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ゆんたくBar 『きしの屋』

いい人、いい酒、いい音楽。
たわいのない話をグラス傾けつつ…。

谷茶前を弾く

2005-08-07 16:24:34 | 沖縄音楽の世界
一.谷茶前ぬ浜によ スルル小が 寄ててぃんどぅヘイ
二.スルル小やあらんよ 大和ミジュンど やんてぃんどぅヘイ
三.アヒー達がうり取いが 姉小や かみてぃうり売いがヘイ
四.うり売てぃ戻いぬ 姉小が 匂いぬしゅらさヘイ

(多少意訳)
一.谷茶村の前の浜にキビナゴが集まってきたよ
二.キビナゴじゃないよ 鰯だよ
三.男衆が取ってきた魚を 娘達が頭に乗せて売りに行くよ
四.それを売ってきた娘たちの匂いのよいことよ


谷茶前(たんちゃめー)、沖縄中部恩納村谷茶を舞台にした唄で、
浜に近づいた魚を取る村人達を活写したいい唄ですね。

きしの屋の記憶の残るなかで最初に聴いた沖縄民謡。
20数年前の映画「ひめゆりの塔」(古手川裕子主演)のなかで聴いたのが最初です。
はねるようなリズムと明るいメロディー。
すごく印象に残ったことを覚えています。

その後ひめゆり平和祈念資料館に何度か足を運び、
映画の主人公のモデルになった方々とお話する機会に恵まれましたが、
実際には戦時下で沖縄民謡を口にすることなど無かったとの事。
どうやら、沖縄を舞台にしたお話を強調するための演出だったようで。。。

それはさておき、谷茶前。
実は三線を始めて「安里屋ユンタ」「芭蕉布」に続いて三曲目にチャレンジした唄なんですね。
今思うと「無茶するなー」って感じですが、それだけ弾いてみたい曲だったワケです。
でも、三線始めて間もない初心者には、曲中頻繁に出てくる高音の勘所が難しくて、
あえなく挫折…。

以来、ずーっとそのままだったんですが、今回改めて再挑戦しました。
う~ん。。。
前よりはマシにしても、まだ微妙な勘所。
しばらく練習を続けていくことにしますわ…

サンバのリズムに熱くなる

2005-07-27 20:25:42 | 沖縄音楽の世界
三線の刻むビートが激しくなると、
必ずどこからともなく「カラカラカラ…」と聴こえてくる三板(サンバ)の音。
はじめて見る方は「なんだこれ?」と思うかもしれませんが、
簡単に説明すれば、沖縄のカスタネット。
左手にはさんで、右手で弾いて音を出します。

リズムは三連符(シャッフル)です。
曲の盛り上がりに応じて、右手のリズムにバリエーションを加えていくんですが、
これが簡単そうで難しい。
しかも注目すべきは、その手の動き。
上手く鳴らす人の手の動きを見ていると、まるで舞を舞っているかのように美しい。

きしの屋@ゆんたくBar店長も見よう見まねでやってはみるものの、
辛うじてリズムキープするのが精一杯。
「舞を舞うかのごとき」姿には程遠く…。
サンバマスターへの道も、まだまだ険しいものですね(汗)

その材質はというと、どんな木でもいいわけではなく、
密度の高い(硬い)物の方が澄んだ高音が出るとのこと。
最高級品は黒檀製。
「ゆんたくBar」の三板は花梨製です。
この三板もいい音出してくれるんで、店長お気に入りなんですが…。

もう少し店長自身の修行が必要ですね…