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画期的な道路特定財源の一般財源化

2008-04-15 | Weblog
画期的な道路特定財源の一般財源化
 4月11日、福田総理(自民総裁)主宰の下で開催された政府・与党の会議において、道路特定財源に関し、09年度より一般財源化するなど8項目に合意し、公表した。
 今回の政府・与党合意が、閣議や与党での正式な決定等とはなっていないので、その性格やガソリン税などの暫定税率の取り扱いなどについて不明な点があるが、1954年以降34年近く維持されて来た「道路に特定された財源」に一般財源化の方針が示されたことは画期的である。
 「自民党をぶち壊す」とまで言って「改革」を進めていた小泉政権でさえ、06年度に一般財源化が行われたが、与党内の「抵抗」や一部地方の予算獲得の思惑などから、曖昧な形に終わっている。道路特定財源の「余剰分」は「一般財源に回す」との閣議で示された方針も、約5.4兆円の特定財源の内せいぜい2,000億円弱の申し訳け程度の金額であり、事実上一般財源化に失敗している。
 今後、各論における課題は多いが、参議院をバックとした小沢代表の下での民主党他野党の一貫した姿勢とパワーは賞賛に値する。道路に止まらず、年金・医療福祉問題にせよ、教育問題、日銀総裁人事を含む財政、農業問題、外交など、ほとんどの分野が行政の厚い壁に阻まれ、実質的な改革はほぼ望み薄であったが、昨年7月の選挙において、参議院で与野党が逆転したことで、戦後直後から維持されて来た制度や政府の対応に顕著な動きが出始めてきている。
 道路特定財源、暫定税率問題だけでなく、年金記録漏れ問題や社保庁改革、薬害C型肝炎被害への対応、被爆者認定など、従来の衆・参両院の体制では考えられなかった展開だ。
 衆・参の「ねじれ」の弊害が指摘されることが多いが、従来、参議院はいわば衆議院の「クローン」のようなもので、若干の議論や改善が行われることはあるが、基本的に衆議院で採決されたものは参議院でも採択されるのが「常識」になっていた。例外は、郵政民営化問題位であろう。それで衆議院が解散されたが、「造反組み」の多くが復党している。
 参議院が衆議院とは異なる独自の機能を果たし、チェック・アンド・バランス機能を果たし始めている。そうであれば参議院の存在意義はある。すべての事項につき衆議院が優先するのであれば、参議院は現在の形や議員数には大きな疑問が出よう。それでなくても参議院選挙での「1票の格差」は未だに4倍を越えており、「格差」(逆格差?)の象徴と言っても過言ではなさそうだ。衆議院でさえ、1票の格差を1.5倍以内におさめる努力がなされなければ、「平等」を原則とする民主主義は大いにねじれる。
 「ねじれ」は、従来通りの制度・慣行の維持などには問題も生じる。しかし、それは有権者、国民が与えたチェック・アンド・バランスであることを忘れてはならない。
 それだからこそ与野党間の真摯な協議や、衆・参両院間の協議が必要である。9月、10月に自民・民主の首脳間で「大連立」の協議が持たれた。本来であれば民意を問うことが先決であろうが、短期間であれば一つの選択肢であったであろう。しかし、それがまとまらない内に、一方の代表の持ち出したことなどとの報道がなされたことから民主党内も疑心暗鬼となりまとまらなくなると共に、両党首脳間の信頼関係は消えたばかりでなく、対話自体が円滑に行えなくなったように見える。あのような形での尚早な情報のリークは、どのような理由があるにせよ、一方の代表を追い込む結果となっており、結果から見る限り、フェアーではないのではなかろうか。対話には信頼関係が不可欠であり、それを損なえば対話は見せ掛けとなる。これは与野党双方に言えることであろう。
 いずれにしても道路特定財源の一般財源化は、日本の行財政の今後の制度設計において画期的であり、一般財源の配分の重点や暫定税率の取り扱いに関連し、特定製品に消費税以上の税率を課す意義付けと税率などにおいて、明確な方針、政策をそれぞれが国民に提示し、十分な議論を尽くして欲しいものだ。地方も、道路に特定されていた財源がそれぞれの地方のニーズや優先事項に沿って特徴を発揮し易くなろう。
 その上で、民意を問う必要がありそうだ。(08.4.12.) 
