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ゆんたくBar 『きしの屋』

いい人、いい酒、いい音楽。
たわいのない話をグラス傾けつつ…。

ギターDE一五一会

2006-07-22 21:17:42 | 沖縄音楽の世界
「一五一会(いちごいちえ)」という楽器をご存知でしょうか?

石垣島出身のバンドBEGINが考案し、ヤイリギターが製作した楽器「一五一会」は、
ギターと三線の特長を上手く生かした四弦構造の楽器。
ウリは「人差し指一本で簡単に演奏できる」です。
その秘密はチューニングにありまして…。

元々、和音(コード)は1度・3度・5度という3音で構成されているんですが、
その中の3度の音が、和音の性格(響き)を決めているんですね。
つまり…。
メジャーコード(明るい響き)…1+3+5
マイナーコード(暗い響き)…1+3♭+5
(♭=半音下がるの記号)
と、いう風に3度の音が半音上がったり下がったりして、和音の性格を決めています。

ということは!
3度の音を抜けば、
メジャーでもマイナーでもない(どちらともとれる)響きになる…ワケです。

で、「一五一会」
四弦のチューニングを1度・5度・1度(オクターブ上)・5度(オクターブ上)にすることで、
和音の響きに聴こえるように工夫されています。
なので、4本の弦全てを人差し指で押さえて上下に移動させるだけで、
簡単に演奏出来てしまうというコトなのです。

これまでギターにチャレンジして挫折した人でも、
30分程で一曲弾けてしまう魔法の楽器ですが、
ギター弾きとしては、複雑な響きを楽しめない分多少物足りなさもあります。

が、さすがは一五一会を開発したBEGIN。
メンバーの島袋さんは、ライブで美しいハーモニーの「安里屋ゆんた」を披露しています。
くーっ!
コレ弾いてみたいなー…と常々思っていましたが、一五一会は一台10万の高値。
廉価版(音来・奏生)も発売されていますが、買うならやはり一五一会、
そんな思いもあって、
ずーっと「安里屋ゆんた(一五一会バージョン)」のコピーを出来ないままいたんですが、
今日久しぶりにBEGINのライブDVD見ながら気付きました。

曲のコピーするだけなら、ギターを一五一会のチューニングにすればいいじゃん。。。

……なんで今まで気付かなかったんだろー(汗)

早速DVD音源にギターの音を合わせて…と。
使う弦は2・3・4・5の四弦、音はE・A・E・Aです。
三線と同じ単音のメロディーラインは簡単に取れるんですが、
それに合わせる音を取るのがムツカシイ。。。

しばらく音源聴いて頑張ってみます。

CD沢山いただきました。

2006-05-11 20:25:45 | 沖縄音楽の世界
仕事から帰ってくるとほぼ同時に、郵便屋さんが小包を抱えてやって来ました。
なんぞ注文していたかというと、記憶になし。
差出人は沖縄在住の友人です。

そういえば、数日前なにやら送るぞーみたいなメールを貰っていたのを思いだしました。
にしても、エラク重い。。。
なにが入っているのか・・・。

ナント、開けてビックリ!
大量のCDが詰まっています。
しかも沖縄系ばかり。

早速メールにて確認しますと、
いろいろ整理整頓する中でいらなくなったCDが大量に出てきたので、
自称音楽小僧のきしの屋宛に郵送したとのコト。

おおっ!
激しく感謝でございます。
沖縄系音楽CDコレクションの中に加えることに致しましょう。

気になるその中身は・・・。
登川誠仁
よなは徹
下地勇
平安隆
アコースティックM
アルベルト
TINGARA・・・etc

次回沖入りした時は、お礼のゴチさせていただきます(笑)

ちなみに、CDの上に乗っているモノは、
一緒に入っていた「三線」「ポーク缶」「守礼門」のピンバッジです。

「みなとーま」を弾く

2006-03-29 21:16:35 | 沖縄音楽の世界
先日から再開した、練習中の中途半端に放りだしていた曲の練習。
「山崎ぬあぶじゃーま」と同時に再開したのが「みなとーま」です。

