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ゆんたくBar 『きしの屋』

いい人、いい酒、いい音楽。
たわいのない話をグラス傾けつつ…。

アニメ版「シャングリラ」

2009-04-24 20:15:06 | ひとりごと
石垣島出身の小説家・池上永一原作のシャングリラが、
アニメ化され只今放送中です。

このブログでも何度か紹介した事がある池上さんの作品群が大好きで、
そのほとんどを購入して読んでいますが、このシャングリラだけは未読の作品でした。

何故?
これと言って理由はないんですが、敢えてあるとすれば…。
他の作品と違って物語の舞台が沖縄ではなく、東京だったという点くらいでしょうか。

アニメ版が始まる前に読んでみたかったんですが、その圧倒的なページ数にあえなく断念。
今回はとりあえずは原作を置いておいて、アニメ版を楽しみましょう。


「シャングリラ」あらすじ

地球温暖化防止のため、森林都市に生まれ変わる東京
しかし、そこは理想郷(シャングリ・ラ)ではなかった…

「地球温暖化」の影響で近未来の「東京」は熱帯都市へと変貌した!

一面の森となった東京で、特権市民はタワー状の積層都市アトラスに住み、
庶民は地上でスコールと地盤沈下の脅威におびえ生活していた。

危険なジャングルと化した森で武装ゲリラを率いる18歳の主人公・北条國子は、
誰もが幸せに暮らせる未来を手に入れるため、
カーボンファイバーでできた巨大ブーメランを手に、
庶民を置き去りにした一方的な“森林化”を進める政府に対して真っ向から戦いを挑む!
(アニメ版シャングリラ公式サイトより引用)

………………

「池上ワールド」と呼ばれる、
濃ゆいキャラクターと奇想天外なストーリーで構築される独創的な世界観は、
まさにアニメ的とも言えますが、
とりわけシャングリラは、アニメ化する為に書かれたと言っても過言ではないと思います。
(原作読んでないケド、きっとそうだ…笑)

先日3回目の放送が終わりましたが、こりゃなかなか面白いゾ。

関西圏では、
KBS京都月曜25:00~25:30、サンテレビ火曜24:00~24:30で放送中。

TVで本放送を見られない方や、そんな深夜に起きてられないゾ~という方は、
放送済み本編の無料配信でお楽しみください。

ビッグローブのアニメサイト
http://anime.biglobe.ne.jp/title/index?id=1507

アニメ版シャングリラ公式サイト
http://anime-shangri-la.jp/index.html

造幣局 桜の通り抜け

2009-04-20 19:29:45 | ひとりごと
造幣局桜の通り抜けに行ってきました。

126品種348本の桜が咲き誇る道を、ゆるゆると人の流れに身を任せつつ歩く楽しさ。

周りは桜の美しい表情を捉えようとカメラを手にした人がいっぱいです。

きしの屋も、カメラ小僧になった気分でパチリ。


今年の花「平野撫子」

京都平野神社境内にある桜で、
花弁に撫子の花のような切り込みがあるので、この名が付けられました。
花は淡紅色で、花弁数は40枚程度。


「菊桜」

菊の花に似た優雅な桜。
華の色は淡紅色だが、濃いものと淡いものがあります。
花弁は大小あわせて100~200枚と非常に多いのが特徴。


「紅手毬」

古くからの桜で、江戸期の園芸書「花壇網目」に記述があるとされており、
花がまとまって付き、手毬のようになります。
淡紅色の八重咲で、花弁数は10数枚。


どれもこれもカワイイ。
とりわけ紅手毬は、沢山の花が集まった姿が本当に真ん丸で、
これだけでも見る価値ありです。

今年の造幣局桜の通り抜けは、明日まで。
まだの方は、お急ぎを。

マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと

2009-04-16 20:17:43 | ひとりごと
「マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと」を観てきました。

あらすじ

地方新聞社で働く新婚夫婦が、
あるペットショップで、他の犬より格安だった「セールわんこ」を飼うことに。

子供を作る前の予行練習として育てられるハズだった子犬。
たまたまカーラジオから流れていたボブ・マーリーの曲(One Love)から、
マーリーと名付けられたその犬は、それは手の付けられないヤンチャ犬だったのだ。

