私は娘の結婚の管理人、彼女が釣り合いのとれた相手を選ぶことをしつこく要求しました
ある日、私の娘が突然電話をしてきてこう言いました、「お母さん、ちょっと聞きたいことがあるんだけど。将来の義理の息子に求める必要条件って何?」
彼女の言葉を聞いて私の心臓はビックリしました。私はこう思いました、「彼女は今お相手を選んでいるってことかしら?そうならちゃんと検討して自分に合った人を選んでいることを確認しておかなきゃいけないわ。私の夫のことを考えると、彼は大した学歴もないし、私たちが育った家庭環境も違うから、私たちはいつも意見が食い違って、それで喧嘩をしていたわ。人生の半分を喧嘩の多い家庭で暮らしてきたから、私はもうくたくたでがっかり。そんな結婚生活で幸せになれるわけがないわ。だから、娘に私が生きた道を歩ませるわけにはいかないわ。彼女は大学を卒業して、安定した仕事にも就いているから、最低でも学歴と家庭環境が同等で、素養と教養があって、彼女と同じ目標を持っている男性と結婚するべきだわ。そうすれば、彼女は幸せな結婚生活を送れるわ。」
私はこう考えながら、真面目な口調で娘にこう言いました、「最低でも、彼の学歴はあなたと同レベル、またはそれ以上であるべきよ。彼の家族はそんなに裕福でなくてもいいけど、最低私たちと同じくらいであるべきね。それと、ひとり親家庭で育った人は駄目よ⋯」
私は自分の考えを一息ですばりと言いました。しかし、娘は私の言葉を聞いた後、「そう、」としか言いませんでした。そして、彼女は話題を変えてしまいました。
電話を切った後、私は落ち着くことができませんでした。夜になると、私はベッドの上で寝返りを打ちながらこう考えました、「明らかに、彼女はお相手を見つけているわ、それに電話で私の反応を探っていたわ。彼はどんな人なのかしら?彼が私の条件に合わなかったらどうしようかしら?」私は繰り返し考えました。ついに、私はこれに厳しい注意を払って、彼女の見つけたお相手が彼女と同等の人でなかったら認めない決意をしました。
しばらくして、娘が電話してきた時、彼女は私にこう聞いてきました、「お母さん、学歴って結婚相手を見つけるのに本当にそんなに大事なの?」「もちろんよ!」と私は何も考えずに答えました。「それは人の文明的な質と資格、それとその人の地位を表すものなのよ⋯」
私が喋り終える前に娘が割り込んでこう言いました、「お母さん、人の学歴がその人の質と等しいわけじゃないし、高学歴は必ずしも高い質や教養を表しているわけでもないわ。才能はあっても美徳が無いような人はどこにでもいるでしょ?成績が良くても能力が低い人だってあちこちにいるわ。お母さんは私よりも沢山の人に会ってきてるんだから、私よりも良く知ってるはずよ⋯」
その時、私はもう全くそれ以上彼女の言うことを聞く気分にはなりませんでした。私は彼女の彼氏が私の要求からは遥かに遠いことに薄々気付きました。私は彼の学歴が私の基本要件に及んでいないことが分かりました。そうでなければ、娘が人の学歴はその人の質と資格に等しいわけではないなどと言うはずがないのです。
私は私の要件通りに夫を選ばなかった娘に激怒してしまいました
その後、私はこれについて何度も繰り返し考えていると娘のことが心配になりました。そうして、私は娘に電話をかけました。私はこう言いました、「もう私があなたの彼氏のことをどう思っているかなんて聞かなくていいから。彼のことを私に話してちょうだい。」一息おいた後、彼女は彼のことを全て話してくれました。その内容はあまりにもひどく、恐れていたことが現実となってしまいました。この男の子は娘の3歳年下で、中学校の教育しか受けていなかったのです。彼の母親は彼が11歳の時に白血病で亡くなり、それから彼の父親が再婚したので彼は祖父母と一緒に暮らしていたのです。そして彼は娘の務める会社の工業で作業員となっていたのです⋯私は娘の言葉に猛烈な打撃を受けました。私は突然頭痛がして、気を失いそうになりました。私は一瞬どうしたらよいか分からなくなって泣きそうになり、手は怒りで震えていました。私の娘がこのような相手を選ぶなんてことは全くの予想外で、私は彼女に何を言ってよいのか分かりませんでした。
それまで娘には一度も怒ったことがありませんでしたが、私はわれに返った時、彼女に声を上げて説教をするように言いました、「あなたは私に逆らおうとしているわ!どうして私の言うことを聞かないの?あなたは私があなたの父親と一緒に生活して辛い思いをしているのを見ているでしょう?長年の間、私には不満を聞いてくれる人が1人もいなかったの。だから、あなたには同じ思いをして欲しくないのよ!」私は娘の気持ちを完全に無視して自分の怒りをぶちまけてしまいました。私がとても怒っていたことを分かっていた娘は心配そうな口調で私にこう説明しました、「お母さん、お母さんってば、ちょっと聞いてよ。お母さんが私のために言ってくれていることは十分に分かってるわ、でも信じてよ、彼は本当にいい人なの。お母さん、心配しないで。私は大卒で、洞察力があるのよ。私にとって大事なのは彼の性格なの。彼は私と違って高学歴じゃないし、一人親家庭で育っているけど、彼は大人で安定感があって、正直で誠実、落ち着いてるし思いやりもあるの⋯いつか彼を家に招待するわ。お母さんも彼に会ったら間違いなく気に入ってくれるわ。」