「崎山ゆんた」と一緒に歌われることが多いこの曲は、
崎山の入江(みなとーま)に集まってきた魚を、投げ網で獲る風景を活写した唄です。
が、大小数々の網を使って魚が根こそぎ持って行かれるように、
村の美童を役人に取られてしまう悔しい思いを唄った歌詞もあり、
唄者によって、表現が多少異なります。

今手元にあるのは、新良幸人、大島保克、日出克の3バージョン。
特に日出克のファーストアルバム(写真)のオープニングを飾る「みなとーま」は、
シンセ、ギター、ベースでハデハデな仕上がりで結構お気に入り。

少しずつ持ちネタを増やそうとはしていますが、平日はどうしても夜しか時間が取れず、
隣近所のコトを考えれば、なかなか思うように練習できないのがね…。
仕方ないので、週末に公園行って目一杯弾いております(笑)

「山崎ぬあぶじゃーま」を弾く

2006-03-17 18:15:41 | 沖縄音楽の世界
一.山崎ぬあぶじゃーま 山端ぬ年寄れ

二.御嶽ぬ後ぬんぎゃしゃーま うりが隣りぬなびすぃけ

三.あんだきなーぬ大工ぬ子ぬ くり程ぬ司ぬ子ぬ

四.あぶじゃーまにすぃかされ 年寄りゃにだまされ

五.なゆぬゆいんどぅすぃかされだ 如何ぬつぃにゃんどだまさりだ

六.とぅんなふきぬゆやんど んがなびつぃぬつぃにゃんど


(訳詞)
一.山崎のおじいさん 山端の年寄り

二.御嶽の後のんぎしゃーま この隣りのなびすぃけ

三.それほどの大工の子だ これほどの司の子だ

四.おじいさんにだまされ

五.どういう理由でだまされた

六.とぅん菜の茎のせいで 苦菜のせいで
(はじめての三線/晩聲社より)


綾蝶節が一段落したので、次はこれまで中途半端になっていた曲のおさらい。

まずは「山崎ぬあぶじゃーま」です。
ナゼ中途半端になっていたかというと…つられるんです。
唄が三線に。。。
ゆったりした唄メロに対して、三線はテンポ良くビートを刻むので、
ついつい三線につられて、唄えなくなっていたワケです。
これじゃイカンということで、練習再開。

さて「山崎ぬあぶじゃーま」

「春夏秋ちょっと酔ing」新良幸人withサンデーでは、
新良幸人の激しくビートを刻む三線が聴けますし(まさにブルースギターのよう)、
「八重山民謡舞踊曲集1」山里勇吉/マルフクレコードのそれは、
琉琴が加わり少し上品な仕上がりです。

ところでこの曲は、もうひとつ歌詞の意味がよく判りません。
普段から唄の出来た背景や言葉の意味を一つ一つ拾い上げて、
解釈しながら唄うようにしているんですが、
「あぶじゃーま」は訳詞を読んでも、んん???
これはどういう話の唄なんでしょう。。。

ネットでいろいろ検索しても、唄について解説したサイトは見つからず…。

まぁ何はともあれ、持ちネタにできるよう再度頑張ってみます。

綾蝶節、工工四

2006-03-07 21:59:53 | 沖縄音楽の世界
先日来、チマチマと耳コピーしてきた「綾蝶節」
ようやく工工四が仕上がりました(汗)
調子は先日の記事通り、本調子での採譜。

実際に弾いてみても…悪くないと思います、たぶん。。。

参考にしたCDは「春夏秋、ちょっと酔ing」…新良幸人withサンデー
ですが、いわゆる完全コピーではなく、基本的な工工四のみを押さえました。
装飾音や遊びのフレーズは追々足していきましょう。

