かみいた落語塾

噺家さんの指導のもと、小咄から古典落語までしっかり学べる、老若男女うぇるかむの落語団体、上板橋落語塾のかわら版!!

12月18日の落語塾

2005年12月28日 | 落語塾日誌
遅くなりましたが、落語塾で行われた忘年会の内容です。
場所は上板橋駅北口目の前、ビアバー「BA」です。
事前に話をしておいたので、いろいろ特別料理も出してくれました。
相変わらずギネスもうまいし、いい忘年会になりましたね。
参加者は、ゲストを含めて、11人でした。都合の悪い人が多くて残念でしたが、新年会は盛大にできるといいですね。

途中、ゲストの方からかぶり物の差し入れがありまして、以下は喜んでかぶってしまったおっちょこちょいな方々です(笑) 都合が悪ければ削除するので、言ってくださいね。
とはいえ、携帯のカメラでとったら画像が暗くて、ほとんど判別できないのですが。。。
今度はちゃんとしたデジカメ持っていこうと心に決めた次第です。


安呑さんともを太さん。
さすが落語塾の塾生。かぶり物かぶるにもはりきってます(笑)


極楽さんとエレキさん。なんだか手の位置がおしゃれ。


ぽん太さんとワインさん。ほんとんど見えません~。ごめんなさい。


ありがとうございました、萬窓師匠です。何だか似合ってませんか?(笑)

とまあ、こんな感じでした。
みなさん一年間、本当にお世話になりました。
また来年もがんばってまいりましょう!

かき麿

萬窓師匠の出演落語会

2005年12月27日 | 萬窓師匠予定
萬窓師匠出演の落語会のご案内です。

平成18年1月の出演落語会

1月1日(日・祝)~1月5日(木)
浅草東洋館 第一部
(萬窓出演11時30分頃)

1月2日(月) 両国寄席
お江戸両国亭
1時開演(萬窓出演7時20分頃)

1月3日(火) 黒門亭
4時開演 上野・落語協会2F
萬窓演目『妾馬』

1月6日(金)
1月7日(土) 黒門亭
6時開演 上野・落語協会2F

1月16日(月)
1月17日(火) 学校公演
さいたま市

1月27日(金) らくご℃
6時30分開演 池袋演芸場
2,000円

平成18年2月の出演落語会

2月1日(水) 武蔵浦和

2月11日(祝) 第2回新春お楽しみ寄席
6時開演 板橋区清水町児童館

2月20日(月) 第79回五人廻しの会
7時開演 日暮里・サニ-ホ-ル
前売り2,000円 当日2,300円

2月22日(水) 第67回板橋落語会
6時30分開演 大山・板橋区立文化会館・小ホ-ル
1,200円 


かき麿

落語CD名盤紹介その1

2005年12月26日 | 参考書
●立川談春“20年目の収穫祭”
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0009V1GQW/qid%3D1135510634/250-4041199-3411401

立川談春師噺家生活20周年の記念CDである。

このCDには、
『九州吹き戻し』と『文七元結』が収録されている。

私が保有する落語CDの中でダントツでNo.1であり、
特に『文七元結』は、頻繁に聴いている。

『文七元結』に関しては、市販のCDの中では
一番優れていると私は思う。

私は、談志・志ん朝・小三治・志ん生
・八代目林家正蔵のCD『文七元結』を全て聴いたが、
談春師の右に出るものはなかった。

『文七元結』には3つの山場が存在する。
①娘のお久を預けに行った吉原の佐野鎚での女将と
 長平衛のやり取り
②吾妻橋の上で50両を前にしての長平衛と文七のやり取り
③近江屋の旦那がお久を身請けして、長平衛宅へ連れてくる
 身請けの結びの場面

大抵の噺家は②の場面のみを強調する。当然である。
この噺の一番の山場なのだから。
ここをおろそかにしては、噺の骨格が崩れてしまう。

しかし、①の場面を活かすかどうかで
この噺の幅が決まってくると私は考えるのだ。
(ちなみに、五代目古今亭志ん生師・八代目林家正蔵師は、
この場面自体を省略している)

談春師は、①の場面をたっぷりと演じ、佐野鎚の女将の
凄みを表現する。そのことで、五十両の重みがずっしりと
伝わってくる。

談春版佐野鎚の女将は、博打を打つ長平衛に対して、
博打について説く。
「人間と人間がやる博打の中で仕事が絡んでいない博打は、
一つもないんだ。だから、勝てる。
買った負けたで遊んでいるうちは遊び人というんだ」
「博打は場で朽ちるというように、
骨がしゃりになっても止められないのが博打なんだ」

談春師自体、博打打ち(競艇狂)であり、
博打打ちの了見を知り尽くしているため、説得力が全然違う。

②の場面は、長平衛の葛藤と狂喜を見事に表現している。

「死んじゃいけねえ」長兵衛のメッセージが
熱い感動となって聞き手に伝わってくる。

50両を投げつけてからの50両の背景を涙ながらに文七に語る
シーンは圧巻である。江戸弁で一気にまくしたてるため、
口は悪いが、情に厚い江戸っ子気質が見事に伝わってくる。

この場面は、落ち込んでいる時に聞くと元気が出て、
生きる勇気が沸いてきます。

「死んだほうが楽だよ。しかし、死んじゃいけねえんだよ。
生きてるほうが辛いんだよ。辛くてもしょうがないんだよ」

「俺は酒と博打でめちゃくちゃになっちゃったんだよ。
おめえじゃねえんだ、俺なんだよ。
俺なんて生きてたってしょうがないんだよ。
生きてたってしょうがないけど、死ねねえんだよ!」

「うちは誰も死なねえんだ。俺だって死なねえ、かかあだって死なねぇ、娘だって女郎になるけど死なねえんだよ!
おめえは死ぬって言っただろう。
死んじゃいけねえんだよ、だから50両持ってけって言ってるんだよ」


『文七元結』のみならず、『九州吹き戻し』も素晴らしいので、
本格古典落語の魅力を味わいたい人にはお薦めの一枚です。

(参考文献)
八木忠栄(2005)『落語はライブで聴こう』(新書館)

びいと

第78回 五人廻しの会

2005年12月21日 | 寄席日誌
19日(月)7時開演
柳家一琴  「狸の鯉」狸の恋という色っぽい噺ではないとのマクラ
入船亭扇好 「蜘蛛駕籠」あーら熊さん

お目当て
三遊亭萬窓 「死神」姉歯も活躍。くしゃみではないオチ。
             もう太さんの聴いたオチでした。
桃月庵白酒 「宗論」改作というか新作の感あり、息子と
            親父と宗教という柱はそのままで・・・
柳家三三 「ねずみ穴」本格派。贔屓の人が多かった?

最近行き出した会ですが、五人の噺がダブっていない、この会のべで 5×78=390噺
根多帳を見てみたい。

安呑