「不可視の両刃」放射線に挑む~英国大学院博士課程留学~

英国に留学して放射線研究に取り組む日本人医師ブログ

ようやく仙台へ

2017-12-13 | 雑記
ようやく仙台へ帰ってきました。所有する不動産が仙台にあるので、「私にとって家はどこか?」と問われたならば、やはり仙台であると答えるべきなのだろうと思います。住んだ期間としては福島市の次に短いとはいえ、ホームタウンといえるでしょう。
日本に一時帰国した際、所属医局に顔を出す意味もあって、基本的には仙台市までは足を伸ばすことにしています。
たぶん光のページェントが綺麗な頃だろうとは思いますが、もはや色々と疲れ切っていたので、さっさと駅から宿へと向かいました。

共同研究先のラボでは期待を上回る素晴らしいデータが取得できました。「まさか、そんなことが……」と、思わず絶句するような新しい現象を見出しました。研究の醍醐味の一つに「世界で誰も知らないような新しいデータに世界で最初に出会える瞬間がある」ということが挙げられます。今回はまさにその貴重な体験をすることができました。英国北アイルランドからはるばる日本へ帰ってきて良かったなと思いました。
しかし、今回見つけた現象の解釈は、正直、難解です。
私たちがこれまで積み上げてきたデータからは「要するに福島の方々は安心していいのではないか」ということが示唆されてきました。しかしながら、今回見出された現象は「おいおい、ちょっと待てよ……」という感じなのですね。はっきり言って、頭を悩ませているところです。思考にじっくり集中する時間が欲しいです。

茨城県から特急で上野まで戻り、東北新幹線で仙台へ行きました。それが最速とのことなのですが、常磐線の不遇をしみじみと感じました。宿ではカレーを食べました。こういう料理を食べると「日本に帰ってきて良かったな~」と思いますね。