あの社会人時代の、馬鹿なオレ。子守するほう、の。( 摸摸具和の2 )

2023-08-04 05:43:23 | 馬鹿なオレ

あの社会人時代の頃、



ネズミの映像制作会社の、

アタマの白いネズミの親分が、

まだ、若白髪の若頭だった頃の、

以前にいた、映像の制作会社での、

エゾモモンガの話だ。

コストカッターなど、まだいない、

牧歌的な、どんぶり勘定時代のお話だ。

いまから、30年近く前だろうか。

今は昔の、随分な、昔の話である。



動物カメラマンから、

目的のターゲットの棲み家を、

現地で、教えてもらった。

その時間から、さかのぼること、5時間前。



羽田から、千歳空港に到着し、

空港で、2トン・トラックと、ハイエースを、

レンタルし、

空港から恵庭の土建屋で、

ゼネレーターを2トン・トラックに載せ、

札幌郊外の撮影専門機材屋で、

フィルム用のムービーカメラ、

ライト、付属器具を、入手し、

ハイエースに、搭載した。



あれッ、機材は、レンタルしたけど、

撮影のアシスタントは、照明のスタッフは、

どうする、の ?

撮影現地で、合流する、の ?



そもそも、なんで、

オレたちが、照明機材を、レンタルしてる、の ?

普通、照明スタッフが、機材と共に、

現地に来るんじゃない、の ?

 


さあ、

現場での撮影用に、極寒の防寒対策にと、

衣類の調達に入ったのが、

札幌郊外の、土木作業専門の衣類用品の店だった。



あれッ、ここで、防寒用の衣類を買う、の ?

アウトドアショップじゃ、ない、の ?

ウインドブレーカーじゃ、ない、の ?

ダウンジャケットじゃ、ない、の ?

これじゃ、寒いんじゃ、ない、の ?

???、馬鹿なオレの頭の中から、?、

?、

??、

?、 ??、??、?、

? が、溢れだしてきた。



土木作業員の、オヤッサンたちに交じって、

ドカジャン、防寒パンツ、ももひき、長靴、軍手に、

スコップを、調達。

オレたちは、

クリエイティブな撮影スタッフじゃなくて、

撮影作業員に、なった。



別に、作業員を、悪く言ってるんじゃなくて、

その後、実際に、作業をするん、です、オレたちは。


エゾモモンガの、月明かりの下、

華麗な滑空シーンを映像で捉える。

そんな企画が、通ってのプロジェクトだったが、

無事、映像に収めることが出来るかどうか判らない、

不可実性の、終わりの見えないプロジェクトに、

それなりの潤沢な予算は、通らなかったんだ。

 

 

 

「フィルムチェンジ!」と、

次のロールに、撮影はつづきます。

 

 

初出 17/10/13 05:52 再掲載 一部改訂

 

 


あの社会人時代の、馬鹿なオレ。子守するほう、の。( 摸摸具和の1 )

2023-08-04 00:57:05 | 馬鹿なオレ

モモンガは、

北海道に渡って、

エゾモモンガ、となる。



前脚から後脚にかけて張られた飛膜を広げ、

見事に、夜空を、滑空する。

体長14-20cm、リス亜科。

夜行性で日中は樹洞等に潜む。


図鑑には、そう、紹介されている。


一瞬を逃さない。

カシャ、カシャ、カシャ、

月明かりの下、エゾモモンガの、

華麗な滑空シーンを映像で捉える。



そんな企画が、通ってのプロジェクトだ。


野生動物を、カメラに捉えるなんて、

どうなるんだろうって、ワクワクしていた。



極寒の2月頃だったと記憶する。

北海道は、旭川、天人峡近くの、

とある、小高い丘の森。

一本の樹の5メートル程の高さの「うろ」、

窪んだ穴が、

目的のエゾモモンガの生息地、棲み家なのだ。



現地で、合流した、

高級なアウトドアブランドのダウンジャケットと、

ダウンパンツを、身にまとった、

動物カメラマンは、そう、教えてくれた。



当然、この動物カメラマンが、

エゾモモンガの、

華麗な滑空シーンを見事に、捉えるんだと、

馬鹿なオレは、思っていた。



しかし、

巣穴を紹介だけして、動物カメラマンは、

実際の撮影には関わらず、

去って行ってしまった。



何故、名のある動物カメラマンが、

棲み家だけを、教えて、帰ってしまったのか。

相当、仕事が、忙しいんだと、

モモンガ出没のシーズンと、

動物カメラマンのスケジュールが、

合わなかったんだと、

馬鹿なオレは、勝手に、思った。



撮影をしないで、

秘密のモモンガのアジトを紹介する、

動物カメラマンの情報料は、

いくらだったんだろう、か ?

 

 

「フィルムチェンジ!」と、

次のロールに、撮影はつづきます。

 

初出 17/10/12 06:35  再掲載 一部改訂