ところ構わず走り回る。
雌犬を見つけるとマウンティングする。
雷を怖がりとにかく吠える。
枕やソファを齧りまくって、中身を引き出す。
何でも食べたがる…etc

そんなマーリーに手を焼きながらも、
夫婦の間には子供が出来、家族しての充実した時間が流れていく。

そんなある日、突然マーリーの姿が見えなくなって。。。

……………

結論から言います。
卑怯です(笑)

ストーリーの要所々々で、マーリーのヤンチャぶりに笑わされるのに、
エンディングで「さぁ、ここで思いっきり泣くんだよ」的演出の連続。

きしの屋、不覚にもその術中にハマって大号泣。
隣りで一緒に観ていたmm@彼女のタオルハンカチを借りても追いつかないほど(苦笑)
何十年振りだろ、こんなに泣いたの。

それにこの映画。。。

バカな犬が巻き起こす珍騒動が中心のスラップスティック・コメディーかと思いきや、
結婚したばかりの男女が、
子供を産み子育てを経験していく中で共に成長し、お互いを深く理解し合っていくという、
夫婦の成長を描いたヒューマンドラマでもあります。

是非、大切な人と一緒にみていただきたい映画。
御覧になる時は、片手にハンカチを忘れずに。

えっ!?
泣きすぎって?

た、確かに。
グズグズ鼻を鳴らしての号泣っぷりでしたからねー(恥)

桜満開、花吹雪

2009-04-10 20:18:13 | ひとりごと
暖かい日が続いていますね。
明日・明後日の土日が、最高のお花見日和になりそうです。

先週土曜日のお昼前、mm@彼女とウチの近くへお花見に行ったんですが、
あいにくの雨模様で、スゴスゴ帰ってきちゃいました(涙)

今度の日曜日あたり、もう一度お花見しようかな。

写真は、外回り中に見つけた河川敷の小さなお花見スポット。
ソメイヨシノと枝垂桜が綺麗に咲き誇っています。

デイケアサービスのご一行でしょうか。
大勢のお爺ちゃんお婆ちゃんが、若いスタッフと一緒にお弁当を広げていました。

ポカポカ陽気に一陣の風が吹くたびサラサラと流れる花吹雪。
ん~、なんて素敵な季節でしょう。

まさに春爛漫ですねー。

満開までもう少し・・・カナ

2009-04-02 19:55:10 | ひとりごと
今年は花冷えは続きますねぇ。
奈良でも先月23日にはソメイヨシノの開花が確認されたのに、
それから寒い日ばかりで、一週間経ったいまでも3~5分咲きの状態。

今週末には満開になって、お花見にちょうどいい具合と思っていましたが、
この調子だと来週末まで引っ張りそうな感じです。
長く桜が楽しめるので、コレはコレでいいのかもしれませんが。。。

皆さんは、お花見の予定入ってますか?
酔っ払いすぎない程度にお酒をいただきつつ、春の盛りを楽しみたいものですね。

写真は職場近くの小さな神社に咲いたソメイヨシノ。
満開までもう少しです。

あっぱれ、二連覇!!

2009-03-25 18:25:44 | ひとりごと
昨日から今日に掛けて、
おそらく万単位のブログに話題を提供しているでしょうね~。
WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)での日本代表・侍ジャパンの二連覇。

LIVE放送は仕事のため見ることが出来ず、
夜のダイジェスト版をビール片手に観戦しましたが、
結果が判っていながらもハラハラドキドキ。

なんちゅードラマチックな試合だったんでしょう!!

イチローさん。
これまでの不振は、最後に感動的なエンディングを迎えるための伏線だったのね。
…って思うくらいの劇的さ。

それにしても。。。

韓国と5回も戦うこの組み合わせって、一体何??

地域ごとの1次リーグのあとは、
8チーム一発勝負の決勝トーナメントみたいな感じに出来ないんでしょうかねぇ?

噂によると、
アメリカが決勝までキューバと対戦しないような組み合わせだったとかないとか。
真相は判りませんが、次回はもっとスッキリした組み合わせであったほしいものですね。

いずれにしても、あっぱれ侍ジャパン!!