それよりまだ唄をのせきらないんで、まずはそちらの練習から…(汗)
出来れば桜の咲く季節には、持ちネタにしたいですなー。

ちゅーか、この工工四。
ホントにこれでいいのか、ちょいと気になるところ。
添削してもらいたい気持ちも少々アリ。

綾蝶節・・・続き

2006-03-02 22:33:49 | 沖縄音楽の世界
先日から耳コピーで工工四を採譜中の綾蝶節。

いやはや…ホント難しいっす。
お手本は「春夏秋ちょっと酔ing」…新良幸人withサンデー
激しくカッコイイ工工四なんですが、実際採譜の作業に掛かると中々どうして…(汗)

イントロ部分はある程度出来上がりましたが、唄の部分がねぇ。。。

少々時間はかかるでしょうが、頑張って仕上げましょう。
と書きつつ油汗(苦笑)

ちなみに、このアルバムは、
那覇市松山にあったライブハウス「酔ing」でのライブ録音盤。
まるでブルースギターのような新良幸人の三線が堪能できる一枚です。

綾蝶節(胡蝶の唄)

2006-02-16 23:35:00 | 沖縄音楽の世界
1.
スリ初春になりば 野山花ざかり 
色々ぬ蝶花に 花に舞い遊ぶ
スリサーサ シュラーサハイヤ

2.
スリ里や綾蝶 我んや花やりば
花ぬ寄らりゆみ 里が忍でぃもうり

3.
スリあん美らさ咲ちゅる 花に引かされてぃ
花ぬ元忍でぃ遊ぶ 遊ぶ綾蝶

4.
スリ花に染みなりてぃ いちゃし別りゆが
何時までぃん連りてぃ踊り 踊り跳に遊ば


久しぶりの沖縄民謡話を。

綾蝶節(はびるぶし)、胡蝶の唄とも呼ばれる八重山民謡です。
はびる(地域によっては「ぱぴる」と発音)とは、蝶のこと。
大和古語がそのまま沖縄方言として残っていると聴いたことがありますが、
手元の古語辞典には「はびる」という言葉は載っておらず、真偽の程は不明です。

この綾蝶節。
春の訪れとともに、野山に咲き誇る花々のまわりで蝶が乱舞する姿を、
恋人たちの語らいになぞらえて歌い上げています。
歌詞中の「里」とは女性から男性へ呼びかける二人称。
「あなた」と解釈すればいいかと思います。

従って2番の歌詞は…

あなたは蝶、私は花
花から寄り添うことはできないのだから
あなたがそっと近づいて。。。

てな、感じになるでしょうか。
きしの屋の拙訳ながら、いい感じの歌詞ですなー。
明るく華やかなメロディラインと艶っぽい歌詞が秀逸な、きしの屋お気に入りの一曲です。


この曲弾けたらカッコイイやろなーと思っていたんですが、
一揚げというあまり使わない調弦のうえ工工四が見つからず、弾いてみたくても弾けないと、半分諦めていました。
が、最近になって新良幸人のCDを聞いているうちに「ん?本調子でないかい?」と思えて来た次第。

音をとりながらイントロを爪弾いて見ると…
どうやら本調子で新良幸人は演奏している模様。
これが正しいかどうかわかりませんが、頑張って採譜することにしました。
BEGINの曲はほとんど耳コピーでしたが、本格的な民謡の採譜は初めてです。

てなワケで、只今通勤の車内でこの曲ばかりヘビーローテーション中(笑)
朝夕の各30分間、三線のメロディラインを一音一音覚えております。
正直、同じ曲ばかり少々ウンザリ気味ですが、
まーこれでお気に入りの曲が弾けるようになるんだったら。。。と精進中のきしの屋。


少し暖かくなってきたかと思えば、再び寒さがブリ返すこの頃ですが、
春が近づく頃には、綾蝶節を弾けるようになれればいいなーと思っています。

「島々美しゃ」「豊年音頭」を弾く

2006-01-21 22:32:48 | 沖縄音楽の世界
正月に姪っ子と三線弾いて以来、しばらくCDラックに立てかけてたままだったMy三線。
たまに1~2曲程度をチマチマ弾いてはいたんですが、
そろそろ新ネタを増やそうと思い、久しぶりに時間を取って練習しました。