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画期的な道路特定財源の一般財源化

2008-04-15 | Weblog
画期的な道路特定財源の一般財源化
 4月11日、福田総理(自民総裁)主宰の下で開催された政府・与党の会議において、道路特定財源に関し、09年度より一般財源化するなど8項目に合意し、公表した。
 今回の政府・与党合意が、閣議や与党での正式な決定等とはなっていないので、その性格やガソリン税などの暫定税率の取り扱いなどについて不明な点があるが、1954年以降34年近く維持されて来た「道路に特定された財源」に一般財源化の方針が示されたことは画期的である。
 「自民党をぶち壊す」とまで言って「改革」を進めていた小泉政権でさえ、06年度に一般財源化が行われたが、与党内の「抵抗」や一部地方の予算獲得の思惑などから、曖昧な形に終わっている。道路特定財源の「余剰分」は「一般財源に回す」との閣議で示された方針も、約5.4兆円の特定財源の内せいぜい2,000億円弱の申し訳け程度の金額であり、事実上一般財源化に失敗している。
 今後、各論における課題は多いが、参議院をバックとした小沢代表の下での民主党他野党の一貫した姿勢とパワーは賞賛に値する。道路に止まらず、年金・医療福祉問題にせよ、教育問題、日銀総裁人事を含む財政、農業問題、外交など、ほとんどの分野が行政の厚い壁に阻まれ、実質的な改革はほぼ望み薄であったが、昨年7月の選挙において、参議院で与野党が逆転したことで、戦後直後から維持されて来た制度や政府の対応に顕著な動きが出始めてきている。
 道路特定財源、暫定税率問題だけでなく、年金記録漏れ問題や社保庁改革、薬害C型肝炎被害への対応、被爆者認定など、従来の衆・参両院の体制では考えられなかった展開だ。
 衆・参の「ねじれ」の弊害が指摘されることが多いが、従来、参議院はいわば衆議院の「クローン」のようなもので、若干の議論や改善が行われることはあるが、基本的に衆議院で採決されたものは参議院でも採択されるのが「常識」になっていた。例外は、郵政民営化問題位であろう。それで衆議院が解散されたが、「造反組み」の多くが復党している。
 参議院が衆議院とは異なる独自の機能を果たし、チェック・アンド・バランス機能を果たし始めている。そうであれば参議院の存在意義はある。すべての事項につき衆議院が優先するのであれば、参議院は現在の形や議員数には大きな疑問が出よう。それでなくても参議院選挙での「1票の格差」は未だに4倍を越えており、「格差」(逆格差?)の象徴と言っても過言ではなさそうだ。衆議院でさえ、1票の格差を1.5倍以内におさめる努力がなされなければ、「平等」を原則とする民主主義は大いにねじれる。
 「ねじれ」は、従来通りの制度・慣行の維持などには問題も生じる。しかし、それは有権者、国民が与えたチェック・アンド・バランスであることを忘れてはならない。
 それだからこそ与野党間の真摯な協議や、衆・参両院間の協議が必要である。9月、10月に自民・民主の首脳間で「大連立」の協議が持たれた。本来であれば民意を問うことが先決であろうが、短期間であれば一つの選択肢であったであろう。しかし、それがまとまらない内に、一方の代表の持ち出したことなどとの報道がなされたことから民主党内も疑心暗鬼となりまとまらなくなると共に、両党首脳間の信頼関係は消えたばかりでなく、対話自体が円滑に行えなくなったように見える。あのような形での尚早な情報のリークは、どのような理由があるにせよ、一方の代表を追い込む結果となっており、結果から見る限り、フェアーではないのではなかろうか。対話には信頼関係が不可欠であり、それを損なえば対話は見せ掛けとなる。これは与野党双方に言えることであろう。
 いずれにしても道路特定財源の一般財源化は、日本の行財政の今後の制度設計において画期的であり、一般財源の配分の重点や暫定税率の取り扱いに関連し、特定製品に消費税以上の税率を課す意義付けと税率などにおいて、明確な方針、政策をそれぞれが国民に提示し、十分な議論を尽くして欲しいものだ。地方も、道路に特定されていた財源がそれぞれの地方のニーズや優先事項に沿って特徴を発揮し易くなろう。
 その上で、民意を問う必要がありそうだ。(08.4.12.) 