桜前線、急速北上中!?

2009-03-19 20:31:23 | ひとりごと
今日も暖かだったですねー。
聴くところによると、5月上旬並みの気温だったとか。
今からこんな気温で大丈夫なんでしょうか??

そんな暖かい中、今年二度目のサクラの開花予報が昨日発表されました。
みなさんがお住まいの地域はいかがですか?

奈良は3月24日が開花予定日。
例年のペースだと開花後だいたい一週間で満開です。

は、はやっ。
この調子だと、今月末には満開になっちゃいますゾ(汗)

一応、4月4日あたりにお花見出来たらイイなーって考えているんですが、
場合によっては、葉桜状態かも。。。
みなさん、今年は早めのお花見スケジュールを組んだ方がいいかもしれませんね。

ちなみに写真は今日届いた定額給付金の支給申請書。
この12,000円使って、贅沢なお花見しようかな(笑)

杉浦日向子の食・道・楽

2009-03-15 19:24:06 | ひとりごと
きしの屋が敬愛して止まない江戸風俗研究家・故杉浦日向子さんのエッセイ集が、
今月初めに文庫化されて発売されました。

杉浦日向子の食・道・楽
杉浦日向子/著
新潮文庫/刊

生前、杉浦さんがNHKの月刊誌に寄稿していたエッセイをまとめた一冊。
「食」「道」「楽」の3つのテーマに分けて、
杉浦さんらしい歯に衣着せぬ文章が流れるように綴られていきます。

「食」…3分クッキングより

一貫したテーマは「命あるものへの感謝を忘れず、シッカリいただく」
野菜でも肉でも魚でもアタマからシッポの先まで、骨の髄まで活かしてこそ、
命の循環の綺麗な輪になると、杉浦さんは語りかけます。

「道」…食彩浪漫より

杉浦さんの道楽のひとつ、酒器集めにスポットを当てて月ごとに綴る、
お気に入りの酒器と大好きなお酒にまつわる愛情溢れるエッセイ。
月ごとの酒器の写真は、実兄・鈴木雅也氏。

「楽」…きょうの健康より

下咽頭がんで亡くなった杉浦さん。
30歳で「隠居する」という理由で断筆宣言して漫画界から身を引きましたが、
実はその頃から、骨髄移植でしか治療が難しい血液の病気に掛かっていたそうです。

そんな闘病生活を感じさせない、
でも長期にわたって通院を続けるなかで見つけるささやかなシアワセを綴った文章。

………………

まるで江戸時代に生きていたかのような徹底した時代考証で描かれる、
杉浦さんの作品群が大好きです。

杉浦さんがこの世を旅だって早や3年8ヶ月。
改めてご冥福をお祈り致します。

来やがったぜ花粉症

2009-02-27 20:05:51 | ひとりごと
今週に入って、いよいよ来ました花粉野郎。

3~4年前に花粉症を発症して以来、この季節が少々憂鬱
目の痒みや鼻ズルズル状態で、うっとうしい事この上ないです(汗)

とはいえ、朝に薬を飲めば一日普通に過ごせる程度の症状なので、
マスクにゴーグルと重装備な方と比べれば、まだまだ楽なのかもしれませんね。

聞くところによると、
今年西日本は例年の2~3倍の花粉が飛ぶそうです。
想像するだけで、鼻がムズムズしてきますが、
こういう時こそ、スギやヒノキ花粉が飛んでいない沖縄へ行きたいナー。

花粉症対策と称して、沖縄へショートステイしている方がウラヤマシイ。。。

皆さん、花粉症対策どうしていますか?

