Take Ari's Time

to show you what's been going on

Brave New World / IRON MAIDEN

2006-01-31 | HM/HR
1 The Wicker Man 2 Ghost Of The Navigator 3 Brave New World
4 Blood Brothers 5 The Mercenary 6 Dream Of Mirrors
7 The Fallen Angel 8 The Nomad 9 Out Of The Silent Planet
10 The Thin Line Between Love And Hate

IRON MAIDENの2000年作品であり、ブルース復帰作。久しぶりに聴いたがやはり良い。次の凡作に比べ曲が粒揃いで格段に良い。暗黒期からの生還という贔屓目を除いても素晴らしい作品だと思う。

ブレイズ・ベイリー時代は曲は良かれど声の力が弱いという事態に陥り色褪せ気味の彼らだったかが、このアルバムでは稀代のVoであるブルース・ディッキンソンが素晴らしい声を聴かせている。伸びやかかつ、パワフルな歌唱はややプログレッシブで長尺の楽曲でよく映えるのである。

ヤニック加入からブレイズ時代に至るまでによくあったロック的側面を取り入れたアンセム的な①からして大復活を主張せんとする気迫漲るパワフルな曲であり新たなメイデンの代表曲だと思う。個人的には他に⑦や⑨のメロディの素晴らしさがかなり気に入っている。両者ともに昔からのメイデンらしい曲展開を持ち、かつ非常に叙情味の多い秀曲である。スピード感もあり良いのではないか。とりわけ⑨は名曲。間違いない。

他の曲も③④などのように速と遅のコントラストが美しい曲が多く気に入っている。一方より攻撃的な⑤のようなチューンも印象的である。まあ苦言を呈せば長尺な楽曲はそれぞれ完成度が高いながら満腹感がかなり大きく、もう少し小曲があったほうが良いかなとも感じた。それぞれの楽曲の色も似通っているし。それからこのアルバムから導入されたトリプル・ギターを生かし切れていない感がある。まあ個人的にそれらは小さな問題であり、とにかく演奏陣とブルース、それに楽曲の良さが見事に絡み合った復活に相応しい作品だとは改めて思ったかな。

Move / 聖飢魔Ⅱ

2006-01-29 | HM/HR
1 エガオノママデ 2 MASQUERADE 3 スキャンダラスな絆 4 空の雫
5 サクラちってサクラ咲いて 6 無冠の帝王 7 オトナやめたいわ
8 FAKE OF MYSELF 9 人生ゲーム 10 STILL ALIVE

聖飢魔Ⅱの1998年度作品であり、彼らの良質なHRバンドとしての側面を味わうには格好の1枚であり、この叙情的な世界観が個人的にかなりツボ。

かねてからルーク篁の作り出すメロディはかなり上質であり、Newsという傑作アルバムも彼の作曲力によるところが大きかったわけだが、このアルバムではルークのほかエースも奮闘し、哀愁満点のアルバムになった。閣下の力量は言わずもがなゆえ、日本産バンドとしてはありえないくらいの高品質なのである。

まさか本気で聖飢魔Ⅱを「悪魔信仰」だなどと考える輩はいないとは思うが、その詞世界とそれに絡むメロディが非常に美しい。冒頭①のバラードからしてその色は全開で、④⑤あたりも希望溢れる歌詞と覚えやすくも哀しいメロディがたまらない。とりあえずこの3曲は叙情HR好きなら聴かないといけない。ラスト⑩もアルバムの終わりに相応しい。優しい曲調で、閣下の歌う勇気付けの言葉を力強く感じさせてくれる。素晴らしい!

ノリ重視というかアップテンポの曲であってもメロディは光るものがあり、②⑨あたりはキャッチーでよい。②はやはり歌詞がグッと来るし、⑨はスピード感がありながら泣きも十分入っていて結構良い。総じて捨て曲は少ないと思うし、とにかく曲にしろ詞にしろ聖飢魔Ⅱの「美」を感じるには最適な一枚。

Rocket Ride / EDGUY

2006-01-27 | HM/HR
1 Sacrifice 2 Rocket Ride 3 Wasted Time 4 Matrix 5 Return To The
Tribe 6 The Asylum 7 Save Me 8 Catch Of The Century 9 Out Of Vogue
10 Superheroes 11 Trinidad 12 Fucking With Fire 13 Land Of Miracle*
14 Reach Out* 15 Lavatory Love Machine (acoustic version)*

EDGUYの7作目。前作Hellfire Clubはジャーマン史上に残らんとする傑作であったと思うが、今回は…う~ん、やや微妙かなぁ。

とにかくクサさや疾走を脱却していこうという姿勢が全面に出ている。それ自体は悪くないのだが、何だかメロディの魅力自体も下がってしまった気がしないでもないのだ。オープニング①から煮え切らない感じがするのも一因なんだが。それを置いておいても例えば⑥⑫に顕著なようにシンガロングを誘うアリーナ向きのロックチューンが目立ち、叙情性などは排除されている。また⑧⑪などのポップチューンのように人をおちょくったかのような曲は、最低なジャケ含め以前からある彼らの
個性ではあるのだが、それを出しすぎて真剣さを感じられない部分も些か感じた。それに後者⑪を聴くと、微妙に曲調をいじってはいるものの、とりわけポップ系においてメロディのパターン化が見られるかな、とも感じた。