「島々美しゃ」
「豊年音頭」

共に普久原恒勇作曲の超有名曲です。
タイトル通り島の美しさや豊作の感謝を歌い上げる内容で、
これを唄うと、大体盛り上がるちゅー曲ですね。

沖縄民謡を知らない人の為に解説すると、特に後者は「カチャーシー」というダンスミュージックでして、
宴会の最後にこの曲が掛かると、
そりゃもう老若男女総立ちで踊りまくって、上の下への大騒ぎになる訳です(笑)

以前にも、この「豊年音頭」は練習して、大体演奏できるようにはなっているんですが…。
実はまだ弾きながら唄えないんですよ。
民謡は「唄三線」=三線を弾きながら唄うこと…が大事ちゅーか必須だと、
きしの屋は思っているんで、頑張ってはいたんですが、
これがなかなか弾きながら唄えないんです。
難しい…。
三線の演奏リズムとメロディが違う曲は、唄が三線につられてしまって、ウマく唄えません。
きしの屋も、まだまだ未熟者でございます。

他にも「山崎ぬアブジャーマ」「みなとーま」は、
三線弾けても唄えないまま練習が頭打ちになっている曲でして、
これらがマスターできるとカッコイイんですがねー。

ここ最近は弾ける曲ばかりを、好きなように弾いてばかりだったので、
少し頑張ってレパートリー増やしてみようと思っています。
明日は一日休みなんで、気張って練習しようっと。

寓話な夜

2005-10-12 19:23:34 | 沖縄音楽の世界
パレットくもじ横の交差点を泉崎橋通り方向へ。
泉崎病院の前に、その店はあります。


ライブイン「寓話」
沖縄ではチョー有名なピアニスト、屋良さんのお店です。

沖縄に着いたその夜は「寓話」で泡盛片手にJazzを聴く・・・。
が、私の沖縄旅行の決まり事になっています。
元々ジャズをよく聴くという理由もありますが、この店の持つ雰囲気が好きなんですね。
普通のライブハウスよりも明るい店内は、照明の加減だけではなく、
カウンター内に立つ奥さんや息子さんのお陰かな?

屋良さん自身も非常に楽しくピアノを奏でます。
「ジャズは楽器を使った会話である」と、
大した演奏も出来ない私が偉そうなことを言って申し訳ないんですが、
ここでは、メンバーが実に楽しそうに「会話」しているのを見ることが出来ます。
しかも、時には見事にお客さんを巻き込んで。

ステージの最後は必ずスティービーワンダーの「Isn't she lovery (可愛いアイシャ)」
ホロホロ酔ってきた頃に、実に気持ちのいい曲ですなー。


沖縄民謡もいいけれど、たまにはジャズでも・・・ってな感じじゃなく、
気軽に「楽しい音楽を聴きに行こうよ」という雰囲気のお店。
ライブスタートは21:00です。

KACHIMBA1551

2005-09-25 18:06:39 | 沖縄音楽の世界
沖縄民謡やジャズと同じくらい好きなのが「ラテン音楽」
情熱的なメロディー、沢山のパーカッションを使った複雑で賑やかなリズム。
まさに南国!ちゅー感じがタマランです。

ラテン音楽は中南米各国で発達したもので、
チャチャチャ・ルンバ・マンボ・サンバ・メレンゲ・タンゴなどいろいろありますが、
サルサはキューバやプエルトリコの歌謡曲みたいな位置づけ・・・かな?
やがてアメリカに移民した人達と共にニューヨークに渡ったサルサが、
ジャズやロックと融合して出来上がったのが、ニューヨークサルサ。
きしの屋的イメージでは、キューバン→プエルトリカン→ニューヨークと洗練されていく感じ。
モチロンそれぞれ好きですが。