京都御所ゆかりの至宝展

2009-02-23 19:44:45 | ひとりごと
先日、高校時代の悪友から一本の電話。
「京都国立博物館で割引券余ってるからあげる。彼女と行っといで」

おー、ありがたや~。

というワケで「京都御所ゆかりの至宝-甦る宮廷文化の美-」展に行ってきました。

最終日だったので、開館前に到着するよう早めに京都入りしたんですが、
すでに7~80人の行列!!
大混雑の館内を時間をかけてまわってきました。

人物画、手紙、和歌、茶道具、硯箱、仏像・仏画、装束、障壁画…etc。
本当に様々な種類の美術品や工芸品が陳列されています。
さすが1000年の都・京都御所の至宝群。

色鮮やかな十二単や直衣などの装束や桂離宮で使われていた引き手・釘隠など、
その色の美しさや緻密な細工に目を奪われます。

特に桂離宮の引き手と釘隠。
先日紹介した「かたちの日本美」に書かれた、
そのままの自然をデザイン化した見事な工芸品です。

「月」の文字や「松葉」をアレンジしたり、花手桶の形に似せたりと、
どうやってこんなに細密な出来ばえになるのかと関心しきり。
昔の職人さんはスゲーっと、ホント思いますねー。

知的好奇心をくすぐる充実の時間を過ごせました。
やっぱり博物館は楽しいものです。

街角の紅白梅

2009-02-17 19:39:04 | ひとりごと
今日は寒かったですねー。
奈良でも積もりはしなったものの、冷たい風に乗って雪がチラついていました。

こんな日は温かい室内で仕事をしたいものですが、ソレが出来ない外回りの悲しさ。
う~さぶい~。

そんな中、とある道沿いに紅白梅を発見。
先週末の暖かさで満開になったんでしょうか?
実に見事です。

ちょっと車を停めて携帯でパチリ。

この寒さを乗り切れば、春はもうすぐ。
そんなウキウキな気持ちにさせてくれる街角の風景でした。

突然のワタクシゴトで恐縮ですが。。。

2009-02-15 22:33:15 | ひとりごと
個人のブログでワタクシゴトも何もないんですが、
いつもアクセスしてくださっている皆さんに、大事なお知らせがあります。

これまで、当ブログゆんたくBar『きしの屋』は、
自分の趣味話や大好きな沖縄の話を中心に書き続けてきました。

きしの屋はこれまで基本一人行動で、
奈良や沖縄で気の置けない仲間たちとの飲み食いする話以外は、
単独行動のエピソードを適当に綴ってきたんですが…。

ん~、遠まわしの表現はめんどくさいので、ハッキリ言います。

これから共に人生を歩んでくれるパートナーが出来ました。
故に、これまで一人メシだった美味しいお店の紹介が、二人メシのお店になります(笑)

あー、こっ恥ずかしいなー。
ブログでこんなコトを公言するの…(汗)

そんなこんなで基本は変わらず2日に1更新で続けていきますんで、
これからもゆんたくBar『きしの屋』を何卒ヨロシクお願い致しますm(__)m

あっ…。
いわゆる式とか披露宴とかは、今のところ全然未定ですが、
そのあたりは「ブログネタ」としてちゃんとご報告しますんで、ご心配なく~(笑)

時間を遡る人生…あなたはどう思いますか?

2009-02-09 19:48:49 | ひとりごと
2/7に公開された映画「ベンジャミン・バトン-数奇な人生-」を観てきました。


超大雑把なあらすじ

時は第1次世界大戦下のアメリカ。
戦争で息子を失った時計職人が、とある駅に掲げる大時計の製作を依頼される。
が、彼の作った大時計は息子の死を否定するかのような逆回転で時を刻むものだった。

大戦が終わった日の夜、ルイジアナ州ニューオリンズ。
一人の男の子が、この世に生を受けた…が、
その姿は大きさこそ赤ん坊だったが、白内障に掛かり、皮膚は硬く、
手足の関節は強ばった80代の老人そのものだったのだ。

親に捨てられた赤ん坊は「ベンジャミン」と名づけられ、
その姿ゆえ養老院で育てられる。

人生の終焉を迎えベンジャミンの前を通り過ぎて行く人々と共に過ごす日々、
そんなある日、彼は養老院に住む祖母の元に遊びに来た少女デイジーと出会う。
生まれながらにして老人だという自分の秘密をデイジーに打ち明けたベンジャミン。
二人は心を通わせる間柄になっていく。

時は過ぎ、ベンジャミンは船乗りとして世界各地を回り、
デイジーはダンサーを目指しニューヨークへ。
幾度かのすれ違いの中、人生の半ばに差し掛かる頃二人は再会する。

お互いを思いやり共通の時間を過ごす二人だが、
ベンジャミンは若返り続け、片やデイジーは老いてゆく。
このまま同じ時間を共有出来るのか悩んだ末に、二人が出した答えとは…。

