「不可視の両刃」放射線に挑む~英国大学院博士課程留学~

英国に留学して放射線研究に取り組む日本人医師ブログ

東海村に参上

2017-12-11 | 雑記
今日は我々と共同研究を行っている茨城県東海村の量子科学技術研究開発機構(QST)に来ました。QSTは日本原子力研究開発機構(JAEA)と同じ敷地内にあるのですが、東海村にはその他にも東大などの研究施設が集まっており、我が国における原子力、放射線科学の一大拠点です。私がここに来るのは学生時代から数えてもはや何度目になるのか、とっさにはよく判らないくらい、頻繁に来ています。共同研究者の先生には昔からとてもお世話になっており、英国クイーンズ大学ベルファストへ留学したきっかけも頂いたのでした。今回もこちらで少し実験をさせて頂くことになっています。
東日本大震災の時、実は、ここの原子力発電所もすこし危なかったのでした。幸いにも、福島第一原発と違ってこちらは原子炉メルトダウンには至りませんでしたが、やはり当時は大変だったようです。東海村は日本の原子力業界の中心地であり、福島よりもさらに首都東京に近いわけですが、ここをなんとか守り抜けたのは不幸中の幸いだったといえるのかもしれませんね。
ここを初めて訪れたのはたしか第一種放射線取扱主任者の資格を取得するために講習を受けに来た時だったのですが、その時に比べて警備体制は格段に厳しくなったように感じます。世界的に各地でテロなどの破壊工作が盛んになり、日本も決して例外ではなく警戒が必要ということなのかもしれませんが、やはり流れた時間を感じます。

道中、男梅のおやつを買いました。もともと梅は好きなのですが、こういう日本でしか食べられないものが好きです。
美味しかったです