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ラビットホール

2011-11-07 | ら行の映画

 



監督:ジョン・キャメロン・ミッチェル 
出演:ニコール・キッドマン/アーロン・エッカート/ダイアン・ウィースト/タミー・ブランチャード 
   マイルズ・テラー/ジャンカルロ・エスポジート/ジョン・テニー/サンドラ・オー

わが子の命を奪った少年との交流を通して悲しみを乗り越えようとする母親を、ニコール・キッドマンが演じる感動の人間ドラマ。ピューリッツァー賞受 賞の戯曲を基に劇作家のデヴィッド・リンゼイ=アベアー自身が脚本を手掛け、『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』のジョン・キャメロン・ミッチェル 監督が映画化。共演は、『サンキュー・スモーキング』のアーロン・エッカート、『ハンナとその姉妹』のダイアン・ウィースト。絶望の中でも前向きに生きよ うとする女性を体現したニコールの繊細な演技に魅了される。

ストーリー郊外に暮らすベッカ(ニコール・キッドマン)とハウィー(アーロン・エッ カート)夫妻は、愛する息子を交通事故で失った悲しみから立ち直れず、夫婦の関係もぎこちなくなっていた。そんなある日、ベッカは息子の命を奪ったティー ンエイジャーの少年と遭遇し、たびたび会うようになる。

幼子を亡くした夫婦の痛みと向き合う舞台劇が原作。
唐突にうさぎの穴は、別世界にはまったような人の姿に
悲嘆も怒りも混乱もあくまで繊細に掬う。
深刻さの縁にまぎれ込む笑いに生きることの真正さが匂い立つ。


悲しみを見せようとしない完璧主義のヒロイン
ニコール・キッドマンの演じる
 
キャリアウーマンであった美しく賢いベッカ
8ヶ月前に交通事故で幼い息子を失った主婦である
 なんとかしてこの世界から開放できれば・・・


 夫と、妻。 息子の死に対する受け止め方の違い
「息子の全てを捨てたい」と思う彼女と
「息子との思い出を見聞きして悲しみを持つ己と向き合おう」
という夫

 この受け止め方の違いは互いの「溝」と化す

夫は夫で・・・


 セラピーのメンバーの女性と 接近中だったのである


彼女の行動は他者との関係をおかしくしてしまう

 
 

wierd
   なんかズレてる。びみょーに変だわ
    

妊娠した妹に遺児の服を贈ると実家を訪れる。
母や妹の気遣いを尻目に・・・
子供の服代もバカにならないから、きっと感謝するわよ
言葉の端々に優越感が滲む。
長屋みたいな母の家。だらしなく散らかるキッチン。問題児の妹。
描写の細々しいのもチェック



ヒロインの過去、悲しい世界感がゆっくりと溶けほぐれていく

 
偶然、事故の加害者である少年を見つけた
 彼女が、少年といる時の穏やかさ
安らぎ???
何故????彼女にとって 憎悪そのものの塊りだと思う
少年とのやりとり。そして彼女の・・・


「ラビット・ホール」は またしてもそこに存在していた
その穴の中では 濃密に流れていく時間
 悲しみは、遺品を片付ける事で治め様とする彼女に
無教養な母の言葉が 響く

「悲しみはいつまでも続いて、けっして無くなりはしないの。 大きな岩がポケットの中の小石になるみたいに・・・それは、残り続けるわ・・・でもそれはそれで・・・・」
母 演じる ダイアン・ウィーストの言葉は
なんと素晴しく 重く 「生きてきた証」の言葉だろう
涙涙の心に響く言葉である

穏やかに語るダイアン・ウィースト
綺麗ごとじゃない。彼女の人生の糧からの言葉なのだ
あぁ・・・もうダメ 涙はぼろぼろ化である

母は 間を置く
「いいの。」
そう。 私だけでは無いのだった、母もまた同様のコトがあったのだ
母も同じように、かつて息子をドラッグで亡くしたのだ


ベッカは、卒業パーティーへと向かう少年を見た
あぁ・・・
彼にも、ちやんと将来があるのだ
彼には彼の持っている「小石」があるのだ
それは彼の生きている世界で、私の世界とは違うのだ



ブラック・ホールは底知れない喪失感と自己の迷い
「穴」を巡る旅へ
 失ったモノや失ったコトを確認しつつ
迷い迷って迷う足取りで自分の小石を蹴って握って
心は穴を巡る

夫は留まった

心の穴は、闇の中
時間とともに背負っているものも溶けつつ

事実。辛い時の真っ只中にいるのは、その人自身だけ
その辛さを共有して共有の世界にするコトは出来ない
這い上がって、浮上してくるのも「その人」
そういうコトが出来ちゃう人って信用できないけれど
悲しみや苦しみって分かち合うのではなく
ヘルプ~手助けは出来る
自分の事を言っちゃうけれど やっぱり今の自分って凄く辛い
この辛さ、精神的井戸掘りしまくってるのは私で
なんやかんやと気晴らししたりとか、気分転換に繋がるのって
周囲の人達からの手助けが多大

蛇足
 ぐはーーーっっっ アーロンも上手い
 
 時間はかかるけれど前向きに
  「穴」から出る時は少しずつ先に進んで微妙に上昇

 



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2 コメント

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Unknown (mig)
2011-11-15 17:38:13
こんばんは☆

あ、フィリックスサイト、可愛いね~。

キャスト良かったんだけどどうにも
加害者と被害者が
直接最愛の息子を轢いた子との交流がありえないってどうしても共感できずだったわぁ。





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Unknown (q)
2011-11-18 10:56:27
migちゃん
フィリックス 好きだから・・・
たまにカスタマイズしたりして遊んだりして
ま。今はフィリックスから変えちゃったけど
またフィリックスにするかも~
さて。この作品
素敵なんだけど、なんか共感は出来ず
うーん 普通の奥殿を演じるニコールが
ちと現実味に薄かったし
こういう重厚さもニコールの魅力が出でいて良かっただけになぁ・・・
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