ドラマを観ていると、心に響く名声セリフがいくつかある。
今回の「王女の男」でもこのドラマのテーマではないかと思われる場面があった。
スンユとセリョンがお互いの想いを確かめ合うような言葉だった。
■7話でスンユがセリョンに向けて詠んだ詩
換我心 為你心 始知相憶深
「我が心を換えて汝が心と成せば 初めて知る相(あい)思うことの深きを」
訳:私の心とあなたの心を取り換えれば
互いの想いの深さがようやく分かるでしょう
(WEBからの抜粋)
こちらは蜀の詞人・顧夐(こけい)の『訴衷情』という詞の最後の一節を引用
したものです。『訴衷情』は『花問集』という晩唐五代の詞人の作品を集め
た詞集に収められているそうです。
『訴衷情』
永夜抛人何處去 絶來音
香閣掩 眉斂 月將沈
爭忍不相尋、怨孤衾
換我心 為你心 始知相憶深
永き夜 私をうち捨ててどこへ行ったのでしょう
戻ってくる足音も途絶え
香しき楼閣は暗闇に包まれて眉をひそめるも
月はまさに沈み
あなたが訪れぬことが忍び難く
独り寝の夜を恨みます
私の心とあなたの心が換われば
互いの想いの深さがようやく分かるでしょう
■これに対してセリョンがスンユに詠んだ詩
問世間 情是何物 直教生死相許
「世間に問う 情は是(これ)何のものぞ ただ生死を相(あい)許せしむ」
訳:情とは何であろうかと世間に問うてみる
私は答える 我らにとって何もためらうことなく生と死を共にすること
これこそが情だと
(WEBより抜粋)
原典は元好問(1190年生-1257年没)という金朝の高名な詩人が1205年に書いた
『雁丘詞』で、『邁陂塘』という元好問の詩集に収められたものだそうです。
この詞にはこんなエピソードが残されているそうです。
科挙の試験を受けに行く途中、雁を狩っていた男に偶然出会った元好問は、
男から「つがいの雁を捕らえたのだが、一羽は逃げ、一羽だけが捕まって死んだ。
ところがかろうじて逃れた雁は遠くへ逃げようともせず、悲しく鳴きながら
いつまでも死んだ雁の傍を廻旋し続けている。ついには地面に頭を叩きつけて
自ら死んでしまった」
との話を聞きます。
元好問はいたく感動し、つがいの雁の死骸を水辺に埋め、石を置いて塚に
しました。雁の墓との意味で「雁丘」と名付け、のちに自らの詩集に
『雁丘詞』と名付けた詞を残したそうです。
韓国史劇の恋愛場面は本当にどれもロマンティックです。
互いにこんな言葉を掛け合い想いを伝えるのです。
私が韓国史劇にハマってしまう理由のひとつかもしれません。
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