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猫の目観察レポート、地球にて。(社会的地位、犬より下 ゴキブリよりは上)

0828(土)ナポレオンの腕木通信機

2010年08月28日 | 歴史
ナポレオンの「腕木通信機」の事を初めて知ったのは、30年も前の雑誌の「Tr技術」だったか「CQハムラジオ」だったか「エレクトロニクス・ライフ」だったかの小さなコラム記事でだった。ロシアとの戦争のために整備されたと書かれてたのじゃなかったかな。それにしてもナポレオンは新技術を取り入れるのがすごい。ビン詰も作るし、マーガリンも作ったんじゃなかったっけ?

ウィキペディア

テレグラフと呼ばれており、ギリシャ語のテレ・グラーフェン(遠くに書くこと)に由来。

テレグラフとはクロード・シャップの腕木通信を指す固有名詞だったが、後に一般名詞化して電信を表すようになった。

1793年にフランスでクロード・シャップによって発明された。



大型の手旗信号方式、腕木と呼ばれる数メートルの3本の棒を組み合わせた構造物をロープ操作で動かし、別の基地局から望遠鏡を用いて確認することで情報を伝達



伝達速度は意外に速く、一分間に80km以上の速度で信号伝達された。腕木の組み合わせによって手旗信号よりも精密かつ多彩なパターンの信号を送信できるため、短い文書を送れるだけの通信能力があり、数百km先まで情報伝達することができた。夜間には腕木の端部や関節部に灯りをともして信号を送ることも試みられた

ナポレオン時代にかけ、フランスで600kmが整備された。フランス国内を縦断する550kmのルートを通じ、8分間で情報伝達することを可能にした。

要員を常駐させねばならないこと、悪天候時は使用できないことなどの欠点があり、有線電信の登場により、急速に衰退

腕木を用いて情報を伝送する方式は、後に鉄道の腕木式信号機へと応用されている。

「モンテ・クリスト伯」の中で、主人公が腕木通信の通信塔を訪れるシーンがある。

* 1801年 リュネヴィルの和約の為にフランス東部の都市リュネヴィルへの通信回線の増設を命令した。クロード・シャップはこれを二週間で完成させ、ナポレオンは現地の全権大使との連絡網を活用した。
 
* ナポレオンがエルバ島を脱出し、フランスへ上陸するとその行動が腕木通信で即日パリへ通報された。


日本では江戸時代中期から米相場などの情報を伝えるために、大型手旗信号の一種である「旗振り通信」が存在、1745年時点で少なくとも実用に供されていたことが確認されている。一説には大阪-和歌山間を最速3分、大阪-広島間を27分(別の文献では40分足らず)で伝達できたとされる。

幕末から明治維新期には、欧州の腕木通信システムは前時代の技術となっており、日本は腕木通信を飛び越して電信を導入することになった。

民間の相場通信需要も、長距離電報・電話の通信料金が下がった1914年-1918年頃まで、旗振り通信のみに留まった。

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