-あらすじ終わり-


一人の人間の誕生から終焉までを描く大河ドラマのような内容ながら、
臨終を迎えるデイジーが、ベンジャミンの日記を通して当時を振り返る手法で、
非常に淡々と静かにドラマは進んでいきます。

しかも3時間近い長尺を感じさせない厚みのある展開。

10代、20代、30代とそれぞれの年齢(容姿は逆に70代、60代、50代)で、
ベンジャミンが経験するエピソードを通して、
人と人との出会いと別れ、老いて死を迎えることの意味、
愛する人と同じ時間を共有出来ない苦しみを訴えかけてくる…これは名作です。

加えて特殊メイクがスゴイ。
人生の終盤はサスガに子役が演じていましたが、
70代から17~8歳のベンジャミンを演じ分けるブラッド・ピット。

撮影にあたって、メイクだけで6時間を掛けたという話を耳にしましたが、
皺だらけの顔にヨボヨボの体から瑞々しいハリを持った10代の肌まで、
違和感なく表現する特殊メイクに驚かされます。

見終わってから深く考える作品。
あなたは周りが老いてゆく中、一人時間を遡る人生を、どう思いますか?

伊勢路、参宮の旅・・・内宮編

2009-01-14 22:06:12 | ひとりごと
外宮からバスで10分ほどで内宮に到着します。
内宮=皇大神宮(こうたいじんぐう)、太陽神・天照大神を祀る国内で最も古いお宮です。

その歴史は2000年に及び、外宮と共に20年ごとに式年遷宮を執り行い、
社殿、鳥居、ご装束、神宝に至る全ての物を新調してきました。
遷宮は延期されることはあっても、絶えることなく続けられていたため、
古代の日本人が信じ奉ってきた神様の姿がそのまま残る場所でもあるのです。


内宮に到着したのはお昼前、先に昼食を取ってから参拝に向かいます。
(美味しいお店でご飯をいただきました。後日紹介しますね)

それにしても門前町であるおはらい町の混雑ぶりは凄まじく、
神域手前に掛かる宇治橋でもこの状態です。





ちなみに宇治橋は今年が遷宮年。
隣りには既に仮橋が架けられており、
現在使われている宇治橋は今月いっぱいで役目を終えます。





手水舎で身を清め、一の鳥居を抜けて神域へ。



三々五々歩いているようで、
誰に言われることもなく、いつの間にか整然と列を作って参拝する人々。



内宮では一の鳥居を抜けた先に、五十鈴川の御手洗場があります。



本来はココで川中へ入り禊を済ませてからご正宮へ進むのですが、
現在は手水舎同様、手を清める簡略式でも大丈夫。



気付く方は少ないんですが、
御手洗場のスグ側に五十鈴川を守る水の神様がまつられています。



瀧祭神(たきまつりのかみ)



二の鳥居を抜けると右側に五十鈴川を越える橋が掛かり、
その先に別宮があります。



風日祈宮(かざひのみのみや)
外宮の風宮同様、元寇の際に神風をおこして日本を守った神様がまつられています。



さぁ、このあとはご正宮です。

途中「正宮まで100メートル」という神宮には似つかわしくない看板を見た直後、
予想外の光景に出くわしました。



!!!!!
ラッシュアワーもビックリの大渋滞。
外宮の賑わいなんて、足元にも及ばない混みようです。

えーっ!?
一体どのくらいの人がご正宮に向かっているんでしょう??
先ほどの看板は、この渋滞を見越してのための案内板だったんですね。



約30分掛けてようやくご正宮下の石段に到着。
石段下から見上げてさらにビックリ。



ひえーっ!!
あまりの混雑ぶりに写真もブレ気味ですが(笑)、撮影は石段下まで。
ここからはゆっくり順番を待って、少しずつご正宮へ向かいます。

それにしても…。
本当に静かに順番を待っています。
一緒に参拝に来ている人達と小声で話をするコトはあっても、
イライラして大声を出すこともなく整然と順番を待つ参拝者の図。



江戸後期から一大ブームとなった「おかげ参り」もこんな感じだったんでしょうか?