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 今回の政府・与党合意が、閣議や与党での正式な決定等とはなっていないので、その性格やガソリン税などの暫定税率の取り扱いなどについて不明な点があるが、1954年以降34年近く維持されて来た「道路に特定された財源」に一般財源化の方針が示されたことは画期的である。
 「自民党をぶち壊す」とまで言って「改革」を進めていた小泉政権でさえ、06年度に一般財源化が行われたが、与党内の「抵抗」や一部地方の予算獲得の思惑などから、曖昧な形に終わっている。道路特定財源の「余剰分」は「一般財源に回す」との閣議で示された方針も、約5.4兆円の特定財源の内せいぜい2,000億円弱の申し訳け程度の金額であり、事実上一般財源化に失敗している。
 今後、各論における課題は多いが、参議院をバックとした小沢代表の下での民主党他野党の一貫した姿勢とパワーは賞賛に値する。道路に止まらず、年金・医療福祉問題にせよ、教育問題、日銀総裁人事を含む財政、農業問題、外交など、ほとんどの分野が行政の厚い壁に阻まれ、実質的な改革はほぼ望み薄であったが、昨年7月の選挙において、参議院で与野党が逆転したことで、戦後直後から維持されて来た制度や政府の対応に顕著な動きが出始めてきている。
 道路特定財源、暫定税率問題だけでなく、年金記録漏れ問題や社保庁改革、薬害C型肝炎被害への対応、被爆者認定など、従来の衆・参両院の体制では考えられなかった展開だ。
 衆・参の「ねじれ」の弊害が指摘されることが多いが、従来、参議院はいわば衆議院の「クローン」のようなもので、若干の議論や改善が行われることはあるが、基本的に衆議院で採決されたものは参議院でも採択されるのが「常識」になっていた。例外は、郵政民営化問題位であろう。それで衆議院が解散されたが、「造反組み」の多くが復党している。
 参議院が衆議院とは異なる独自の機能を果たし、チェック・アンド・バランス機能を果たし始めている。そうであれば参議院の存在意義はある。すべての事項につき衆議院が優先するのであれば、参議院は現在の形や議員数には大きな疑問が出よう。それでなくても参議院選挙での「1票の格差」は未だに4倍を越えており、「格差」(逆格差?)の象徴と言っても過言ではなさそうだ。衆議院でさえ、1票の格差を1.5倍以内におさめる努力がなされなければ、「平等」を原則とする民主主義は大いにねじれる。
 「ねじれ」は、従来通りの制度・慣行の維持などには問題も生じる。しかし、それは有権者、国民が与えたチェック・アンド・バランスであることを忘れてはならない。
 それだからこそ与野党間の真摯な協議や、衆・参両院間の協議が必要である。9月、10月に自民・民主の首脳間で「大連立」の協議が持たれた。本来であれば民意を問うことが先決であろうが、短期間であれば一つの選択肢であったであろう。しかし、それがまとまらない内に、一方の代表の持ち出したことなどとの報道がなされたことから民主党内も疑心暗鬼となりまとまらなくなると共に、両党首脳間の信頼関係は消えたばかりでなく、対話自体が円滑に行えなくなったように見える。あのような形での尚早な情報のリークは、どのような理由があるにせよ、一方の代表を追い込む結果となっており、結果から見る限り、フェアーではないのではなかろうか。対話には信頼関係が不可欠であり、それを損なえば対話は見せ掛けとなる。これは与野党双方に言えることであろう。
 いずれにしても道路特定財源の一般財源化は、日本の行財政の今後の制度設計において画期的であり、一般財源の配分の重点や暫定税率の取り扱いに関連し、特定製品に消費税以上の税率を課す意義付けと税率などにおいて、明確な方針、政策をそれぞれが国民に提示し、十分な議論を尽くして欲しいものだ。地方も、道路に特定されていた財源がそれぞれの地方のニーズや優先事項に沿って特徴を発揮し易くなろう。
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 今回の政府・与党合意が、閣議や与党での正式な決定等とはなっていないので、その性格やガソリン税などの暫定税率の取り扱いなどについて不明な点があるが、1954年以降34年近く維持されて来た「道路に特定された財源」に一般財源化の方針が示されたことは画期的である。
 「自民党をぶち壊す」とまで言って「改革」を進めていた小泉政権でさえ、06年度に一般財源化が行われたが、与党内の「抵抗」や一部地方の予算獲得の思惑などから、曖昧な形に終わっている。道路特定財源の「余剰分」は「一般財源に回す」との閣議で示された方針も、約5.4兆円の特定財源の内せいぜい2,000億円弱の申し訳け程度の金額であり、事実上一般財源化に失敗している。
