南十字星からアジアQZSS(日)/IGSO(中・印)を眺める

グローカルイースト視点
アジアQZS/IGSO軌道モニタ
高橋冨士信 fj鷹@gmail.com

24.6.3 【太陽フレア強烈3連発】週内にIG五座BDIG-2,-5太陽合到達 太陽軌道北回帰線漸近 引き続きIG五座へ向けIG三座とNavIC-1EとQZS-2三国トリプル座貫入中

2024年06月03日 | アジアンQZSS(日)/IGSO(中印)軌道
24.6.3 世界時で本日,強い太陽フレア3連発発生しました.再び激しい地磁気嵐の日々に入る可能性が高いです.太陽の自転周期は太陽赤道付近では25日,極に近いところでは約30日とされています.月面着陸している日本SLIMが第4回の越夜を越えられなかった原因の一つが,ちょうど5月のオーロラを引き起こした強烈太陽フレアの放射線が,厳しい月面極低温越夜に重なったという可能性があります.あのオーロラの時に見た月は三日月よりも細かったので,月面は厳しい極低温の夜間であり,また月には磁気圏バリアが無いためにフレアからの激烈な放射線の直接攻撃が降り注ぎ,SLIMは越夜できなかったと想像されます.磁気圏・大気圏のある地球が如何に恵まれているかをSLIMが教えてくれたと思います.

-SDO衛星(NASA)による太陽の可視光写真-

夏至へ向け太陽軌道は北回帰線へ漸近・北上してきています.週内にIG五座の中のBDIG-2,-5は太陽合状態に入るでしょう.IG五座のBDIG-2とBDIG-5の2衛星のβ角プロットは見事に重なっており1本線に見えています.
IG4?座(暫定)の直線的な南下は止まりつつあります.おそらく夏至前には北上への急反転がかかるでしょう.
(しばらくはIG四座⇒IG4?座(暫定)としておきます.IG三座が2つできても,なかなかややこしいので)
すばる様?のパラパラ分散型IG五座の中へ,キリッと引き締まったIG三座とNavIC-1EとQZS-2の三カ国衛星のトリプル貫入が継続しています.
QZS-2とNavIC-1EとIG三座のトリプル,そしてQZS-4とIG4?座のダブルは,半年ごとに太陽合が重なり合う複合クロスイベントを引き起こしているようです.



β角プロットを用いてQZSとIGSOのクロス太陽合の前倒し現象を年単位の時空間現象として確認しようとしているところが,ここ数年の本ブログの重要な出発点でした.
QZS/IGSO座群はグローカル・イーストが達成した21世紀の現時点における衛星軌道技術の到達点のひとつでしょう.欧米先進地域でもQZS/IGSO座構築を実現しているところはありません.QZS/IGSO座軌道群のデータリダクションを継続して,記録してゆく意義は大きいと考えます.その応用技術として月面測位技術への応用に未来を見たいと思います.

2024/5/18から以下のN2YOデータベース・アクセスのURLを使用するように改定しました(アンカーKOREASAT-7).

https://www.n2yo.com/?s=42691|37256|37384|37763|37948|41434|42738|42965|40547|41241|43539|44204|40549|40938|44709|44337|49336

N2YOサービスの画面コピーを利用したIGSO/QZS衛星軌道群の地表への射影の16時間分のIGSO/QZS群衛星軌道アニメGIFを記録します.

(1) IGSO/QZSS射影軌道の16時間分の10分毎のアニメGIF


(2) IGSO/QZSS射影軌道の昼間6時間分の2分毎のアニメGIF