四級猫       .      .

猫の目観察レポート、地球にて。(社会的地位、犬より下 ゴキブリよりは上)

中国は今、ファシズム化一直線だ

2011年04月13日 | リンク
中国は今、ファシズム化一直線だ」 目立ちすぎると逮捕、反体制派狩り

http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20110411/219380/?rt=nocnt

 ・・・今の中国「ファシズム化一直線」・・「中国式ジャスミン革命」騒動が起き、これを口実に弁護士や作家らを次々拘束・・国際社会の批判を集めそうになっていたが、大地震と原発事故に関心が流れ・・これを幸いとして、目障りな反体制派狩りを加速

・・・艾未未氏が拘束され、経済犯罪の容疑者に・・事件は衝撃を与えた。

 艾氏は、四川大地震で、手抜き工事の校舎…死亡した5000人以上の子供たち・・政府の腐敗によって行われた膨大な手抜き工事・・当局への抗議・・国内外で高い評価を得た。

 4月6日付の人民日報系国際時事紙「法律は“異端者”のために曲げられない」と題した論評・・・

 「艾未未が“連行”・・西側が人権状況が悪化したといい、艾未未を“中国人権闘士”と見なす・・・艾未未を法律のエッジで活動する中国社会の“異端者”・・氏が前に突き進み続けるかぎり、いつかは“虎の尾を踏む”可能性がある」「法律が西側世論の批評によって、この“特殊な人間”の前を迂回し譲歩することはありえない。
歴史はいずれ艾未未のような人物に評価を下すだろうが、その前に、彼は代価を支払う時がくるだろう」…としている。

 北京五輪の競技場設計にかかわった建築家であり、大詩人の息子であり、1980年代生まれの若者たちにカリスマ的な艾未未の存在に、危機感を抱いているものの、どういう罪状を問うべきかという当局の躊躇も見て取れる。

 結局、国家政権転覆扇動罪などではなく、実刑があったとしても比較的軽い「経済犯罪」容疑で取り調べ中であることが公表・・・

「中国の教科書で習うような大詩人の息子で、中国を代表する建築家を逮捕することの影響力は・・重罪は問えなかったのだろう・・・艾未未の拘束理由“目立ちすぎた”ということ。

 中国が恐れているのは、社会不満を代弁し結束させる「リーダー」の登場だと言われている。五輪前から、人権派弁護士が集中して狩られてきたのは、弁護士は政治的リーダーになり得る、という危機感があったから。

今の中国は、目立つ人物に対して“例外”を認める余裕すらなくなってきた。何が逆鱗に触れ、いつ拘束されるか分からない

 体制外作家の王力雄氏も“例外”組である。彼はウイグル問題を自分の体験や取材を交えてまとめた自著『私の西域、君の東トルキスタン』(集広舎刊)この本で、王氏は東トルキスタンの独立の可能性は極めて低いこと、漢人の多数決原理で行われるような民主化であれば少数民族への迫害がむしろ激化しかねず、民主化初期の混乱期にむしろ民族問題は悪化する、といった予測に触れ、「逓進民主」という農村集落単位の民主を進め、その過程で少数民族の自治権を確立していくアイデアを提唱している。

 王氏本人が「最近は、ここまでならばセーフという境目が見えなくなってきた。何が逆鱗に触れ、いつ突然拘束されるか分からなくなってきている」・・・(中国は)「強大に見えて脆弱である。警察力で抑えつける以外“ジャスミン革命”を避ける方法を見いだせないでいる。中国で“ジャスミン革命”を起こそうと考える人は少数だが、社会に不満を持っている人は多い。陳情者の数は2700万人いるが、ほんの少数の“ジャスミン革命”の呼びかけが、大勢の陳情者を“散歩”に引き込み、大勢のマスコミや野次馬、国際社会の関心を集めた動きになる可能性もあった」

反体制派狩りはどんどんエスカレートする

 「中国が自発的に民主化に動かなければ、社会矛盾は解消できず、早晩混乱に陥る。しかし、今の最高権力は権力を掌握している10年間だけの自己利益最大化しか考えていない。問題を解決する意思はなく、問題を先送りにしている状況だ」そういう権力が、膨らむ社会矛盾に対して取り得る方法がファシズムだと懸念されている。

 ・・・中国の新聞や雑誌などで散見する日本の右傾化や軍国主義の歴史を分析する記事などを読むと、日本を批判するふりをしながら、今の中国のファシズムの動きに警鐘を鳴らしたいのが本音ではないか、と思う。

*陳情者=当局の不正などを中央政府へ直訴を行う人(解決した数は直訴した数の0.2%)

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