 今後、各論における課題は多いが、参議院をバックとした小沢代表の下での民主党他野党の一貫した姿勢とパワーは賞賛に値する。道路に止まらず、年金・医療福祉問題にせよ、教育問題、日銀総裁人事を含む財政、農業問題、外交など、ほとんどの分野が行政の厚い壁に阻まれ、実質的な改革はほぼ望み薄であったが、昨年7月の選挙において、参議院で与野党が逆転したことで、戦後直後から維持されて来た制度や政府の対応に顕著な動きが出始めてきている。
 道路特定財源、暫定税率問題だけでなく、年金記録漏れ問題や社保庁改革、薬害C型肝炎被害への対応、被爆者認定など、従来の衆・参両院の体制では考えられなかった展開だ。
 衆・参の「ねじれ」の弊害が指摘されることが多いが、従来、参議院はいわば衆議院の「クローン」のようなもので、若干の議論や改善が行われることはあるが、基本的に衆議院で採決されたものは参議院でも採択されるのが「常識」になっていた。例外は、郵政民営化問題位であろう。それで衆議院が解散されたが、「造反組み」の多くが復党している。
 参議院が衆議院とは異なる独自の機能を果たし、チェック・アンド・バランス機能を果たし始めている。そうであれば参議院の存在意義はある。すべての事項につき衆議院が優先するのであれば、参議院は現在の形や議員数には大きな疑問が出よう。それでなくても参議院選挙での「1票の格差」は未だに4倍を越えており、「格差」(逆格差?)の象徴と言っても過言ではなさそうだ。衆議院でさえ、1票の格差を1.5倍以内におさめる努力がなされなければ、「平等」を原則とする民主主義は大いにねじれる。
 「ねじれ」は、従来通りの制度・慣行の維持などには問題も生じる。しかし、それは有権者、国民が与えたチェック・アンド・バランスであることを忘れてはならない。
 それだからこそ与野党間の真摯な協議や、衆・参両院間の協議が必要である。9月、10月に自民・民主の首脳間で「大連立」の協議が持たれた。本来であれば民意を問うことが先決であろうが、短期間であれば一つの選択肢であったであろう。しかし、それがまとまらない内に、一方の代表の持ち出したことなどとの報道がなされたことから民主党内も疑心暗鬼となりまとまらなくなると共に、両党首脳間の信頼関係は消えたばかりでなく、対話自体が円滑に行えなくなったように見える。あのような形での尚早な情報のリークは、どのような理由があるにせよ、一方の代表を追い込む結果となっており、結果から見る限り、フェアーではないのではなかろうか。対話には信頼関係が不可欠であり、それを損なえば対話は見せ掛けとなる。これは与野党双方に言えることであろう。
 いずれにしても道路特定財源の一般財源化は、日本の行財政の今後の制度設計において画期的であり、一般財源の配分の重点や暫定税率の取り扱いに関連し、特定製品に消費税以上の税率を課す意義付けと税率などにおいて、明確な方針、政策をそれぞれが国民に提示し、十分な議論を尽くして欲しいものだ。地方も、道路に特定されていた財源がそれぞれの地方のニーズや優先事項に沿って特徴を発揮し易くなろう。
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 4月11日、福田総理(自民総裁)主宰の下で開催された政府・与党の会議において、道路特定財源に関し、09年度より一般財源化するなど8項目に合意し、公表した。
 今回の政府・与党合意が、閣議や与党での正式な決定等とはなっていないので、その性格やガソリン税などの暫定税率の取り扱いなどについて不明な点があるが、1954年以降34年近く維持されて来た「道路に特定された財源」に一般財源化の方針が示されたことは画期的である。
 「自民党をぶち壊す」とまで言って「改革」を進めていた小泉政権でさえ、06年度に一般財源化が行われたが、与党内の「抵抗」や一部地方の予算獲得の思惑などから、曖昧な形に終わっている。道路特定財源の「余剰分」は「一般財源に回す」との閣議で示された方針も、約5.4兆円の特定財源の内せいぜい2,000億円弱の申し訳け程度の金額であり、事実上一般財源化に失敗している。
 今後、各論における課題は多いが、参議院をバックとした小沢代表の下での民主党他野党の一貫した姿勢とパワーは賞賛に値する。道路に止まらず、年金・医療福祉問題にせよ、教育問題、日銀総裁人事を含む財政、農業問題、外交など、ほとんどの分野が行政の厚い壁に阻まれ、実質的な改革はほぼ望み薄であったが、昨年7月の選挙において、参議院で与野党が逆転したことで、戦後直後から維持されて来た制度や政府の対応に顕著な動きが出始めてきている。
 道路特定財源、暫定税率問題だけでなく、年金記録漏れ問題や社保庁改革、薬害C型肝炎被害への対応、被爆者認定など、従来の衆・参両院の体制では考えられなかった展開だ。
 衆・参の「ねじれ」の弊害が指摘されることが多いが、従来、参議院はいわば衆議院の「クローン」のようなもので、若干の議論や改善が行われることはあるが、基本的に衆議院で採決されたものは参議院でも採択されるのが「常識」になっていた。例外は、郵政民営化問題位であろう。それで衆議院が解散されたが、「造反組み」の多くが復党している。
