に考える方も多いようですが、たぶん失敗します。

人工甘味料とダイエット 甘味料⑦
http://www5.plala.or.jp/nijiya231-9288/HATAKE/hatake_03/hatake_0345_himann.htm
情報元:
いらっしゃいませ 有機八百屋の虹屋です
http://www5.plala.or.jp/nijiya231-9288/
人工甘味料で深まる空腹感
  生理的本能的な食行動をとる限り肥満は起こりません。満腹になると、脂肪細胞から分泌されるレプチンの血中濃度があがり甘味感覚が鈍くなりますし、飽食中枢も刺激されて食べなくなります。このいわば人間の「内なる自然の声」に従うのならブクブクと肥りません。
 この視床下部の本能的な食欲と大脳の食欲が食い違うために起きるのが肥満です。人間は「別腹」とか「気晴らし食い」とか、生理的に満たされていても食べます。それで肥るのです。「内なる自然の声」に大脳が生み出す意識(食欲、食習慣)が耳を傾けることが大切なのです。
 ダイエットは意識的に摂取よりも消費するカロリーを増やして、いわば飢餓状態にして体脂肪を消費することですが、その時甘味をとりたい強い欲求が生理的にも、意識的にも生じます。カロリーゼロの人工甘味料やそれを使ったダイエット食品は、意識的な甘味欲求は満たしますが、生理的な本能的な甘味欲求は、むしろ強まります。肥満の原因である生理的本能的食欲と意識的食欲のズレをむしろ拡大します。
 初めのサッカリン水を飲ませた実験を細かく見ると、サッカリンの甘味刺激により膵臓が神経刺激されインスリンが分泌されます。インスリンは血糖を低下させますから、血糖値は上昇するどころか、逆に軽度減少します。食欲中枢がさらに刺激され空腹感、甘い物への欲求はむしろ深まります。このことから、ダイエット目的で人工甘味料を使うと、甘味欲求は満たされますが、生理レベルでの空腹感、甘い物への欲求はむしろ深まることが分かります。体はより甘いものを欲しがるようになってしまいます。こうしたわけで一時的にダイエット効果があってもいずれリバウンドすることが多かったり、人工甘味料を使っているとむしろ食欲を高まり食べる量が増えたりするのです。


 甘いものは美味しい。美味しいものはたまに少量食べるべきなのです。
 偽物をバカ食いするより、本物を味わって食べることが大事と言えますね。

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5 コメント

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Unknown (サトシ)
2008-05-31 12:04:51
またまた,拝見させていただきました。
応援ポチッ!
Unknown (rr)
2012-06-12 18:55:49
ハイハイ、なんでも米国が悪いんですよね。
米国は恐ろしい国なんですよね。はいはい。
はいはいはいwww
Unknown (ゆう)
2014-10-25 09:35:10
確かに、
チクロにしても安全性の高いものを、発がん性があるって疑いだけで
騒ぎ立てて販売禁止にするのも下らないけど、
なぜそれをアメリカの戦略って捻じ曲げるのか分からないw
都合のいい発想。
Unknown (Unknown)
2016-03-02 19:29:36
>甘味刺激により膵臓が神経刺激されインスリンが分泌されます

飴玉を舐め続けると、インスリンが分泌され続けて低血糖に陥るんですか。

恐ろしいなぁ。
Unknown (Unknown)
2018-03-16 07:19:24
同世代なのでチクロ騒動は記憶に残っています。
それまでは10円で買えた棒付きアイス(※)がチクロ禁止のあおりを受けてなのか20円に値上りし、しかも以前よりも美味しく感じられなくなったのが子供心にショックでしたから・・w
※(安いラクトアイスっぽいバニラアイスの外側に薄いパリパリしたチョココーティングを施した製品)今も似たような製品はありますがチョコにクリスピーやナッツをまぶしたモノや、中のバニラアイスが高級仕立てでコクがあり重すぎる製品だったりするのがちょっと不満。チクロ使用の「甘さ充分だけど舌離れが良くサッパリした後味と両立」みたいな製品は無いですね。