goo blog サービス終了のお知らせ 

スマートフォンブログ 『2012年に10%』

スマートフォンの未来を探るべくGALAXY Tabを使ってみる。
Twitter:@pyon2012

松本SBM副社長、シムロックを語る

2010-03-26 22:54:29 | 業界
ソフトバンクモバイルの松本徹三副社長が、今日、
シムロックフリー化を疑問視するTweetを連投されている。

シムロック(SimLock)とは、
携帯電話機を特定の通信会社と契約しないと使えないようにすることだ。
例えば、日本でソフトバンクから販売されているiPhone3GSは、
ソフトバンクモバイルと契約しないと使えない。
これを、ドコモでも使えるようにした場合、
「シムロックを外す」「シムロックフリー」と言ったりする。

現時点のTweet内容を簡単にまとめるとこうだ。

①シムロックがないと端末機に絡んだ犯罪(密輸等)は激増する。
②犯罪者はロックフリーを待望している。
 料金未納でただ同然で入手した端末を密輸出来るから。
③東南アジア某国では端末機の20%以上が密輸品。
 街角にはシムロック外し屋がいっぱいいる。
 FBIがアメリカのメーカーを定期的にまわり対策を協議している。
④シムロック・フリー端末もあるべきだが、全端末に強制するのは暴挙。
⑤シムロックを外しても国際競争力は高まらない。
⑥携帯電話とカメラは違う。
 カメラには通信料とパッケージになった値引きや割賦はない。

筆者は松本氏の意見に同意だ。
シムロックフリー義務化により、
・廉価で電話機を購入し、月額料金を払わない。
 持ち逃げした電話機は国内外で転売され、通信事業会社の利益を圧迫。
・国内メーカーが海外進出に苦戦する間に、
 巨大な海外メーカーが国内市場に食い込み、国内メーカーがさらに衰退。
という流れが数年で顕在化するかもしれない。

ただ、気になるが、松本氏の意見は、
「シムロックフリーになっても電話機をただ同然で販売する」、
という事を前提にしている点だ。
電話機販売事業と通信事業を明確化し、
「ただ同然」という異常な価格ではなく、
電話機は電話機で収益を上げるビジネスモデルにすれば、
そもそも密輸転売という事態はおこりにくくなるのではないか。

iPhone旋風で一時代を築いたソフトバンクであるが、
もしiPhoneにシムロックフリーが義務付けられると、
エリア優位のドコモに一斉にユーザが流れるかもしれない。
それは何としても避けたい。
Tweetの背景にはそんな思いもあったりするのだろうか。

携帯電話業界のこの特殊な構造は面白く、とても勉強になる。

(※)Twitter(松本徹三氏)

ツイッター・パーフェクトガイド Twitter Perfect Guide. (INFOREST MOOK)

インフォレスト

このアイテムの詳細を見る

恐るべし!AppleのiPhoneアプリ提供契約

2010-03-23 22:00:51 | 業界
米国非営利団体EFFは、3月9日(火)、
iPhoneアプリ開発者がアプリ提供の際にAppleと契約する文書を公開し、
あまりにもAppleに有利な内容である点を問題視する声明をだした。(※)

声明は「 All Your Apps Are Belong to Apple」と非常に刺激的な表題。
「すべてのアプリはAppleのものだ」という感じだろうか。

EFFが問題視しているのは、契約書中の次の6点についてである。

(1)そもそも契約内容を公開できない(Section10.4)
(2)AppStoreでしか配信できず、配信可否はAppleの胸先三寸(Section7.2)
(3)通常認められる範囲のリバースエンジニアリングができない(Section2.6)
(4)オープンソース仕様のiPodのような、Apple製品改造不可(Section3.2)
(5)ダウンロード後もAppleはいつでもアプリを無効化できる(Section8)
(6)何があろうとAppleは50ドルまでの賠償責任しか負わない(Section14)

(1)は当事者間の約束である契約内容について、
秘密保持条項を入れるのは一般的によくありそうだ。
(4)もAppleのメーカーとしてのスタンスをあらわすものと言えそうだ。

