◇ 試験・大都市集中・賃金・・・不安だらけ = 「転職、永住できない。家族ダメ。そんな所で働けない」--外国人労働者の不満に応えて、それらが可能な特定技能2号を活用することにした。だが「2号」には、試験がある。試験を易しくすれば、熟練労働者と初心者が同じ待遇を受けることになってしまう。試験を難しくすれば、人が集まらない。この難しいサジ加減を、だれが決めるのか。きわめて不安だ。
転職が可能になる。すると外国人労働者は、大都市に集中してしまうのではないか。いま地方のサービス業や農業は、外国人の労働力でなんとか成り立っているところも少なくない。そういう場所から外国人が流出して、地方は外国人まで過疎になってしまう心配はないのか。きわめて不安だ。
さらに決定的なのは、日本の賃金水準が低いこと。多くの外国人労働者は、おそらく最低賃金に近い給与で働くことになるだろう。だが日本の最低賃金は、すでに台湾や韓国を下回っている。いま日本で働いている労働者は、ベトナム人が圧倒的に多い。そのベトナムでは、台湾や韓国を目指す若者が徐々に増えつつあるという。きわめて不安だ。
政策の目標を、はっきり“労働力不足の解消”に変更したことはいい。だが現在の制度にしがみついているから、多くの問題点が発生する。制度の改正というより、むしろ改悪だろう。自民党もこんな政府案を、よく了承したものだ。この際は外国人労働者の受け入れ制度について一から考え直し、新しい制度を作るべきだろう。
≪1日の日経平均 = 上げ +260.13円≫
≪2日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
転職が可能になる。すると外国人労働者は、大都市に集中してしまうのではないか。いま地方のサービス業や農業は、外国人の労働力でなんとか成り立っているところも少なくない。そういう場所から外国人が流出して、地方は外国人まで過疎になってしまう心配はないのか。きわめて不安だ。
さらに決定的なのは、日本の賃金水準が低いこと。多くの外国人労働者は、おそらく最低賃金に近い給与で働くことになるだろう。だが日本の最低賃金は、すでに台湾や韓国を下回っている。いま日本で働いている労働者は、ベトナム人が圧倒的に多い。そのベトナムでは、台湾や韓国を目指す若者が徐々に増えつつあるという。きわめて不安だ。
政策の目標を、はっきり“労働力不足の解消”に変更したことはいい。だが現在の制度にしがみついているから、多くの問題点が発生する。制度の改正というより、むしろ改悪だろう。自民党もこんな政府案を、よく了承したものだ。この際は外国人労働者の受け入れ制度について一から考え直し、新しい制度を作るべきだろう。
≪1日の日経平均 = 上げ +260.13円≫
≪2日の日経平均は? 予想 = 上げ≫