さて今回ご紹介するのは、沖縄で活動中の「KACHIMBA1551」
先日紹介した「ディアマンテス」のようなラテンロックではなく、完全なるサルサバンド。
管楽器と打楽器が作り出すノリは、聴いていると自然に体が動いてしまいます。
是非一度ライブで見てみたいもんですなー。

いい曲が沢山あるんですが、中でも「安里屋ゆんた」「てぃんさぐぬ花」「唐船どーい」「ちんぬくじゅーしー」などの沖縄民謡のサルサアレンジ版は秀逸。
こーゆーところは、さすが沖縄のバンドです。

カラッと晴れた空の下、58号線のドライブ中で聴いたら気持ちいいだろーなー。

オキナワ・ラティーナ

2005-09-16 23:18:14 | 沖縄音楽の世界
ここ2~3日急に涼しくなって、
ウチの周りでも虫の声が沢山聴かれるようになってきました。
いよいよ、秋本番ですなぁ。
ゲージツ、読書、食欲(←コレが一番大事)
いろいろな秋がやってくるぞー(笑)


さて、今夜はゲージツの秋?。。。音楽話です。


私は普段PCを使う時は、ほとんど必ず音楽をかけながら。
ハードディスクに蓄積されているデータの大半が、CDを落とし込んだものだったりします(汗)
で、その時の気分でいろいろジャンルを変えながら、ブログ書いたり、某掲示板訪問したり、しているワケです。

沖縄民謡、ジャズ、サルサ、洋邦ロックなどなど様々なCDの中でも、
ケッコウ選択頻度が高いのが「ディアマンテス」
沖縄を拠点に活動しているラテンロックバンドです。


まだ学生でジャズやサルサバンドでベースを弾いていた93年。
ホントたまたまCD屋で目に止まった「オキナワ・ラティーナ」の文字が、
きしの屋の初「ディアマンテス」でした。

まだそれほど「沖縄音楽」のことをよく知らない頃でしたが、
(喜納昌吉&チャンプルーズはCD持ってた)
なんとな~く気が惹かれて買った一枚。

明るいメロディー、情熱的なラテンサウンド、かなり食いつきました(笑)
しばらくはCD集めましたねー。
そのうち、千秋・パティ・ケンジ・ボブ・ホルへと次々メンバーが卒業していき、
今は確かアルベルト・トム・ターボの3人で活動しているんですよね。
琉球フェスティバルin大阪でしか、彼らのステージは見たことがないんで、
いつか是非地元沖縄でライブ見てみたいと思っちょります。

写真は1stアルバム「オキナワ・ラティーナ」
上がメジャー盤で下がインディーズ盤。
収録曲は同じ(メジャー盤には、ボーナストラック1曲有り)ですが、
コレクターとしては、当然買って然るべき一枚っす(ちょっと自慢)


秋の夜長に元気の出る「オキナワラテンロック」はいかがですか?

島唄楽園

2005-08-23 22:13:52 | 沖縄音楽の世界
本格的に沖縄訪問を始めた95年夏、
国際通りに面したある本屋さんで見つけた音楽雑誌。

「島唄楽園」
サブタイトルに「沖縄・奄美フリークにおくる極楽情報誌」とあります。

そのころは、まだそれほど沖縄音楽にハマってもいなくて、持っているアルバムといえば、

喜納昌吉&チャンプルーズ1st
ネーネーズ・・・あしび
りんけんバンド・・・バンジ
ディアマンテス・・・オキナワ・ラティーナ
キングレコード・・・決定版沖縄民謡の5枚でした。

それでも最初の沖縄旅行で三線を購入するつもりでしたし、
なにかしら沖縄音楽に惹かれるものを感じてはいたんですが、そこで目に入ったのが「島唄楽園」
早速購入してページを開くと。。。

「島唄楽園」1995Vol4若夏号
インタビュー・・・ディアマンテス、照屋林助
民謡レーベル紹介・・・マルテルレコード
県内外ライブ情報、新譜CDレビュー、民謡探訪「国頭サバクイ」、突撃!民謡酒場etc・・・。

おおぉ~!
何だぁこの濃ゆ~い内容はっ!(←いささかコーフン気味)