石段下から約50分。
ようやく順番がまわってきました。
二礼二拍手一礼で神様にご挨拶。


最後にもう一つの別宮へ。



荒祭宮。
天照大神の荒御魂をまつる別宮。
ご正宮への参拝で1時間半近く使って、正直ヨタヨタ気味で写真もブレブレ(苦笑)


こうして久しぶりの伊勢神宮参拝は無事終了。

教訓。
ゆっくり静かに神様へのご挨拶をしようと思えば、1月の参拝は避けた方が良いです。

それでも…。
内宮の森は静謐で荘厳、誰をも包みこむ温かさに溢れていました。

一生に一度は、お伊勢参り。
機会を作って皆さんも是非。

伊勢路、参宮の旅・・・外宮編

2009-01-12 17:36:38 | ひとりごと
10数年ぶりに伊勢神宮へ行ってきました。

先月初め辺りから古事記に関する本を数冊読んでいまして、
日本の創世記に活躍する神々を祀る場所へ、改めて足を運んでみたいと思ったからです。
というワケで、しばらく参宮の旅にお付き合いください。


伊勢神宮…正式には「神宮」と呼称するそうです。
宇治五十鈴の川上にある皇大神宮(内宮)と、山田原にある豊受大神宮(外宮)を中心として、
14ヶ所の別宮、43ヶ所の摂社、24ヶ所の末社、42ヶ所の所管社合わせて125宮社の総称。
(伊勢神宮HPより)

今回は外宮と内宮、その周辺に点在する別宮を幾つか巡ってきました。
まずは外宮から。


外宮は、天照大神のお食事を司る豊受大神をおまつりしています。
日別朝夕大御饌祭(ひごとあさゆうおおみけさい)という、
毎日2回神様へ食事を奉る儀式が1500年に渡って途絶えることなく続いているのです。

最寄駅はJR・近鉄「伊勢市」駅。
改札を抜けると5分もしないうちに神様の住まわれる森が目の前に現れます。



…っと、その前に信号手前の観光案内所へ。
ここで伊勢神宮内の地図や周辺観光案内を貰えますから是非ご活用を。
無料で外宮のガイドもしてくれますョ(1月中の土日祝を除く)


手水舎で身を清め、一の鳥居・二の鳥居を一礼してくぐると、
そこは凛とした空気の流れる神域。
杉や松の巨木が圧倒的な迫力で迫り、枝々で羽を休める鳥のさえずりが心地よく響きます。

何はさて置き、御正殿へ参拝しましょう。



神様に対して失礼にあたりますから、これ以上近づいての撮影は出来ません。
カメラをお持ちで参拝する方は、ご注意を。

一月を10日も過ぎていますが、まだまだ沢山の人が参拝に訪れていますね。
(その認識が甘々だったコトを内宮で思い知らされますが…苦笑)

二礼二拍手一礼にて神様にご挨拶。
お願いごとなんて以ての外、
唯々真摯に手を合わせ頭を垂れる…そういう存在がここにはあると感じます。


宮域の別宮へ。

ギョギョ。
この行列は!?



参拝を終えた方のために右側を空けて、整然と並ぶ人達。
その行列の先には…。

多賀宮



豊受大神の荒御魂(あらみたま)をおまつりする別宮。

荒御魂とは神様の荒ぶった面のことを指し、
天変地異や疫病を引き起こすと考えられています。
一方、神様の優しく平和な面を和御魂(にぎみたま)と呼びます。


土宮



大土乃御祖神(おおつちみおやのかみ)と呼ばれる、外宮域の地主の神様をまつっています。


風宮



風の神様をまつる別宮。
鎌倉時代の末期、元寇の際に神風を吹かせて日本を守ったと伝えられています。


ここには1500年の長きに渡って神様が鎮座され、
日々その神様をおまつりする営みが、連綿と続く歴史の堆積として確かに存在します。
普段はそれほど敬虔に信心をしているワケでもありませんが、
この森の中に立つと、実に素直に感じることが出来るのです。

さぁ、日本を照らす太陽神・天照大神へご挨拶するため内宮へ向かいましょう。
(内宮編に続く)