 参議院が衆議院とは異なる独自の機能を果たし、チェック・アンド・バランス機能を果たし始めている。そうであれば参議院の存在意義はある。すべての事項につき衆議院が優先するのであれば、参議院は現在の形や議員数には大きな疑問が出よう。それでなくても参議院選挙での「1票の格差」は未だに4倍を越えており、「格差」(逆格差?)の象徴と言っても過言ではなさそうだ。衆議院でさえ、1票の格差を1.5倍以内におさめる努力がなされなければ、「平等」を原則とする民主主義は大いにねじれる。
 「ねじれ」は、従来通りの制度・慣行の維持などには問題も生じる。しかし、それは有権者、国民が与えたチェック・アンド・バランスであることを忘れてはならない。
 それだからこそ与野党間の真摯な協議や、衆・参両院間の協議が必要である。9月、10月に自民・民主の首脳間で「大連立」の協議が持たれた。本来であれば民意を問うことが先決であろうが、短期間であれば一つの選択肢であったであろう。しかし、それがまとまらない内に、一方の代表の持ち出したことなどとの報道がなされたことから民主党内も疑心暗鬼となりまとまらなくなると共に、両党首脳間の信頼関係は消えたばかりでなく、対話自体が円滑に行えなくなったように見える。あのような形での尚早な情報のリークは、どのような理由があるにせよ、一方の代表を追い込む結果となっており、結果から見る限り、フェアーではないのではなかろうか。対話には信頼関係が不可欠であり、それを損なえば対話は見せ掛けとなる。これは与野党双方に言えることであろう。
 いずれにしても道路特定財源の一般財源化は、日本の行財政の今後の制度設計において画期的であり、一般財源の配分の重点や暫定税率の取り扱いに関連し、特定製品に消費税以上の税率を課す意義付けと税率などにおいて、明確な方針、政策をそれぞれが国民に提示し、十分な議論を尽くして欲しいものだ。地方も、道路に特定されていた財源がそれぞれの地方のニーズや優先事項に沿って特徴を発揮し易くなろう。
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 4月11日、福田総理(自民総裁)主宰の下で開催された政府・与党の会議において、道路特定財源に関し、09年度より一般財源化するなど8項目に合意し、公表した。
 今回の政府・与党合意が、閣議や与党での正式な決定等とはなっていないので、その性格やガソリン税などの暫定税率の取り扱いなどについて不明な点があるが、1954年以降34年近く維持されて来た「道路に特定された財源」に一般財源化の方針が示されたことは画期的である。
 「自民党をぶち壊す」とまで言って「改革」を進めていた小泉政権でさえ、06年度に一般財源化が行われたが、与党内の「抵抗」や一部地方の予算獲得の思惑などから、曖昧な形に終わっている。道路特定財源の「余剰分」は「一般財源に回す」との閣議で示された方針も、約5.4兆円の特定財源の内せいぜい2,000億円弱の申し訳け程度の金額であり、事実上一般財源化に失敗している。
 今後、各論における課題は多いが、参議院をバックとした小沢代表の下での民主党他野党の一貫した姿勢とパワーは賞賛に値する。道路に止まらず、年金・医療福祉問題にせよ、教育問題、日銀総裁人事を含む財政、農業問題、外交など、ほとんどの分野が行政の厚い壁に阻まれ、実質的な改革はほぼ望み薄であったが、昨年7月の選挙において、参議院で与野党が逆転したことで、戦後直後から維持されて来た制度や政府の対応に顕著な動きが出始めてきている。
 道路特定財源、暫定税率問題だけでなく、年金記録漏れ問題や社保庁改革、薬害C型肝炎被害への対応、被爆者認定など、従来の衆・参両院の体制では考えられなかった展開だ。
 衆・参の「ねじれ」の弊害が指摘されることが多いが、従来、参議院はいわば衆議院の「クローン」のようなもので、若干の議論や改善が行われることはあるが、基本的に衆議院で採決されたものは参議院でも採択されるのが「常識」になっていた。例外は、郵政民営化問題位であろう。それで衆議院が解散されたが、「造反組み」の多くが復党している。
 参議院が衆議院とは異なる独自の機能を果たし、チェック・アンド・バランス機能を果たし始めている。そうであれば参議院の存在意義はある。すべての事項につき衆議院が優先するのであれば、参議院は現在の形や議員数には大きな疑問が出よう。それでなくても参議院選挙での「1票の格差」は未だに4倍を越えており、「格差」(逆格差?)の象徴と言っても過言ではなさそうだ。衆議院でさえ、1票の格差を1.5倍以内におさめる努力がなされなければ、「平等」を原則とする民主主義は大いにねじれる。
 「ねじれ」は、従来通りの制度・慣行の維持などには問題も生じる。しかし、それは有権者、国民が与えたチェック・アンド・バランスであることを忘れてはならない。