この一冊が沖縄音楽の世界へドップリ足を踏み入れるキッカケになったことは確かで。。。
日本の一地方にコレほど多彩な音楽文化があることに、
とても驚きと同時に感動した事を覚えています。

その後定期購読を続けていたある時、
「内容を一新、リニューアルします」の連絡と共に数ヶ月。
新たに届いたのが月刊「urma」
そうして現在に至る・・・と、こーゆーワケです。

いまでも手元の残る9冊の「島唄楽園」
きしの屋の沖縄音楽の原点として、大切な宝物になっています。

汀間当を弾く

2005-08-21 21:39:41 | 沖縄音楽の世界
1.汀間と安部境ぬ 河ぬ下ぬ浜下りて 汀間ぬ丸目加那と
 サー請人神谷と恋ぬ話 サーふんぬかなひゃー 誠かや

2.神谷が云言葉や 何んで言うゆたが 明けて四、五、六月ね
 サー呼わしが来ゆうくと 勤みて待っちょうれー サー出来ちゃんやーひゃー 丸目加那

3.月ぬある間ど 思いんすんど 沙汰んすんど 月ぬ西下れぇ
 サー思いんさんど 沙汰んさんど サー寄て来う かん来う 我腕枕

4.装てやらちゃる我島二才達 とかく今自分のー
 サー首里登とぅて我沙汰すらど サーやらすかや 呼び戻せ


今日は仕事が休みだったこともあり、終日三線弾いて過ごしていました。
普段から弾いているBEGINナンバー、十九の春、ましゅんく節、与那国ぬマヤー小etc・・・。
そして、先日紹介した谷茶前に続いての新しい練習曲「汀間当(てぃまとう)」です。

沖縄民謡には恋の歌が沢山あるんですが、それぞれの地域によって特色があり、
八重山では素朴で情熱的な唄が多いのに対して、沖縄本島と周辺島では揶揄を含んだ唄遊び的な曲が多いのが特徴。
で、この汀間当は沖縄本島北部汀間村を舞台にした曲で、
首里王府から派遣された役人・神谷と地元の娘・加那との恋を村人がやっかみ半分で囃し立てた唄、
いわゆるゴシップソングです。

軽快なリズムで唄われるこの曲、
実際に工工四を見てみると、「四・中・工・五・七」と構成する音は五つだけなんですが、
それだけに同じようなフレーズが続いてややこしい。。。
工工四を追いながらゆっくり弾いても、どこを弾いているか判らなくなってしまいます・・・(汗)

谷茶前同様、少しずつ練習していきましょう。

ちなみに参考にしているCDは、
マルフクレコード、我如古より子「娘ジントヨー~女工節」
このCDには他にも、安里屋ゆんた・芭蕉布・ましゅんく節など有名曲が多く収録されているので、お得盤ですよー。
工工四は「正調 琉球民謡工工四 第四巻」です。

月ぬマピローマ

2005-08-20 20:10:44 | 沖縄音楽の世界
1.月ぬ真昼間や やんさ潮ぬ真干り
 夜ぬ真夜中や ハイへー
 美童ぬ潮時 ハイへー

2.月に願立てぃてぃ 星に夜半参り
 思いすとぅ我んとぅ ハイへー
 行逢しゆ給ぼり ハイへー


今夜は大潮
中天に煌々と輝く満月に照らされて沖まで干上がった浜辺
遠く潮の音が響く真夜中は、乙女の想いが激しく高鳴る時間

月に想いを託し、星明かりを頼りに夜半参りをする乙女
「想い焦がれるあの人とこの私を、どうか逢わせて下さいますように・・・」

夜半参り・・・真夜中に女が男装(男は女装)して拝所に参り、思い人に逢えるように祈願すること。

(拙訳 きしの屋)



今夜は月齢15=満月です。
以前、ののさんのブログにレスした事がありましたが、
高校時代、
勉強や悩み事でウリウリしていた時は、頭を冷やすために、よく夜の散歩に出かけていました。
今から考えたら、不審者だなー(汗)

