3月7日の早朝お腹が痛くてふと目が覚めた
何となくトイレに行きたい気がして行ってみる。
便座に座った途端に尿意とは違う感覚できれいなピンク色の液体が
落ちていくのが見えた。
明らかに血液が混じった液体・・・多分これが『おしるし』だ
実際にこの『おしるし』を見るまではいつかいつかとドキドキしていたけど
思っていたより冷静でいられて・・・
部屋に戻ってもう何度も目を通していた筈の病院の母親学級でもらった小冊子で
『お産が近づいたしるし』と対処方の再確認
時計を見ると午前4時・・・
ちびちゃんと逢える日をあたし以上に心待ちにしていただんな様にまず連絡。
多分『おしるし』だからお産の準備に入るだろうけど病院に着いて
あたしとちびちゃんの状態がはっきりしたらまた連絡する約束をした。
だんな様の方もなるべく早く駆け付けてくれるって
ちょっとだけドキドキしながらすぐに病院へも連絡。
臨月に入っていることと目が覚めてからの状況を伝えると一応入院準備をして
病院に来るように言われ隣の部屋で寝ているお母さんにも声を掛けた。
いつもお世話になっている“香の実”のfumieさんに調合して頂いたアロマオイル
をハンカチに数滴落としてその香りに癒されながらお父さんの運転で
お母さんと3人早朝のまだ夜明け前の静かな道を普段と変わらない
にぎやかな会話で病院へと向かう・・・・・・!?(*_*)
目が覚めてからずっと不規則なお腹の痛みが続いていた。これって陣痛!?(?_?)
ひどい生理痛のような痛みとジンジンする感じ。そう言えば昨日の妊婦健診の
ときもお家でもお腹が張るとジンジンしてたなぁ・・・
今思えばあのときから既に陣痛が始まってたのかも(¨;)
病院に着いたのは、午前5時過ぎ・・・
指示通りナースステーションを訪れるといきなり陣痛室へと促された。
思わず「もう陣痛室ですか!?」\(^^;)
両親を近くの待合室へ促し看護師さんについて陣痛室へ。
実家から病院までの状況を聞かれ内診を受けると子宮口は、2cm位で
昨日の内診とほぼ変わらず、すぐに産褥パッドを手渡されて看護師さんが
陣痛室続きの分厚いドアの向こうでナプキンに付着した液体を調べてくれた。
その結果はっきりとしたことは分からないけど多分破水だからこのまま入院に
なるしもうお家には帰れないと告げられた。
それからお約束の浣腸や処理をした後、お母さんも陣痛室に来てくれて
入院手続きの簡単な説明を受け看護師さんの許可を得てだんな様にも携帯で報告。
まだまだ不規則な陣痛の痛みに耐えながら陣痛計でお腹の張りとちびちゃんの
心音のグラフをしばらく取ってそのままお産の時が来るのを待つことに・・・
その間お母さんのお産のときの話しや他愛ない話しをしていると・・・
何度か看護師さんに「そろそろ規則的になってるんじゃないの!?」
って言われたけど不規則なものは不規則だった(?_?)
そのうちに臨月に入ってからの妊婦健診で担当医だったN先生もやって来て内診。
状況は変わらなかったけど「良い感じで進んでますよ。がんばりましょう(^_^)」
って言う先生の言葉にホッとして勇気付けられた。
それからすぐに陣痛室にあたしの朝ご飯がちゃんと運ばれて来てちょっとビックリ(^^:;)
朝早く入院したのにもうちゃんと朝ご飯が・・・
こんな些細なことに関心しているとだんな様から10時15分に折尾駅に到着するという連絡が。
あと2時間半もすればだんな様に会えると思うと心強かったし早く会いたかった。
そしてそれを支えに不規則な痛みの合間を縫って朝ご飯を食べこれから始まる長い痛みに
耐えるだけの体力を付けておこうとしっかり完食 p(^^)q
そうしている間にも痛みは、だんだんお腹の方から腰の方へとジワジワ下がって来ている感じ
そのうちにあの分厚いドアから見覚えのある人が!!
