「不可視の両刃」放射線に挑む~英国大学院博士課程留学~

英国に留学して放射線研究に取り組む日本人医師ブログ

Belfastの玄関 George Best City Airportについて

2017-10-01 | 留学全般に関して
「George Bestって、誰ですか?」

とまず言いたくなると思われますが、彼はBelfastが輩出した有名なサッカー選手です。上の写真は空港内に飾られているGeorge Bestのものですが、このような甘いマスクで1960年代の英国サッカーを盛り上げた、マンチェスターユナイテッドの伝説的人物です。史上最年少で「バロンドール」を受賞した彼は、英国フットボール史上屈指の名選手として高い評価を受けるとともに、身を持ち崩したスター選手にありがちなアルコール依存症、不倫、離婚劇などの悲劇的な晩年とともに、今もなお人々の記憶に深く刻まれているようです。
私自身は、マンチェスターユナイテッドの昔の名選手と言われても、あのベッカム(David Beckham, OBE)くらいしか知らないのでどう反応したらよいのか判りませんが、サッカー選手の名を空港に冠するのはなかなか興味深く思っています。日本には、おいしい山形空港、鳥取砂丘コナン空港など、「本当にそれでいいのですか?」とちょっとお聞きしたくなるような空港名があるので、それらに比べたらまだマシなのかなと思います。日本にはスポーツ選手の名前を冠した空港はないと思いますが、たとえば神戸空港あたりをイチロー神戸空港(オリックスで活躍したから)などにするようなイメージでしょうかね。

Belfastには空港が二つありますが、もう一つのベルファスト国際空港Belfast International Airportに比べると、シティー空港George Best City Airportはかなり小さい空港です。しかし、街中から近いし、ヒースローLondon Heathrow Airportからの便が多いので、もっぱらBelfastと日本との往復にはこの空港を使うことになるかと思われます。残念ながら、この小規模な空港にはお土産屋さんなどの設備はあまり充実しておらず、純粋な交通拠点という感じです。利用客はそれなりにいるようですが、やはりグレートブリテン島との往来に使われるのがほとんど、そういう意味ではある種の「駅」みたいな位置付けになるのかもしれません。

「まあ、僕は好きだけどね、あの空港」

と、以前、地元出身のKarl氏が言っていました。City Centreからのアクセスが抜群に良いので、たしかに重宝できます。地元に愛されているという意味では、幸せな空港なのかもしれませんね。
私も日本に帰る時はいつもこの空港を使っています。