その時気づいた満月の明るさ。
月のあかりで出来る自分の影に驚いたものです。
と同時に、まだまだハナタレ小僧だったきしの屋が、
少し物事について考えるようになった。。。そんな発見でもありました。


「月ぬマピローマ」
数ある八重山民謡の中でも、きしの屋が大好きな数曲の中のひとつです。

潮の満ち干きと少女の想いの揺れ動き
真夜中に男装して願掛けへ急ぐ姿の艶やかさ
歌詞の技巧的なつくり方もさることながら、スケールの大きな節回し

「いつか唄えるようになりたいなぁー」とは思いつつ、
この曲に関しては、本気で三線を練習をしてからでないと無理です。
今のままのテキトー弾きでは・・・(大汗)

持っているCDは全て歌詞が2番までしか収録されていませんが、
実はこの唄には3番があります。


3.思いすとぅ我とぅ行逢さんどぅあらば
 あたら我が命 ハイへー
 取らばちゃすが ハイへー

想い焦がれるあの人に逢わせないというなら、私は命を絶ちます!
さぁ!どうするんですか!?
神様!


激しい想いを神様にぶつける少女が、そこには描かれています。
でもここはやはり、3番に綴られる想いを言外に秘めて唄う方がいいですね。

今夜は満月。
皆さんも少しの間、窓の外を眺めてみてはいかがでしょう・・・。


(参考文献)
安室流工工四下巻 編者山里勇吉
沖縄 島唄紀行 小学館
ウチナーのうた 音楽之友社

(写真)
アルバム「大工哲弘」オフノート 95年発表

十五夜流れbyパーシャクラブ

2005-08-19 19:32:58 | 沖縄音楽の世界
1.今年七月や生まり島戻てぃ 昔友行逢てぃ語る嬉しゃ
 夕暮涼さ緑葉ね香さ 心あらわりる島ぬ言葉
 太鼓打ち鳴らち 若者や嘉例ちきてぃ
 エイサー道巡ねー さてぃ見事でぃきらち
 十五夜ぬ月に仲順ぬ流り ハリ村ぬ栄い御願さびら

2.今年七月や生まり島戻てぃ 親兄弟揃てぃ語る嬉しゃ
 前ぬ浜下りてぃ島唄に乗してぃ 巡る杯や読みやならん
 太鼓打ち鳴らち 若者や嘉例ちきてぃ
 島々里々華えかち巡りよー
 心うかさりてぃ我にん飛び出じてぃ 二才達んまじゅん跳にてぃんだな



沖縄は今、旧盆の真っ最中。
今日は確か「ウークイ(お送り)」だったでしょうか?

旧盆と言えばエイサー。
体全体に響く音の迫力が大好きなんですが、残念ながらまだ現地で見た事がなくて、
毎年、「琉球フェスティバル」のオープニングエイサーが楽しみな店長です。
エイサーの曲もいいのが多くて、「エイサー地謡入門」なる工工四つきCDも持っていますが、
まだまだ練習も出来てません(涙)



さて、そんな中の「十五夜流れ」byパーシャクラブ。
旧盆で村に集う人達を描いた唄。
バンドの基本コンセプトが「八重山民謡」+「ブラックミュージック」なんで、ハデハデノリノリな曲が多い中、
この曲は実に渋い雰囲気を持っていて、大変好きなナンバーです。

以前、NHK-FMでパーシャクラブの特集があり、
ゲストで呼ばれていた新良幸人が、三線一本のスタジオライブで弾いていたのがこの曲。
ドライブ中に偶然聴いたもんですから録音も出来ず、でも非常にカッコよかった印象が残っています。

で、なんとか自分でも弾いてみたいと、現在工工四を思考中。
イントロは採れたんですが、(原曲通りで無問題だし・・・汗)唄のところがムツカシイ。。。
いつか渋~く三線一本の「十五夜流れ」披露できるよう、ガンバリマス。