大塚「酒場 江戸一」

待ち合わせまでに時間が出来たので久しぶりに大塚にある江戸一に行きました。日本を代表する名酒場の一つです。女将さんのつける熱燗は絶妙で、まろやかで、深い味わいです。いただいたのは白鷹の飲食店専用の酒である褒紋正宗、泉酒造の泉正宗。どちらも灘の酒です。女将さんはおりませんでしたが、お姉さんがつけてくれました。肴はネギぬた、長芋冷製、煮穴子をいただきました。店内での写真はありません。この店では野暮なマネはルール違反です。でも、雰囲気が少し緩くなったかな？女将さんがいなかったからでしょうか。

さて、江戸一に始めて入ったのは7～8年前ですから34か35才の頃、父親に連れられての事でした。近くに住みながら滅多に顔を出さない息子を珍しく飲みに誘ってきました。静寂な江戸一の店内での親子の会話は、

「誰かいい人いないのか？」

「いい人」というのは彼女もしくは結婚相手の事です。いい歳なんだからそろそろ結婚を考えなさいという、まあ親にしてみれば切実な願いを伝えつつ、近況を聞き出そうというわけです。


「う～ん、いないなぁ」

恐らくこんな返事だったと思います。
さぞかし落胆した事でしょう。

まっ、その後立派な嫁を連れてきた訳ですから待った甲斐があったとは思いますが。

そんな事を思い出しながら、熱燗をチビチビやっておりました。



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