韓国映画「幼い依頼人」

■韓国映画「幼い依頼人」　予告

2020年の韓国映画
10歳少女の衝撃告白－「私が弟を殺しました」
韓国全土を震撼させた衝撃の実話を完全映画化。
この現実に目を逸らしてはいけない！

加害者のほとんどが両親である、法の死角地帯にある児童虐待事件を真向から描き、
現代社会が抱える闇に警鐘を鳴らす衝撃作。
2013年に起きた漆谷（チルゴク）継母児童虐待死亡事件の全貌が、今明かされる！



ひたすら出世だけを望んでいた弁護士が、7歳の実の弟を殺したと
衝撃の告白をした10歳の少女に出会い、真実を明かすために奔走する。
本作は、2013年に発生した漆谷(チルゴク)継母児童虐待死亡事件を基に、
その被害者の弁護士を中心に信じ難い全貌を描き出す実録ダークサスペンス。



弁護士ジョンヨプを熱演したのは韓国歴代興行収入No.1を誇る大ヒット映画
『エクストリーム・ジョブ』のクールな刑事役でカリスマ性溢れるアクションを披露したイ・ドンフィ。
これまでのコミカルなキャラクターとは一転、強烈な感性を揺さぶる演技を披露した。
（HPより抜粋）

■漆谷継母児童虐待死亡事件
8歳の少女が腹痛を訴えて倒れたとして病院の救急室に運ばれたが
病院に到着した時はすでに死亡していた。
継母は地域児童センターに「子どもが病気で亡くなったけど、葬儀をどう行ったらいいのか？」
と問い合わせたところ、普段から彼女の言動を疑ってきた社会福祉士がすぐに警察に通報。
解剖により、ソウォンが臓器破裂で死亡したことが確認された。
さらに、子どもの身体に数十か所のあざと傷が発見され、
顎と頭からもひどい傷によって縫合手術を受けた跡も見つかった。
腕は関節が曲がらないくらい奇形になっていた。

捜査に乗り出した警察は最初に12歳の実の姉を犯人として注目。
しかし、8歳の少女の状態は12歳の幼い女の子が行った行為には見受けられず、
子どもが脅迫を受けたり虚偽の供述を強要されていると確信し、懸命に説得。
両親が離婚した後、6年間叔母の元で育つが、実父が再婚した後、
子どもたちを連れて行った後から虐待が始まったと叔母が証言。
少女対する暴行に加わった父親と一緒に暮らしていたため、
事実を打ち明けることができずにいたが、心理治療を受けた後に真相を明かした。

明らかになった事実では、常習的に姉妹を鞭打ちし、辛いとうがらしを無理やり食べさせ、
ご飯を食べないという理由で2日間飢えさせ、言うことを聞かないからと言って
夜も眠れなくし、気を失うほど首を締めたりした。
排泄物が付着したティッシュを食べさせる変態行為まで行なった。
（Webより抜粋）

 

■韓国映画「幼い依頼人」

イ・ドンフィさんは「エクストリームジョブ」や「ワンライン　5人の詐欺師たち」、「朝鮮ガンマン」でコミカルな演技が絶妙でした。
今まで観た作品にないキャラクターでしたが、とても良かったです。
児童福祉関係の仕事で、しぶしぶ子供の相手をしなければならないシーンなど
イ・ドンフィさんらしさが出ていて、子供たちの様子がおかしいことに気づきながらも
見て見ぬふりをする周囲の人々は現実的でした。


韓国の子役俳優にはいつも名演技で驚かされますが、
継母の暴力に怯えるダビン役の子役チェ・ミョンビンちゃんが名演技でした。
家庭内暴力は、家族が加害者の場合、幼い子供にとっては救いがどこにもありません。
たとえ言ったとしても、この映画のように周囲は関わり合いたくないために
見て見ぬふりをします。
行き場のないダビンが迫真の演技ですごいなと思ってしまいました。
そして、この映画は多くの人に観てもらうことができたらいいなと感じました。
もしかしたら、身近にこういう家庭があるかもしれないと・・・。


■STORY
ロースクールを卒業して出世の道を突き進むはずだったジョンヨプ（イ・ドンフィ）は
何度も就職に失敗し、姉の勧めで臨時に児童福祉館に就職する。



ある日、継母から虐待を受けている“ダビン”姉弟に出会うが、
さほど深刻に考えていなかったジョンヨプは、また来るという言葉だけを残して去る。
数日後、法律事務所に就職したジョンヨプは電話を受けダビンの鼓膜が破れたことを知る。



ジョンヨプは継母からダビンを引き離そうとするが、かえって誘拐犯扱いをされ、
その後弟ミンジュンの死に加え、殺人の被疑者とされたダビンを見て衝撃を受ける。
弟を心の拠り所にしていたダビンが、ミンジュンを殺すはずがない！
何かが間違っていると感じたジョンヨプ。



ジョンヨプは真実を明かすため、ダビンの弁護士になることを決心する。