南十字星からアジアQZSS(日)/IGSO(中・印)を眺める

グローカルイースト視点
アジアQZS/IGSO軌道モニタ
高橋冨士信 fj鷹@gmail.com

24.5.27 本日は百人一首の日とか NHK大河が初の本格平安時代ドラマなのでグローカルに興味深々

2024年05月27日 | 時事・歴史
5月27日は「百人一首の日」だと知りました.1235年(文暦2年)のこの日、藤原定家によって『小倉百人一首』が完成した、とされているためだとか.
https://artexhibition.jp/topics/news/20240527-AEJ2081299/
めぐりあひて見しやそれともわかぬまに雲隠れにし夜はの月かな(新古今集 雑 1499)
    紫式部(973?~1019? 『源氏物語』作者 藤原為時の娘)
夜(よ)をこめてとりのそらねははかるともよに逢坂の関は許さじ(後拾遺集 雑 939)
    清少納言(せいしょうなごん 966?~1025? 清原元輔の娘 『枕草子』作者

https://oumijingu.org/pages/130/
から引用しました.

平家物語の清盛以前の歴史ドラマには馴染みがなかったのですが,当方も物珍しく平安朝ドラマを見ています.
BSなどでは,王朝・宮廷内のドラマは中国や韓国ものが氾濫して,夥しいご時世なので,日本の平安時代の王朝絵巻を大河ドラマにするのは,国民的なリソースとして有意義なのでしょう.

やはり漢文一色だった時代から,かな文字が発明されて,さらさらと草書体の柔らかい漢字・仮名混じり文が女性によって書かれるところは,逆説的にはパソコンでしか文章を書かなくなってしまった当方には非常に新鮮に感じられます.

また紫式部によって源氏物語が書かれたのは,ちょうど西暦千年頃,11世紀初頭頃なんですね.平安朝と西暦には接点などはないと思いますが,現在が西暦2千年期初頭ですから,千年単位での日本文化と歴史の断片を大つかみすることは,意外と現在の日本人の視点を広げるには良いのかもしれませんね.

特に平安時代に仮名混じり文が発明されて,広がったということは,当ブログのグローカル・イーストの趣旨からしても,相応しいことだと考えています.
11世紀のユーラシア大陸では,いよいよモンゴル帝国による人類史上初のグローバル化が一気に進んだ激動の時代でもあったわけです.

20世紀後半のグローバル一元化は米国主導の歴史観によるものでしたが,次第に無理が生じてきており,当方はもっとグローカルな無理の少ない方向に・多元的な価値観に転じてゆく過渡期になってきていると考えます.

参考までですが,日本人のパスポート取得率が17%程度にまで下がってきているとのことです.バブル以降の失われた30年を経て,21世紀の新しい平安時代に日本が入りつつあるのかもしれませんね.
この記事についてブログを書く
« 24.5.26 台風1号発生 コロナ... | トップ | 24.5.28 第7回月測位研究会... »

時事・歴史」カテゴリの最新記事