だが、筆者の感覚では(2)(3)(5)(6)は厳しい。
契約内容をきちんと把握する企業ならいざしらず、
気軽な感覚で個人がアプリを作り、もし問題が発生したら非常に危険だ。
これでAppStoreが成り立つのがすごい。

ブランド力、商品力を背景にしたAppleの「殿様商売」を崩すためにも、
Androidが対抗馬として対峙できるほどになってほしい。
そして、最後には、自由度の高いAndroidが、
変われない天狗の鼻を折ることになるのではないか。

(※)EFF(ELECTONIC FRONTIER FOUNDATION) 2010/3/9

Google Androidアプリケーション開発入門 画面作成からデバイス制御まで――基本機能の全容
木南 英夫
日経BP社

このアイテムの詳細を見る

iPhoneの法人利用

2010-03-09 21:44:08 | 業界
ケータイWatchで、「iPhoneの法人利用」について、
SoftBank法人向け営業担当者へインタビューを行っている。(※1)

単純な使い方一辺倒から、
ソリューション提案も増加している、というのが要旨だ。
残念ながら具体的な数値が一切なく、あまりピンとこない。

同じくケータイWatchの以前の記事(※2)で、
具体的な事例紹介があったが、そちらの方が面白かった。
そこでは医療画像伝達ツールとしてiPhoneが導入されていた。
院内、院外でも医療画像を医師が確認でき、
超絶に忙しい医師の負担を減らせる、というものだ。

非常に素晴らしいものだ。
ただ、自分の主治医には、
「世界で使えてオウチで圏外」のSoftBankではなく、
別の通信事業者のスマートフォンを持って欲しいが・・・。


以下は自分用の備忘録で、記事のポイントを列記。

・2008年7月の発売当初はメール連携の訴求が中心。
 中小企業にはWebと地図の閲覧性の高さを訴求。
・2008年9月に法人向けイベントでソリューションの可能性を示す。
 試験導入、ヒアリング等ユーザ調査を実施。
・2009年2月から実施のEverybodyキャンペーンで大・中小企業でも伸びる。
 個人市場と異なり、導入検討期間が必要なため導入は急激ではない。
・2009年夏前後からiPhone対応のソリューションが増加。
 メール・グループウェア連携以外のiPhone活用の提案も。
・セキュリティ面で厳しい金融業でも導入事例あり。(AIGエジソン生命保険)
 他のソリューションとの組み合わせ提案により、
 セキュリティに厳しいBlackBerryではなくiPhoneが採用される事もあり。
 日本はセキュリティ面でアメリカよりも厳しい。
・ノートPC+通信データカードで利用していた企業が、
 iPhone導入でデータカードの利用頻度が下がり、
 全体コストが低下する、という事例あり。
・管理者のみがカメラ等の機能制限を行う事が可能。
・OSのアップデートにも必要なので、
 PCと連携して活用(同期)することを企業に勧めている。
・企業のニーズとして、外部機器連携のソリューションや、
 業務連携やVPNを張って自社サーバーとつなげたいというものがある。
・WindowsMobileもあるが、SoftBankとしては、まずiPhone。
・大画面をいかしたeラーニングや、
 ポッドキャストを利用したソリューションなど、
 法人市場でiPhoneを活用できるソリューションが出てくる。

(※1)ケータイWatch 2010/3/9
(※2)ケータイWatch 2009/10/15

iPhone×BUSINESS PERFECT BIBLE for iPhone 3GS&3G iPod touch
田中 裕子
翔泳社

このアイテムの詳細を見る

Appleが許すAndroid携帯の姿(Wiredより)

2010-03-08 18:48:19 | 業界
先日のエントリー(※1)で、
米Apple社がAndroid携帯でシェアを高めつつある台湾HTC社を、
「自社の特許権を侵害している」として提訴した事を取り上げた。

Appleが主張するとおりにAndroid携帯を作ろうとすると、
こんな姿になる、という分析記事がWIREDに掲載されていた。(※2)

