突然やってきた悲しみ

異常なしという検査結果に喜んだ数日後、思いも寄らない訃報に耳を疑いました。
娘の友人のお父さんがスキー事故で亡くなったというのです。

思いも寄らない知らせに家中がパニックになり、共通の知人に電話で知らせたりしながらも信じられなくて、こんなことがあっていいのか・・・という気持ちでいっぱいになりました。


娘とは学校は違うのですが、ひとつ年上の水泳仲間で、水泳だけでなく一緒に遊びに行ったりしてとても仲良くしてもらっていました。私もお母さんと仲良くさせていただいていたので、娘のお友達の中でも私たち家族にとってとても近い存在の女の子です。お父さんとはあいさつを交わした程度でしたが、スキーが得意なスポーツマンという印象が強く残っています。

お葬式に参列してきましたが、まだまだ５１歳とのことで、信じられないという言葉があちこちでささやかれていました。
私の父が旅先で急性心不全で急死したのも寒い１２月の日で、年齢も５８歳でまだ現役で働いていたので、当時のことを思い出し、ご家族の方々の悲しみを思うと本当に辛く悲しいお葬式でした。


私がガンになり入院し、自分の命がこの先どのくらいあるのかと悲観していたときに、
『事故で死ぬより心の準備ができると思えばいい』
と言われることがあって、そのたびに、このじわじわとやってくる不安との戦いの方がずっと辛い。事故であっという間に悩む間もなく死んでしまう方がいい。と思っていたけれど、突然やってくる死は残されたものにとって強烈すぎるものだと思い知りました。
急に家族がいなくなってしまう悲しさ。
私の父が急に逝ってしまった日。家族で一番最後に父と言葉を交わしたのは私なんです。
長男を出産したばかりで慣れない育児にてんてこ舞の私は、話しかけてくる父に冷たく接してしまって、これが、１６年も経つ今も昨日のことのように思い出されて胸が苦しくなります。

あの時もっとやさしい言葉をかけてあげればよかった。

こういった気持ちを娘のお友達も心に持ってこれからの人生歩いていくことになるのでしょうか。


本当に悲しいです。

そして、私はなにがなんでもここで踏ん張って再発しないように頑張ろうとあらためて思いました。


書き始めたらいろんなことを思い出してしまって・・・。


ご冥福をお祈りいたします。