 それだからこそ与野党間の真摯な協議や、衆・参両院間の協議が必要である。9月、10月に自民・民主の首脳間で「大連立」の協議が持たれた。本来であれば民意を問うことが先決であろうが、短期間であれば一つの選択肢であったであろう。しかし、それがまとまらない内に、一方の代表の持ち出したことなどとの報道がなされたことから民主党内も疑心暗鬼となりまとまらなくなると共に、両党首脳間の信頼関係は消えたばかりでなく、対話自体が円滑に行えなくなったように見える。あのような形での尚早な情報のリークは、どのような理由があるにせよ、一方の代表を追い込む結果となっており、結果から見る限り、フェアーではないのではなかろうか。対話には信頼関係が不可欠であり、それを損なえば対話は見せ掛けとなる。これは与野党双方に言えることであろう。
 いずれにしても道路特定財源の一般財源化は、日本の行財政の今後の制度設計において画期的であり、一般財源の配分の重点や暫定税率の取り扱いに関連し、特定製品に消費税以上の税率を課す意義付けと税率などにおいて、明確な方針、政策をそれぞれが国民に提示し、十分な議論を尽くして欲しいものだ。地方も、道路に特定されていた財源がそれぞれの地方のニーズや優先事項に沿って特徴を発揮し易くなろう。
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 今回の政府・与党合意が、閣議や与党での正式な決定等とはなっていないので、その性格やガソリン税などの暫定税率の取り扱いなどについて不明な点があるが、1954年以降34年近く維持されて来た「道路に特定された財源」に一般財源化の方針が示されたことは画期的である。
 「自民党をぶち壊す」とまで言って「改革」を進めていた小泉政権でさえ、06年度に一般財源化が行われたが、与党内の「抵抗」や一部地方の予算獲得の思惑などから、曖昧な形に終わっている。道路特定財源の「余剰分」は「一般財源に回す」との閣議で示された方針も、約5.4兆円の特定財源の内せいぜい2,000億円弱の申し訳け程度の金額であり、事実上一般財源化に失敗している。
 今後、各論における課題は多いが、参議院をバックとした小沢代表の下での民主党他野党の一貫した姿勢とパワーは賞賛に値する。道路に止まらず、年金・医療福祉問題にせよ、教育問題、日銀総裁人事を含む財政、農業問題、外交など、ほとんどの分野が行政の厚い壁に阻まれ、実質的な改革はほぼ望み薄であったが、昨年7月の選挙において、参議院で与野党が逆転したことで、戦後直後から維持されて来た制度や政府の対応に顕著な動きが出始めてきている。
 道路特定財源、暫定税率問題だけでなく、年金記録漏れ問題や社保庁改革、薬害C型肝炎被害への対応、被爆者認定など、従来の衆・参両院の体制では考えられなかった展開だ。
 衆・参の「ねじれ」の弊害が指摘されることが多いが、従来、参議院はいわば衆議院の「クローン」のようなもので、若干の議論や改善が行われることはあるが、基本的に衆議院で採決されたものは参議院でも採択されるのが「常識」になっていた。例外は、郵政民営化問題位であろう。それで衆議院が解散されたが、「造反組み」の多くが復党している。
 参議院が衆議院とは異なる独自の機能を果たし、チェック・アンド・バランス機能を果たし始めている。そうであれば参議院の存在意義はある。すべての事項につき衆議院が優先するのであれば、参議院は現在の形や議員数には大きな疑問が出よう。それでなくても参議院選挙での「1票の格差」は未だに4倍を越えており、「格差」(逆格差?)の象徴と言っても過言ではなさそうだ。衆議院でさえ、1票の格差を1.5倍以内におさめる努力がなされなければ、「平等」を原則とする民主主義は大いにねじれる。
 「ねじれ」は、従来通りの制度・慣行の維持などには問題も生じる。しかし、それは有権者、国民が与えたチェック・アンド・バランスであることを忘れてはならない。
 それだからこそ与野党間の真摯な協議や、衆・参両院間の協議が必要である。9月、10月に自民・民主の首脳間で「大連立」の協議が持たれた。本来であれば民意を問うことが先決であろうが、短期間であれば一つの選択肢であったであろう。しかし、それがまとまらない内に、一方の代表の持ち出したことなどとの報道がなされたことから民主党内も疑心暗鬼となりまとまらなくなると共に、両党首脳間の信頼関係は消えたばかりでなく、対話自体が円滑に行えなくなったように見える。あのような形での尚早な情報のリークは、どのような理由があるにせよ、一方の代表を追い込む結果となっており、結果から見る限り、フェアーではないのではなかろうか。対話には信頼関係が不可欠であり、それを損なえば対話は見せ掛けとなる。これは与野党双方に言えることであろう。
 いずれにしても道路特定財源の一般財源化は、日本の行財政の今後の制度設計において画期的であり、一般財源の配分の重点や暫定税率の取り扱いに関連し、特定製品に消費税以上の税率を課す意義付けと税率などにおいて、明確な方針、政策をそれぞれが国民に提示し、十分な議論を尽くして欲しいものだ。地方も、道路に特定されていた財源がそれぞれの地方のニーズや優先事項に沿って特徴を発揮し易くなろう。
 その上で、民意を問う必要がありそうだ。(08.4.12.) 