それが上記画像だ。

・・・。

詳細は元記事を読んでいただきたいが、
まぁ、出オチであろう。

あくまでも「Appleが主張するとおり」の姿であり、
特許権侵害の有無や侵害内容について、
HTCの主張や裁判所の判断は異なってくるだろう。

また、特許権はよほど画期的なものでない限り、
様々な要素をAnd条件で満たす発明を保護する場合が多い。
よって、発明を構成する要素を一部外すだけで、
特許権の侵害に当たらなくなることもある。

ただ、特許権というものの力を示す、分かりやすく面白い例ではある。
ユーザとしては、特許権をめぐる裁判という「場外乱闘」ではなく、
商品の魅力という「リングの上」で争ってほしいところだが。

(※1)AppleがHTCを提訴した事についての過去のエントリー 2010/3/3
(※2)WIRED VISION 2010/3/8
Google Android 調査報告書2009(CD 冊子)
株式会社インプレスR&D インターネットメディア総合研究所
インプレスR&D

このアイテムの詳細を見る

2014年にスマートフォンが26%?

2010-03-04 23:19:50 | 業界
ミック経済研究所3月3日(水)、
スマートフォンに関する市場予測値を発表した。(※1)

先日紹介した米調査会社Gartnerの調査結果(※2)と同様に、
09年度は携帯電話販売数が減少したものの、
10年度以降は増加に転じ、スマートフォンのシェアが高まっていく、
という予測となっている。

発表された具体的数値は下記の通り。

<携帯電話市場(スマートフォン含む)>
 2008年度 11億8200万台(うちスマートフォンが1億3200万台=11%)
 2009年度 11億5865万台(対前年2%減)
 2010年度~増加
 2014年度 17億4275万台(うちスマートフォンが4億4823万台=26%)
 
 ※2008年度は元記事から筆者算出。

具体的な販売数値が、
Gartnerとミック経済研究所とでは、
数千万台規模で違うのが興味深い。

こういった調査会社の数値は傾向を把握するには良いが、
販売数を1社だけの結果から鵜呑みにするのは危険そうだ。

(※1)日経産業新聞 2010/3/4
(※2)Gartner調査結果に関する筆者の過去のエントリー 2010/2/24

ケータイ白書 2010

インプレスR&D

このアイテムの詳細を見る

AppleがHTCを提訴

2010-03-03 22:27:45 | 業界
米Appleは、3月2日(火)、
台湾HTCがAppleの特許20件を侵害したとして、
米国際貿易委員会(ITC)とデラウェア州連邦裁判所に提訴した。(※1)

特許権を侵害している製品の輸入、販売差止、賠償を求めている。

HTCは以前からWindowsMobileや
Androidベースのスマートフォンを販売している。

想定されるAppleの思惑はなんだろうか。
・Android(=Google)陣営、Windows(=Microsoft)陣営を牽制。
・メーカー法的トラブルを抱えさせることで、
 通信事業者が機種採用を抑制する雰囲気を醸成。

なぜHTCか?
・製品自体を作っているメーカーの方が特許権侵害の対象にしやすい。
・Androidを積極採用し、販売台数を急速に伸ばしている。
・スマートフォン業界で存在感を示しだしたとは言え、
 世界規模の競争の中ではまだ大手の一角を占めておらず敵対しやすい。
 (=通信事業者が忌避しやすい。)
 (=大手企業に資金力、技術力の面で対抗しにくい。)

相手を締め出すのに知的財産権を活用するのは、
メーカー間の競争において常套手段と言える。
収益機会が大きくなればなるほど競争は激化し、
製品の魅力を高めるという常道以外の、言わば「場外乱闘」が増加する。
AppleはNokiaも訴えているし、NokiaもAppleを反訴した。

とは言うものの、
筆者の「2010年の注目企業」2社がピンポイントで争う展開は、
訴訟は製品の魅力向上には寄与しないという意味で残念だ。(※2)

(※1)Apple 報道発表(日本) 2010/3/3
(※2)筆者の過去のエントリー 2010/2/24

iPhoneの本質 Androidの真価
日経コミュニケーション編集
日経BP社

このアイテムの詳細を見る

2009年携帯電話世界販売状況

2010-02-24 23:09:24 | 業界
米調査会社Gartnerは2月23日(火)、
2009年世界携帯電話市場の調査結果を発表した。(※)

