極貧の生活環境から強いリ-ダ-が育っている
極貧の生活環境の中から育った立派なリ-ダ-が多くいます。勿論大学を出て成功された方も
多いでしよう。しかし、その人たちは知識と卒業したという肩書によって得る人も勿論います。
失う怖さを持たない者が、高いこころざしを支えに生きることの強さにより偉大な業績を成
している。失う怖さというのは、「恵まれた家庭生活、それによって得られた学歴と財産」これ
らを持っているからこそ、その財産類を失いたくない、維持したい気持ちが起ります。そのため
に大きな危険を覚悟で物事に臨むことなく、常に安全弁を考えながら生活し事業を営むことにな
る人が極めて多いのです。
恵まれた環境のもとで育った人は、常に自分の保身を第一義に考えます。特に政治家というこ
とになると誠に困ったことになってしまうのです。極貧から育った人は、失うものがなく、身の
保身よりも挑戦することを第一義に考えて行動することができる性格になっている。勿論、いろ
いろ人たちがいることは否定できません。
子供には苦労させたくないという思いは、多くの親の気持ちでしよう。しかし、子供の時代に
苦労の体験をさせておかなければ、大人になってから苦労をいやがり、避けた生活態度になるで
しよう。優れた技を持つ職人の親爺さんが、わが息子に後を継がせたいけれども、自分が出来な
かった大学教育を受けさせたいと子供に進め学費の面倒を見ます。
優れた技を身に着けるのは、二十歳を過ぎた大人になってからでは手遅れです、優れた技は身
に付きにくいものです。これはスポ-ツでも同じです。小学生のころからそれぞれの道の基本を
たたきこまなければ優れた技は身に付きません。親としては自分が苦労してきた体験を子供にさ
せたくないのです。これは決して子供のためではなく、親の気持ちの問題であり、結果的に親の
ためにしかなっておらないといえるでしよう。
現在の我が国の有り様は、子供にとって良い環境にと、政府を挙げて合唱しています。これは
大人たちが精神的に弱いからと言っても過言ではないでしよう。戦後の敗戦し国全体が極秘とい
う環境の中で、偉大な人が多く輩出され、国力が高まりました。しかし、豊かになってきた今日
の社会はどうでしようか。以前も指摘しましたように、リ-ダ-の多くが、身の保全を最優先に
している姿です。お金や資産を多くもっておられる人ほど、もっとお金を増やしたいと思うもの
です。資産を減る恐怖感が強く働くからでしょう。
これらを防ぐには、子供に苦労させて、人間性を高められる教育を施すことではないかと思う
のです。
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