なにぶん、なりゆき なもんで
、・ 改め らくごしゃ の なりゆき(也がついたり、つかなかったり)
あの社会人時代の、馬鹿なオレ。子守するほう、の。( 摸摸具和の1 )
モモンガは、
北海道に渡って、
エゾモモンガ、となる。
前脚から後脚にかけて張られた飛膜を広げ、
見事に、夜空を、滑空する。
体長14-20cm、リス亜科。
夜行性で日中は樹洞等に潜む。
図鑑には、そう、紹介されている。
一瞬を逃さない。
カシャ、カシャ、カシャ、
月明かりの下、エゾモモンガの、
華麗な滑空シーンを映像で捉える。
そんな企画が、通ってのプロジェクトだ。
野生動物を、カメラに捉えるなんて、
どうなるんだろうって、ワクワクしていた。
極寒の2月頃だったと記憶する。
北海道は、旭川、天人峡近くの、
とある、小高い丘の森。
一本の樹の5メートル程の高さの「うろ」、
窪んだ穴が、
目的のエゾモモンガの生息地、棲み家なのだ。
現地で、合流した、
高級なアウトドアブランドのダウンジャケットと、
ダウンパンツを、身にまとった、
動物カメラマンは、そう、教えてくれた。
当然、この動物カメラマンが、
エゾモモンガの、
華麗な滑空シーンを見事に、捉えるんだと、
馬鹿なオレは、思っていた。
しかし、
巣穴を紹介だけして、動物カメラマンは、
実際の撮影には関わらず、
去って行ってしまった。
何故、名のある動物カメラマンが、
棲み家だけを、教えて、帰ってしまったのか。
相当、仕事が、忙しいんだと、
モモンガ出没のシーズンと、
動物カメラマンのスケジュールが、
合わなかったんだと、
馬鹿なオレは、勝手に、思った。
撮影をしないで、
秘密のモモンガのアジトを紹介する、
動物カメラマンの情報料は、
いくらだったんだろう、か ?
「フィルムチェンジ!」と、
次のロールに、撮影はつづきます。
初出 17/10/12 06:35 再掲載 一部改訂
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