切明義孝ブログ

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汚染水には現実的な対策を

2013-09-19 00:20:49 | 切明義孝ブログ

原発の底部も含めて取り囲む遮水壁の設置に約1000億円かかるので
費用負担を考えて設置を取りやめたという話が出ています。
しかし、そんなに高価な遮水壁ではなくても良いと思います。

福島原発は山側から海側へ地下水による水圧がかかるので
海側のみに壁を設置しても汚染水の流出を防ぐ大きな効果が得られます。
原発の底を鉄板で覆う必要があるのかは大きな疑問です。
地形を見る限り原発の底部から建屋上方に地下水の圧力がかかるので
最悪、建屋の底部を補修できなくても影響は小さいでしょう。

海側だけに遮水壁を設置するのが不安ならば北と南の端を
山側に向かってコの字型に取り囲むのも良いでしょう。
現実問題として「完璧に流出を止める」のではなく
「環境への負担を出来るだけ少なくする」方向へ
考え方を転換せざるを得ないのではないでしょうか。

一番問題なのは地下にあった汚染水を汲み上げることです。
これは早々に空冷など別の方法に切り替えた方が良いです。
タンクに汲み上げた汚染水が雨で流れたと騒いでいますが
汚水は台風による莫大な雨で薄まったので影響は小さいと思います。
汚水を高所に汲み上げれば必ず漏れます。

地下にあるものは、そのまま地下に留めることを
考えた方が現実的でしょう。
「実施不可能な完璧な対策」でも「実施可能で現実的な対策」でも
結果は余り変わらないと思います。

切明

(参考)
東電、2年前に遮水壁設置先送り要請 当時の官邸も容認
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00254159.html



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