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画期的な道路特定財源の一般財源化

2008-04-15 | Weblog
画期的な道路特定財源の一般財源化
 4月11日、福田総理(自民総裁)主宰の下で開催された政府・与党の会議において、道路特定財源に関し、09年度より一般財源化するなど8項目に合意し、公表した。
 今回の政府・与党合意が、閣議や与党での正式な決定等とはなっていないので、その性格やガソリン税などの暫定税率の取り扱いなどについて不明な点があるが、1954年以降34年近く維持されて来た「道路に特定された財源」に一般財源化の方針が示されたことは画期的である。
 「自民党をぶち壊す」とまで言って「改革」を進めていた小泉政権でさえ、06年度に一般財源化が行われたが、与党内の「抵抗」や一部地方の予算獲得の思惑などから、曖昧な形に終わっている。道路特定財源の「余剰分」は「一般財源に回す」との閣議で示された方針も、約5.4兆円の特定財源の内せいぜい2,000億円弱の申し訳け程度の金額であり、事実上一般財源化に失敗している。
 今後、各論における課題は多いが、参議院をバックとした小沢代表の下での民主党他野党の一貫した姿勢とパワーは賞賛に値する。道路に止まらず、年金・医療福祉問題にせよ、教育問題、日銀総裁人事を含む財政、農業問題、外交など、ほとんどの分野が行政の厚い壁に阻まれ、実質的な改革はほぼ望み薄であったが、昨年7月の選挙において、参議院で与野党が逆転したことで、戦後直後から維持されて来た制度や政府の対応に顕著な動きが出始めてきている。
 道路特定財源、暫定税率問題だけでなく、年金記録漏れ問題や社保庁改革、薬害C型肝炎被害への対応、被爆者認定など、従来の衆・参両院の体制では考えられなかった展開だ。
 衆・参の「ねじれ」の弊害が指摘されることが多いが、従来、参議院はいわば衆議院の「クローン」のようなもので、若干の議論や改善が行われることはあるが、基本的に衆議院で採決されたものは参議院でも採択されるのが「常識」になっていた。例外は、郵政民営化問題位であろう。それで衆議院が解散されたが、「造反組み」の多くが復党している。
 参議院が衆議院とは異なる独自の機能を果たし、チェック・アンド・バランス機能を果たし始めている。そうであれば参議院の存在意義はある。すべての事項につき衆議院が優先するのであれば、参議院は現在の形や議員数には大きな疑問が出よう。それでなくても参議院選挙での「1票の格差」は未だに4倍を越えており、「格差」(逆格差?)の象徴と言っても過言ではなさそうだ。衆議院でさえ、1票の格差を1.5倍以内におさめる努力がなされなければ、「平等」を原則とする民主主義は大いにねじれる。
 「ねじれ」は、従来通りの制度・慣行の維持などには問題も生じる。しかし、それは有権者、国民が与えたチェック・アンド・バランスであることを忘れてはならない。
 それだからこそ与野党間の真摯な協議や、衆・参両院間の協議が必要である。9月、10月に自民・民主の首脳間で「大連立」の協議が持たれた。本来であれば民意を問うことが先決であろうが、短期間であれば一つの選択肢であったであろう。しかし、それがまとまらない内に、一方の代表の持ち出したことなどとの報道がなされたことから民主党内も疑心暗鬼となりまとまらなくなると共に、両党首脳間の信頼関係は消えたばかりでなく、対話自体が円滑に行えなくなったように見える。あのような形での尚早な情報のリークは、どのような理由があるにせよ、一方の代表を追い込む結果となっており、結果から見る限り、フェアーではないのではなかろうか。対話には信頼関係が不可欠であり、それを損なえば対話は見せ掛けとなる。これは与野党双方に言えることであろう。
 いずれにしても道路特定財源の一般財源化は、日本の行財政の今後の制度設計において画期的であり、一般財源の配分の重点や暫定税率の取り扱いに関連し、特定製品に消費税以上の税率を課す意義付けと税率などにおいて、明確な方針、政策をそれぞれが国民に提示し、十分な議論を尽くして欲しいものだ。地方も、道路に特定されていた財源がそれぞれの地方のニーズや優先事項に沿って特徴を発揮し易くなろう。
 その上で、民意を問う必要がありそうだ。(08.4.12.) 