娘は一生懸命になって私と話をしようとしましたが、私はどうしても聞いていられませんでした。私はもう感情が抑えられなくなり、涙があふれ出てきました。そして、私は心を鬼にして彼女に言いました、「やめて、彼には会いたくないわ。私の言うことを聞かないなら、もう二度とお母さんに電話してこないで!」私はこう言ってすぐに電話を切りました。
神の御言葉は私の誤った観念を好転してくださりました
それから何日も経ちましたが、娘は電話をしてこないので私はどんどん悲しくなりました。私は良識があって親思いな娘が私にいろいろ言われたからといって私と縁を切ることはないとよく分かってはいましたが、彼女は自分で決めたことを簡単に諦めないことも分かっていました。これ故に、私は心が痛み、次に何をしてよいのか分かりませんでした。すると、私の言った言葉が頭の中で響き渡りました:「私の言うことを聞かないなら、もう二度とお母さんに電話してこないで!」私はこう思いました:「彼女は自分の決めたことは諦めないわ、でもそれは私が譲歩しなきゃいけないってこと?」私は増々途方に暮れました⋯
弱くて無力な私は神の前で跪き、涙しながら祈りを捧げました、「ああ、神様!私の娘はあのような相手を見つけてしまいました、私はこれを容認できません。私は娘の結婚生活が私のと同じように不幸にならないかと心配です。ああ、神様!私は今とても辛いです、私があなたの御旨を理解できるよう、どうかお助けください。」
ある日、私は霊的献身を実践していた時、次の神の御言葉を読みました:「ひどく汚れた国に生まれ合わせて、人は社会に駄目にされ、封建的倫理の影響を受け、『高等教育機関』で教えを受けてきた。後ろ向きの考え方、堕落した倫理観、さもしい人生観、卑劣な哲学、全く価値のない存在、下劣な生活様式と習慣──これらはすべて人の心をひどく侵害し、その良心をひどくむしばみ、攻撃してきた。その結果、人はますます神から離れ、ますます反対するようになった。」「この邪悪な時世においては、結婚に関して、歪んだ情報に常にさらされ、それにより必要条件がさらに増加し、人間に様々な負担が課せられ、人間の態度が異常になっている。しかし、結婚経験者は、その者が結婚をどう理解しているか、結婚に対してどのような姿勢であるかを問わず、結婚とは個人的選択の問題では無いことを知っている。」
この御言葉を読んだ後、私は次のことに気が付きました:「サタンに堕落させられて以降、私たちは神からどんどん離れていき、その結果として、今私たちは人生や価値に対して正しい見解を持てておらず、全面的にサタンの哲学を指針として生活しています。‘男は間違った業種に就くことを恐れる反面、女は間違った男と結婚することを恐れる’や ‘同じ社会的階級の家族間における結婚が最適である’ 等、サタンの誤った思考や観念の影響により、私は無意識のうちにこれらを肯定的なものと見なし、幸せな結婚生活の基準としていたのです。」これらに方向付けられながら、私は自分の娘が高学歴で、資格を持った良い家系生まれの相手を見つけることを要求し、私はまたそのような男性のみが素養と教養を持ち、そのような男性と結婚してのみ娘は幸せな結婚生活を送れるとも思っていました。私の娘が私の要求に合わない相手を選んだ時、私は彼女の気持ちを無視し、私の言うことを聞かないと縁を切るとまで言ってしまいました。この私の行動が原因で私たちは2人とも苦しい思いをしました。これは全て私がサタンの観念に束縛され操られていたことが原因で起こったのではないでしょうか?私は神を信仰していながら、神の主権を完全に信じておらず、神の御計画と御采配に従ってもいませんでした。私はサタンの持つ生き方のルールによって深刻なまでに堕落させていたにもかかわらず、それを認識していませんでした。私は極めて盲目で無知だったのです。
その時、私はこの神の御言葉も目にしました:「結婚は人生における重要な節目である。結婚は人間の運命の産物であり、人間の運命における重要な繋がりである。結婚は人間の個人的な意志や嗜好に基づくものでも、何らかの外的要因に影響されるものでもなく、当事者双方の運命、双方の運命に関する創造主の采配と定めにより決定される。」「結婚は、当事者双方の家族や、成育環境、容姿、年齢、資質、才能その他あらゆる要素の産物ではなく、むしろ共通の使命と関連する運命から発生する。これが、創造主により指揮され、用意された、人間の運命の産物である結婚の起源である。」