携帯電話は対前年▲0.11億台の12.11億台を販売。
内訳は、スマートフォン以外が対前年▲0.44億台の10.39億台、
スマートフォンが対前年+0.33億台の1.72億台。
08年秋のリーマン・ショック以降の不況の影響は09年当初想定よりも少なく、
結果として微減にとどまったようだ。

携帯電話のメーカー別販売状況は下記の通り。

欧州勢の凋落傾向は止まらず、韓国勢は躍進を続け、
その他スマートフォンに強いメーカがじわりと存在感を増した。

2009年世界携帯電話販売数 12.11億台(対前年比99%の販売)
1位 Nokia 4.41億台 シェア36.4%(▲2.2%)
2位 Samsung 2.36億台 シェア19.5%(+3.2%)
3位 LG電子 1.22億台 シェア10.1%(+1.7%)
4位 Motorola 0.58億台 シェア4.8%(▲3.9%)
5位 Sony Ericsson 0.55億台 シェア%(▲3.1%)
その他  2.99億台 シェア24.7%(+4.4%)

また、スマートフォンのOS別販売状況は下記の通り。

シェアトップのSymbianの凋落傾向が止まらず、
iPhone3GSを6月以降に販売したiPhoneOSが最も大きくシェアを伸ばし、
サービス一体提供のBlackBerryを擁するRIMが後に続く。
古豪のWindowsMobileは存在感をしぼませる一方で、
Androidの足音が聞こえてきた、そんな一年だった。

2009年スマートフォン販売数 1億7237万台(対前年比124%の販売)
1位 Symbian 8088万台 シェア46.9%(▲5.5%)
2位 RIM 3435万台 シェア19.9%(+3.3%)
3位 iPhone OS 2489万台 シェア14.4%(+6.2%)
4位 Windows Mobile 1503万台 シェア8.7%(▲3.1%)
5位 Linux 813万台 シェア4.7%(▲2.9%)
6位 Android 680万台 シェア3.9%(+3.4%)
7位 Palm WebOS 119万台 シェア0.7%(-)
その他    111万台 シェア0.6%(▲2.3%)

では、2010年は?
下期の「Meego」ベース新製品登場まで決め手を欠くNokiaは苦しそうだ。
韓国勢はSamsung、LGとも強気な計画を立てている。
SonyEricssonはAndroidに力を入れて巻き返しを図る。
日本でもドコモから4月に発売予定のXperiaは試金石の一つだろう。

筆者の注目企業は米Appleと台湾HTC。
iPhoneで巨大なエコシステムを築いたAppleは、
Macのようなニッチな世界に陥らずに成長続けられるか?
Androidをいち早く取り入れ、NexusOneの供給元にもなったHTCは、
百花繚乱となりつつあるAndroid機種の中で存在感を示し続けられるか?

いずれにせよ、日本メーカーの存在感は皆無だ。
日本最大のSHARPでさえせいぜい0.1億台。
0.3億~0.4億台程度の日本市場でのみの競争に明け暮れる現状では、
先行きを明るくする事は非常に難しいのかもしれない。

(※)Gartner 報道発表 2010/2/23

会社四季報 業界地図2010年版

東洋経済新報社

このアイテムの詳細を見る

Willcomを悼む

2010-02-21 14:59:53 | 業界
昨日に引き続きWillcomの話題。

424万(2010年1月末)の契約数を抱え、
08年度は営業利益90億円、経常利益66億円、FCF+95億円を計上。(※1)

それでも会社更生法の適用に追い込まれた。(※2)

音声品質、
データプラン定額、
通信速度、
自社網内音声定額、
スマートフォンやUMPC型端末、
とその時々で新機軸を打ち出しては持ち直したが、
その時々で携帯電話側からのキャッチアップにあってきた。

結果、顧客単価及び契約数は減少傾向が定着し、
通信速度向上を目的とした次世代PHS規格への投資資金に事欠く状況に陥った。

米投資会社カーライルグループ、京セラ、KDDIは100%減資に応じ、
企業再生支援機構、アドバンテッジ・パートナーズ、SoftBankが
Willcomの新たな支援者となる。