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画期的な道路特定財源の一般財源化

2008-04-15 | Weblog
画期的な道路特定財源の一般財源化
 4月11日、福田総理(自民総裁)主宰の下で開催された政府・与党の会議において、道路特定財源に関し、09年度より一般財源化するなど8項目に合意し、公表した。
 今回の政府・与党合意が、閣議や与党での正式な決定等とはなっていないので、その性格やガソリン税などの暫定税率の取り扱いなどについて不明な点があるが、1954年以降34年近く維持されて来た「道路に特定された財源」に一般財源化の方針が示されたことは画期的である。
 「自民党をぶち壊す」とまで言って「改革」を進めていた小泉政権でさえ、06年度に一般財源化が行われたが、与党内の「抵抗」や一部地方の予算獲得の思惑などから、曖昧な形に終わっている。道路特定財源の「余剰分」は「一般財源に回す」との閣議で示された方針も、約5.4兆円の特定財源の内せいぜい2,000億円弱の申し訳け程度の金額であり、事実上一般財源化に失敗している。
 今後、各論における課題は多いが、参議院をバックとした小沢代表の下での民主党他野党の一貫した姿勢とパワーは賞賛に値する。道路に止まらず、年金・医療福祉問題にせよ、教育問題、日銀総裁人事を含む財政、農業問題、外交など、ほとんどの分野が行政の厚い壁に阻まれ、実質的な改革はほぼ望み薄であったが、昨年7月の選挙において、参議院で与野党が逆転したことで、戦後直後から維持されて来た制度や政府の対応に顕著な動きが出始めてきている。
 道路特定財源、暫定税率問題だけでなく、年金記録漏れ問題や社保庁改革、薬害C型肝炎被害への対応、被爆者認定など、従来の衆・参両院の体制では考えられなかった展開だ。
 衆・参の「ねじれ」の弊害が指摘されることが多いが、従来、参議院はいわば衆議院の「クローン」のようなもので、若干の議論や改善が行われることはあるが、基本的に衆議院で採決されたものは参議院でも採択されるのが「常識」になっていた。例外は、郵政民営化問題位であろう。それで衆議院が解散されたが、「造反組み」の多くが復党している。
 参議院が衆議院とは異なる独自の機能を果たし、チェック・アンド・バランス機能を果たし始めている。そうであれば参議院の存在意義はある。すべての事項につき衆議院が優先するのであれば、参議院は現在の形や議員数には大きな疑問が出よう。それでなくても参議院選挙での「1票の格差」は未だに4倍を越えており、「格差」(逆格差?)の象徴と言っても過言ではなさそうだ。衆議院でさえ、1票の格差を1.5倍以内におさめる努力がなされなければ、「平等」を原則とする民主主義は大いにねじれる。
 「ねじれ」は、従来通りの制度・慣行の維持などには問題も生じる。しかし、それは有権者、国民が与えたチェック・アンド・バランスであることを忘れてはならない。
 それだからこそ与野党間の真摯な協議や、衆・参両院間の協議が必要である。9月、10月に自民・民主の首脳間で「大連立」の協議が持たれた。本来であれば民意を問うことが先決であろうが、短期間であれば一つの選択肢であったであろう。しかし、それがまとまらない内に、一方の代表の持ち出したことなどとの報道がなされたことから民主党内も疑心暗鬼となりまとまらなくなると共に、両党首脳間の信頼関係は消えたばかりでなく、対話自体が円滑に行えなくなったように見える。あのような形での尚早な情報のリークは、どのような理由があるにせよ、一方の代表を追い込む結果となっており、結果から見る限り、フェアーではないのではなかろうか。対話には信頼関係が不可欠であり、それを損なえば対話は見せ掛けとなる。これは与野党双方に言えることであろう。
 いずれにしても道路特定財源の一般財源化は、日本の行財政の今後の制度設計において画期的であり、一般財源の配分の重点や暫定税率の取り扱いに関連し、特定製品に消費税以上の税率を課す意義付けと税率などにおいて、明確な方針、政策をそれぞれが国民に提示し、十分な議論を尽くして欲しいものだ。地方も、道路に特定されていた財源がそれぞれの地方のニーズや優先事項に沿って特徴を発揮し易くなろう。
 その上で、民意を問う必要がありそうだ。(08.4.12.) 
(Copy Right Reserved.)
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