Take Ari's Time

to show you what's been going on

Loudspeaker / MARTY FRIEDMAN

2006-08-13 | HM/HR
1 Elixir 2 Street Demon(Santa Rosa Wrecking Crew Mix) 3 Black Orchid
4 Paradise Express 5 世界に一つだけの花 6 Glycerine Flesh
7 Stigmata★Addiction 8 Viper 9 Coloreas Mi Vida
10 Devil Take Tomorrow 11 雑音の雨(Static Rain) featuring Kirito


元MEGADETH…って説明はもういらないな。「ヘビメタさん」「ROCK FUJIYAMA」などの番組でおなじみの日本大好きギタリスト、マーティさんの久々のソロ。毎度のことながらインストのみではあるが、彩り豊かな作品になっている。

今回は相対的にヘヴィさが増しているようで、幕開け①にそれは表れている。この曲はメタル然とした名曲といえる。ブラッシングによる攻撃的なリフから鋭くもメロディックなコーラス、さらにふんだんに含まれた泣きのソロと、求められるものがかなり含まれた曲になっている。この泣きソロがカナーリ魅力的で、例えば⑦の後半なんかもそうであるが、演歌的ですらある臭いメロディはマイケル・アモットのそれと似た感動を覚える。ウリやシェンカーといった偉大な先人達の影響が出た結果なんだろうな。素晴らしい。

ポップにまるで歌うようにギターが流れる②、フュージョン的な流れの中で悲哀たっぷりのソロが入った⑥、疾走するキャッチーな⑧、壮大な世界観の中ほのかな泣きを感じさせる⑩などなど、良さをあげていくとキリがないくらいだが、各曲の色が明確で飽きさせない点が一番なんだろうな。そして何よりJ-POPカバーの⑤で、これはマーティさんらしいセレクトと言える。もしかしたらストラトの"Eagleheart"みたいになるんじゃないかなーなんて思っていたんだがそれは違い、元々のポップ味を生かしながら攻撃的なリフを織り込んだアレンジは興味深い。この曲は元から民謡的なメロディが含まれており、それを奏でるマーティさんのギターはここでも素晴らしい。

なんだか褒めすぎな気もするが(w、バラエティ豊かであるし、マーティさんの色を生かしつつあくまで"ヘヴィメタル"なアルバムである。番組だけじゃなくて本格的に日本の誰かとコラボしてくれないかなー、もっと人気出そうだ。