会社を分割し、従来PHS事業を継承する会社にAP社が、
新PHS(XGP)事業を敬称する会社にSoftBankが出資するとの報道もある。

筆者は、SoftBankが欲しいのは規模(契約数)であって、
1,000億円円規模の資金が必要なXGP事業ではないと思っていたが違うようだ。
iPhoneの通信量増大に対しては、
現有資産のWi-Fiを使ってネットワークへの負荷を分散させようとしている。

となると、XGPの利用用途はなにか?
XGPを使ったサービスが主眼というより、
XGPを使うための通信帯域が主眼であり、
別の通信帯域を獲得するための総務省向け交渉材料、という線もあるのだろうか。

(※1)Willcom 2009年3月期決算(PDF)
(※2)Willcom 報道発表 2010/2/18

モバイルSaaS/スマートフォンの衝撃
津田 邦和,辻 康博,中山 五輪男,齋藤 壽勝,徳納 尚成
リックテレコム

このアイテムの詳細を見る

スマートフォンの古豪Willcom散る

2010-02-20 09:18:43 | 業界
Willcomは2月18日(木)、
会社更生法の適用を東京地裁に申請した。(※)

既存株主は100%減資を余儀なくされ、
経営者は経営から排除されるが、
新たな支援者のもと、サービスは継続される。

サービスは継続されるが、
終業式、卒業式を契機に携帯電話を持つ個人が多そうな、
年度末で携帯電話の整理する会社の需要がありそうなこの時期に、
会社やサービスの先行きが不透明というのはいかにまずいだろう。
(Willcomは全契約者のうち法人が08年度末で44%と多い。)

曲がりなりにも日本のスマートフォン市場を引っ張ってきた会社だが、
新たな高速次世代PHS通信規格「XGP」を引っさげて復活できるか。
それとも「支援者」のSoftBankに食い尽くされるか。

SoftBankが支援するなら、
ドコモから通信回線を借りて提供している高速通信サービスである、
「WILLCOM CORE 3G」は引き続き提供できるのか。

注目したい。

(※)Willcom 報道発表 2010/2/18

docomo PRO series T-01A GUIDE
avi,霧島 煌一,kzou,memn0ck,BBE
アスキー・メディアワークス

このアイテムの詳細を見る

お医者さんもスマートフォン?

2010-02-15 19:47:57 | 業界
今日診察に行き、
外出許可が出るくらいに復調が確認できた。

元気になった方がウロウロできるので、
むしろブログの更新頻度は落ちそうな予感。

それにしても、筆者の主治医(大学病院教授・40代後半)も
iPhoneを使っていたのには驚いた。

持った理由を尋ねると、
「PCで作成されたファイル(患者データ)が見やすい」
「テンキーよりも操作性が良い」
「画面が大きく見やすい」
という言葉が返ってきた。

PCとの親和性が高いスマートフォンの光が見えてくる。

昨今は大きな病院ともなるとかなり電子化されている。
レントゲン一つをとっても、
今までは撮像後、現像が終わるまでレントゲン室前で待ち、
自分で診察室やナースステーションまで持っていっていた。
それが今では撮った瞬間に院内サーバに情報が蓄積され、
患者はいちいち現像を待たなくても良くなった。
レントゲンの経年変化もディスプレイ上で比較するのも容易だ。

そうなると回診時などは可搬性の高い端末が生きてくる。
もしかすると、iPadが量産効果でさらに価格が下がれば、
こういった所でも使われるようになるのかもしれない。

PHSの先行きが視界不良になってきている中、
院内通信網がPHSから無線LANに置き換わってくるようになってくると、
猫も杓子もお医者もiPad、というのも夢物語でもなさそうな気がする。

課題はやはり、セキュリティ確保か。
個人的には、命が助かる可能性が少しでも高まるなら四の五の言わないのだが。

AndroidケータイHT-03Aを 120%使いこなす本 (100%ムックシリーズ)

晋遊舎

このアイテムの詳細を見る