一方でトビアスのVoは今回も力強くも味わい深くやはり一段抜けた実力で、⑦⑭のような美しいバラードではそれが良くわかる。これらの曲はメロディもなかなか良い。また②の伸びやかでキャッチーなサビ、③⑤のような勢いあるメタルチューン、⑨のような大仰なポップチューンは魅力的であり、曲作りが決して衰えているわけではないこともわかる。

何回も聴いているとだいぶ印象が変わるアルバムなんだが、即効性は前作に劣る気がする。何というかプリーストやメイデン並みの安定感を味わえるんだが、私としては若い彼らにそんなものは求めていないというか。時にMOTLEY CRUEやSCORPIONSのような(曲調は全く異なるが)アリーナ志向を感じる部分があり、これは試行錯誤の結果なのかプロデュースの結果なのかわからないが、哀愁という点が抜け落ちてしまったと感じてしまうので個人的にはやや残念かな。いいアルバムだとは思うけれど…。

Tai Phong

2006-01-26 | HM/HR
フランス産プログレッシブ・ロックのTAI PHONGが75年に発表した1st。全体としてプログレ色よりも叙情味が全面に出ており、それゆえ非常に聴きやすく且つ感動的な世界が生まれている。また時に非常にハードな面もあり、HM/HRファンが聴きやすいプログレなのでは。

とりわけ②Sister Janeの悲哀度が凄まじいピアノバラードであり、メロウなメロディがたまらない名曲。他にも⑤Fields of Goldや⑥Out of The Nightなどもそうだが、バラードでの泣き度合いが素晴らしく、哀愁HR好きに特にオススメしたい。また⑥では後半に入るGソロの主張が、「むせび泣く」とでも言えばよいか非常に印象的。オルガンのメロディも絡み長尺の曲に一つのアクセントを与えていてGoodだと思う。

また彼らのハードな側面にも注目で、特に①Goin' Awayはスピーディな展開とオルガンのリズミカルなテンポ、ハイトーンでがなるVoとクサめのメロディが非常に私の感性にフィットする。DREAM THEATERなどプログレ・メタル好きよりはメロスピ好きに響きそうなこの曲もまた名曲だと感じる。ボーナスではあるが小曲⑧Let Us Playのかなりポップでキャッチーな展開も良い。

同時にプログレ面での主張も上述にもあるとおりなされていて、中でも④For Years And Yearsは静から動、そしてさらに静という展開が効果的であり非常に美しい。③Crestでもスピーディからミドルへの転調が目立っており、飽きさせない曲展開になっている。

いずれの曲も素晴らしい仕上がりであり、捨て曲はない。叙情派プログレの名盤であり、かなり色んな人に受け入れられると思う。

衝動

2006-01-26 | Jap Music
B'zの40枚目のシングル。"衝動""結晶"ともにタイアップされるという力の入れようであり、両曲とも軽く水準以上はクリアしているが、個人的には納得いかない部分もあったりなかったり。

"衝動"は最近の彼らに典型的なアップテンポチューンであり、まあつまりは"愛のバクダン"や"Banzai"あたりと同系統。相対的にメロディは重視されていると感じたかな。メロディの上下が激しくキャッチーでありながら疾走感も帯びていてなかなか。"結晶"は雰囲気としてはFriends 2あたりの冬が似合う物悲しい世界観であり、とりわけサビメロがかなり哀愁を含んでいて覚えやすい。というわけで2曲ともにキャッチーさという点では十分に満足のいく出来である。

しかしメロディパターンになんとなくマンネリズムが見られるのが個人的にはいただけない。"衝動"は前述のとおり最近ありがちなパターンであり、A面にこの曲パターンをもってくる流れにやや食傷気味。それからサビメロの尺がなんとなく足りない、というか軽く尻切れトンボな感があり。もう少し長めのサビ構成の方が好みかなと。"結晶"に関してはだいぶ"睡蓮"(The Circle収録)とかぶる。メロディ自体は良質なんだが、どうも突き抜けたものがないんだよな…

これはコンポーザー側の責任なのか、プロダクション傾向なのか。おそらく前者だとは思うのだが、もう少し外部知識を入れるか編曲を変えるかしたほうが良いのかな、などと今回は感じた。

Immigrant Song

2006-01-24 | 雑感
まあよくありがちな移民なのです。心機一転というか緊急避難というかw

以前は使いにくさもあったしこれで心地よくHM/HRライフが送れるかしら。

Life's like a riverということで、新たな気持ちになる次第哉。