大泉の仲間たち

大泉高校15期生の交流/親睦のためのブログです。

「ためとっと」

2024-07-16 09:30:00 | 日記
 地下に設置する雨水貯蔵システムです。穴を
掘ってビニールシートを敷き詰め、中に砕石を
敷き詰めるだけです。言ってみれば、地下水の
豊富な地層を人工的に作ったものです。なんの
ことはない、水源地の保水性のある地層と似た
ものを人工的に作ることになります。小学校の
プール程度の大きさで、百トン程度の水が貯蔵
できそうです。この穴は砕石で埋め尽くすので
地上は何にでも利用が可能です。

 https://www.pref.shiga.lg.jp/file/attachment/1019662.pdf

 これは、飲料水に困っている開発途上国には
うってつけの飲料水貯蔵システムです。特別な
物といえばビニールシートのみで、現地の人々
でも簡単に作れます。掘った穴も砕石で埋める
ので、その上は利用可能です。
 雨水は砕石の間の微生物で浄化されるので、
安全なのだそうです。
 途上国で井戸を掘る援助も、盛んに行われて
いますが、地下にヒ素などが含まれていること
もあり、せっかく掘った井戸の水が飲めない例
もあります。大気汚染がない地域の雨水ならば
その心配も少ないでしょうね。
 何より、指導すれば現地人たちで工事が可能
なので、雇用も生まれるものと思います。

 途上国援助には道路建設が実施されることが
多いですが、中国の援助は、現地に建設機械と
人員を派遣して、コンクリート舗装の道を建設
します。道路はいつか壊れますから、保全工事
が必要ですが、重機もない国では、保全工事が
ままならないことが多くて、放置されたままに
なっているそうです。
 日本が援助する工事方法は、掘り下げた道に
土のうを敷き詰め、その上を簡易舗装します。
雨が振っても土嚢が崩れることがありません。
この方法は、土のうさえあれば、現地の人でも
道が作れ、簡単に維持や補修できるので、主に
生活道路に活用されているそうです。

 他にも、「ポリグル」だったかな?も水質を
改善する方法として活用されています。納豆菌
の”ネバネバ”で、水中の塵埃を固める方法で、
水質を改善します。国によっては、この錠剤を
売り歩く「ポリグルレディ」なる女性が活躍を
しているそうです。その国では女性の自立にも
なっているそうです。化学物質除去は無理なの
で、空中に化学的汚染物質が多い、中国の近辺
諸国では、利用出来ないかもしれません。

 途上国援助とは、立派な施設を作るよりも、
現地の人々のみで工事保全できる方法を伝える
ことではないでしょうか。いわゆる、持続可能
な方法を伝える、ということだと思います。

         prairie@mbh.nifty.com