この神の御言葉を読み終えて、私はやっとこう理解しました:「私は自分の結婚の判断もできないのに、娘の結婚を判断してあげれるはずがないわ。私は本当に傲慢だったわ。結婚は2人の運命に従って神が取り決めるになるものであって、それぞれが役割を持つものよ。各結婚はカップルが共通の目標を持って生じるものであって、外部からの影響が決めるものでなければ、人間の意思や努力で変えられるものでもないわ。これは神の権威で決定するものなのよ。でも、‘同じ社会的階級の家族間における結婚が最適である’といった観念に従って生きていた私は、カップルは学歴と家庭環境が釣り合う場合に限って共通の話題を分かち合って、その場合に限って幸せな生活が送れるものだと信じていたわ。私の考えは神が全てを支配されておられるという事実に背いていないからしら?私は神の主権と采配に抵抗していないかしら?」
この時、私は今までずっとサタンの結婚における観念を指針に生きながら神に背き、抵抗していたことに気が付きました。これは私を苦しめただけでなく、娘を縛られて抑制された気分にしていたのです。そして、私は後悔の念と罪悪感に圧倒され、こう静かに神に祈りを捧げました、「ああ、神様!私はとても愚かで何も考えていませんでした。私はあなたを信じていながらも、あなたの主権を全く知らず、サタンの毒を指針にして暮らし、学歴が低くひとり親家庭で育った男の子は大卒で立派な私の娘にはふさわしくないと常に思っていました。私はサタンに欺かれ、苦しみの中を生きていました。神様!私は今、自分の結婚であれ、娘の結婚であれ、それは全てあなたが支配し、定めておられ、他の誰かが決められることではないと理解しました。神様!私はあなたの御采配に従います!」
娘の結婚を神に託す
私が神の御旨を知った時、心の中に溜まっていたもやがやっと晴れていきました。私は娘の結婚を神に託し、その心配をせずに、神の御計画と御采配に従うことにしました。その後、私は娘の望みを受け入れて、自ら彼氏に会いに行きました。実際に会ってみると、彼女が言っていた通り、彼は良い性格をしていて、大人で落ち着きがあり、特に思慮のある人で、「低学歴でひとり親家庭で育った男の子は力量と教養に欠ける」という私の想像とは違いました。この事実は私の誤った観念に対するはっきりとた切り返しでした。その時、私は自分がこの結婚を邪魔をすることを神の御言葉が時にかなった形で妨げてくださったことをとても幸福に感じました。
私の娘が結婚した後、私の義理の息子は彼女をとても大切にし、そして愛し、彼らの生活は幸せで恵まれていました。さらに、以前娘が言っていた通り、私はこの立派な男の子がとても気に入りました。特に、意外にも仕事熱心で現実的に働く義理の息子は会社のリーダーと同僚たちから認められ、一般作業員から会社にとって重要な技術員へと昇格し、技術指導を担う正社員となったのです。平凡な男であった義理の息子がこんなに立派になり、娘に対してもとても優しくしている様子を見ていると、私はとても驚かされました。
これらの事実は、自分の観念がどれだけ不合理で無知であったか、そして自分の想像が真理とは違い、神の御采配と御計画とは正反対であったことを知らせてくれました。これは私の誤った観念に対する強力な切り返しとなりました。サタンが私に植え付けた「同じ社会的階級の家族間における結婚が最適である」といった生存のルールが私を苦しめていたのです。それでもなお、自分の観念を新たに見直し、神を求め、神に従った後、私は神が娘のために用意してくださった結婚は完璧であったことを知り、それと同時に私の誤まった観念も改心されました。私は神の愛と御救いを実際に体験し、神への感謝の気持ちでいっぱいになりました。
神の御言葉が私の内で成し遂げたことの結果として、私は義理の息子に対する偏見を捨てることができました。さらに、私は神の御采配と御計画に従ってのみ、私たちは心の中で落ち着きと平安を感じることができるのだと心から感じました。これについて、神のこの御言葉があります:「⋯神が人間の運命を統治していることをあなたが真に知り、それを真に認め、自分のために神が計画し、決定した物事の全てが大きな利益であり、大いなる保護であるということを真に理解した場合、その痛みが次第に緩和され、心身共にくつろいだ気持ちになり、自由になり、解放される。」 私は個人的な体験より、サタンが私に吹き込んだ虚偽の観念は真理のみが解決できるものであり、私に光をもたらし、私の心を解放し、自由にしてくれたのも真理であったことを知りました。
全ての栄光、神様にあれ!