ぽよん日和

日々の小さなしあわせ・・・

赤ちゃんに逢えた日 3

2010-05-11 23:16:25 | 2人目妊娠生活
陣痛の痛みが本格的な痛みを伴うようになってきたのが多分、1時過ぎで

赤ちゃんが下りてき始めたのが1時30分前後のことだったと思う。



だんな様と息子がそばにいて...

もうすでに痛みの間隔も短く更に痛みも増して

息子のお産のときもこんなに痛かったのだろうかと

ホントに何度も思い返しながら痛みに耐えようとしたけれど

息子のときにも耐えきれたはずの痛みが耐えがたく感じて

呼吸が苦しくなる 


痛みに耐えようと分娩台の手すりを握りしめているその手を

だんな様の手が励ますようにそっと握ってくれたのが分かったけれど

その手に答える余裕は、もうなかった。


助産師さんにも促されて必死で深呼吸しようとするけれど...

苦しくて声ばかり出てしまう。

それでもなるべく深くゆっくりと呼吸をしようとは、していたけれど

思うように呼吸出来ない 





途中で助産師さんが内診して経過を診てくれたけれど

すでに陣痛の間隔が短くなっていたあたしは、その合間を縫って

内診のために身体を仰向けにすることもやっとの思いだった  


『 もう生まれる気満々だわ  』


内診してくれた助産師さんがそう言うと同時にまた陣痛の痛みが襲ってきた。


そして助産師さんも2人とも急に動きが慌しくなり


『 もう、お産になります  』


慌てて産科の先生を呼び出していた。


『 ぽよんさん、今お産の準備してるからもう少しガマンして  』


いや、もうガマンするとかしないとかの段階じゃないんですけど 



何とか呼吸を深くしようとするけれど本気で苦しかった 

無意識で目を閉じて力が入ってしまう 


『 ぽよんさん、目を開けて  もっと長く息を吐いて  』


先生らしき女の人が分娩室に入って来たのが見えた。


『 はい、もう次産まれます  』


助産師さんがそう言うと次の瞬間に赤ちゃんが産まれた 

先生要らず... 





あんなに苦しかった痛みが遠のいて元気な赤ちゃんの産声が響いた。


『 ありがとう  がんばったね  』


そう言うと同時に赤ちゃんが産まれてきてくれた大きなよろこびと感動に包まれて

次から次へと涙がこぼれて自分でも驚くほど手足が大きく震えた。


赤ちゃんは、1枚の青い布ごしだったけどすぐに1度抱かせてもらえた。

小さくてあったかくてスッゴクかわいい 

息子の産まれたときにそっくりだ 


その後は、すぐにへその緒の処置をされて、きれいにするために別室へ。

あたしは、後産で胎盤が出た後、先生がお産の傷のチェックをしてくれていた。


お産になる前は、息子のお産のときに会陰切開した後

溶ける糸で縫合してもらっていたけれど身体に合わなかったのか

傷口がかなり痛み、結局入院中に糸を切ってもらったことを思い出しては

お産の痛みより会陰切開の縫合の痛みの方が強かった気がして

出来ればもう会陰切開は、したくないなんて思っていたけれど...


実際は、会陰切開をする暇さえなく、あたし自身も驚くほど急激にお産が進んで

アッという間に赤ちゃんが産まれてくれたのでそんな心配は、全く無用だった。


先生にも 『 引っかき傷程度だから大丈夫ですね  』 って言ってもらって

赤ちゃんが上手に産まれてきてくれたことに改めて感謝した 



そのうちにきれいに処置された赤ちゃんが戻って来た。

『 3,240グラム   49.3cm  』

息子とほぼ同じくらいに育ってくれていたのね。



助産師さんがあたしに赤ちゃんを抱っこさせてくれて

家族4人で初めての記念撮影 


娘なので何となく線は、細いけれど...

やっぱり息子が赤ちゃんのときの顔にそっくりで何だか笑えた 


息子も赤ちゃんが産まれたことがホントにうれしいらしく

本当ならかなり眠い時間のはずなのにしばらくハイテンションで

生まれたばかりの妹を見ては、大よろこびだったのだけれど...


『 ○○ちゃん、おにぃちゃんになったね  』


って声をかけると息子も幼いなりに感動したようで

その目に涙をいっぱいに浮かべていた 


息子が大きくなっても心のどこかにこのときの感動を忘れないで

憶えていてくれたら良いなぁと思う 



それからしばらく分娩室で過ごす間に娘が泣き始めると

助産師さんが 『 おっぱいをあげてみる  』 って言ってくれて

本当にスゴクうれしかった 


息子のときは、お産の後1度抱っこして写真を撮ってもらったら

分娩室で休んでいる間は、会わせてもらえず...

初めてのお産だったし、その時は、それで身体が休まって良かったと思ってはいるけれど

おっぱいも翌日にしかふくませてあげられなかったので

ちょっとさみしい気もしていたから。



もちろん今回もおっぱいがすぐに出たわけではないけれど

でも出ないおっぱいでも一生懸命ふくんでくれている娘の姿がかわいらしく

スゴク感動したのです 


そしてやっぱり男の子と女の子の違いなのか

おっぱいを吸う力も息子の方が強くてかなり痛かった 

入院中におっぱい切れちゃいましたから 


でもね、助産師さんに息子がおっぱいをがんばったから

その後の娘は、楽に吸えるってこともあるよって言われてものすごく納得。


息子は、あたしの完母志望でかなり苦労してがんばったもんね。



生れる前にだんな様と考え考えやっと決めた名前で話しかけてみる。

○○○ちゃん 

分娩室での穏やかな時間がすごくしあわせで温かかった 





でもお産から2時間経過でさすがの息子もオネムになってきたので

だんな様と一足早く個室に戻って( 本当ならパパは、帰宅なのでした  )

助産師さんのご好意で朝まで寝かしてもらえることになった。


赤ちゃんは、息子達が個室へ戻る前に新生児室へ運ばれていたし

その後あたしも点滴を外されて歩いて個室へ戻った。


息子は、すでに爆睡だったけれど...

だんな様とあたしは、娘が生まれてきてくれた感動に包まれていて

未だ興奮冷めやらぬ状態が続いていた。


個室でもなかなか寝付けずに2人で何となく話しをしながら

明け方近くになってやっとウトウトして眠ったような気がする。







2007.3.7 息子誕生 





2010.3.18 娘誕生 



その日は、短い眠りだったけどスゴクしあわせな眠りだった 

○○○ちゃん、生れてきてくれてありがとう 



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2 コメント

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あこ さま (ぽよん)
2010-05-12 21:45:35
あこちゃん、ありがと~ッ

幼稚園に通い始めた息子とまだ小さな娘との生活が
毎日慌しくてなかなか最後までUP出来ずにいたのに
最後まで読んでくれてホントにありがとうね

あこちゃんももうすぐ赤ちゃんに会えるね
しょーちゃんもお母さんの大きくなるお腹を見ながら
きっといろんなことを感じてると思うし
赤ちゃんが生まれてから感じることもいっぱいあると思うよ。
楽しみだよね~

あたしも楽しみにしてるからね~

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Unknown (あこ)
2010-05-12 01:10:21
ぽよんちゃん、ほんとにおめでとう。
読んでて涙が出ました。
命の誕生って、ほんとに感動的だね。
息子くんも、言葉はなくても涙したその感情は、きっと大人のあたし達よりも純粋で大きな感動だったんじゃないかなーって。
うらやましいなー。
アタシの場合は出産に立ち会わせられないけど、子供なりに何か感じてくれたらいいなー。
ほんとにおめでとう。
返信する

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