母親学級でもお世話になった助産師さんだぁ (゜▽゜)
どうやらさっきまでの看護師さんは、夜勤の人であたしのお産は、このハツラツと
した助産師さんが診てくださるようなので安心してお産に臨めた。
助産師さんは、あたしの早朝の状況を聞いてテキパキと内診を済ませると
「子宮口は、3cm!!随分薄くなっとうし良い感じで来とるけどまだまだやね(^_^) 立ち会いはあると!?」
「10時30分頃には主人が熊本から駆け付けてくれる予定です。」
「大丈夫。間に合うよ( ^^) 今からお産まで何度も内診とかあるから
今、まだ痛みが軽い動けるうちに産褥ショーツに着替えた方が良いね。」
って病院でもらえる入院セットも用意してベッドで横になったままのあたしの
着替えまでお世話になった。
痛みがひどくなり始めてから何度か助産師さんが内診で様子を診て子宮口が5cm
位まで開いた頃、お産のための点滴を始めることになったけど血管が細くて出にく
いうえにお産で力が入る場所は避けるっていうことでお産用の長くて太い点滴の針
は助産師さんが2ヵ所刺してはみたもののなかなか上手く入らずに注射が上手いと
いう看護師さんが呼ばれてやっと命中
その間痛みもどんどん増して思わず声が~
「声が出始めたね。苦しいやろうけどもうすぐご主人も来るからね!」
助産師さんのパワフルな声と手に握りしめたハンカチに移したアロマの香りで
気力を持たせ出来るだけ落ち着いていられるように痛みに合わせて深呼吸する。
「痛みが襲って来たら大きく息をはいて逃がす!」
助産師さんの言葉に従って大きくはいて吸う。何度か続けていると痛みが強くて
上手く呼吸出来なくなる。
そしてやっとだんな様が到着。
ずっと付き添ってくれていたお母さんと入れ代わって強くなる痛みに苦しんでもがく
あたしの手を握って痛みが襲う度に深呼吸のタイミングを教えてくれる。
痛みがおさまるつかの間に会話しながら痛みに耐えて渇いた口にfumieさんの
レスキューレメディを注してもらい思っていたよりリラックスした状態でいられた。
合間を縫ってぽこんってちびちゃんもまだまだ参戦・・・・・・!?(*_*)
おしるしみたいな感じで液体が下りて来た!! これって破水!?
助産師さんに確認してもらう。
「お家で出たおしるしは上の方が破れて羊水が漏れてるだけで下は、まだ破水してないからね。
赤ちゃんの頭も下がって来てるしこれがちゃんと破水すれば多分、もっと早く進むよ!
分娩室には、8cm位にまでなったら行こうね!」
どうやらあの分厚いドアの向こうが分娩室らしい。
痛みが増して来て深呼吸が乱れると息苦しい上に声が出て力が入る。
声を出して力が入ると必死でこの世に産まれてこようとしている赤ちゃんに
負担が掛かって良くないからと後から入れ代わりで様子を見に来てくれた
若いしっかりした助産師さんにも「お母さん、しっかりがんばって!!」
って声を出さないように厳しく指導された。
おかげで分娩室に入る直前には、その若い助産師さんにも
「痛みは増してるはずなのにお母さん、よくがんばったね!」
ってホメテもらえる位 呼吸が楽に出来るようになっていた。
痛みの合間を縫っていよいよ分娩室へ・・・
だんな様も準備されていたものを着て一緒に入り分娩台でも手を握ってくれていた。
もう片方の手には、アロマのハンカチを握って2人揃っていよいよお産へと臨む。
痛みがどんどん増していく中助産師さんの声に合わせて大きく息を吸って
痛みが来ると大きく静かにはききる。声は、出さない(ノ><)ノ
そしてお隣では、帝王切開で赤ちゃんが産まれたっていう助産師さんの報告に何だか勇気付けられた。
N先生も駆け付けて内診
痛みがひどくいきんでもいきんでも終わらないお産に時々意識が薄れていく。
・・・・・・ボコッ!! ボコッ!?!?!?
「破水したよッ!!」
物凄い音に意識が戻って先生や助産師さんの会話が突然はっきりと流れ込んでくる
どうやら破水したらしいけど量も多くて羊水もきれいな状態らしい。
しかも先生達羊水かぶってないかい
「先生、大丈夫!?」
自分の状況も忘れて言葉が出たけどすぐにまた陣痛の強い痛みに引き戻された。
助産婦さんの予想通りその後痛みは、マックスになりしばらくして分娩室を出ていたらしい
N先生を呼んでいる助産師さんの声が耳に入った。
痛みに合わせて必死に息を吸って大きくはく!!痛みで意識が途切れそうになる中
ぬるんとした感覚でちびちゃんの頭が出た!!
「赤ちゃんが楽に出れるのは、お母さん次第よ!!あともうちょっとがんばって!!!!」
2回目のぬるん!!
・・・赤ちゃん出て・・・来た!?・・・・・・・・・ハッ!?
「お母さん!ちゃんとこっち見てがんばって!!」
助産師さんの声に引き戻されて意識が戻りだんな様の顔が目に入る。
「そっちじゃないこっち見て!!」
無意識にだんな様を探していたらしい。視線を自分の正面に戻してお腹を見るように
最後の力を振り絞る気でいきんでみたけど力が抜けて声ばかり出てしまう。
先生が慌ててあたしのお腹を押し出してちびちゃんを出してくれたらしいけど
その部分の意識はなく・・・
ちびちゃんの元気な産声で意識が戻りその元気な様子に安心して泣いた。
「良かったぁ(:_;)」
だんな様を見るとだんな様も泣いていた。ちびちゃんも大きく元気に泣いている。
「久しぶりにものすごく元気な子やねッ♪」助産師さんの弾むような声が聞こえた。
元気にオシッコを飛ばして笑いも誘う。
13時25分 3,256g
産まれて間もないちびちゃんを胸にだんな様と親子3人で初めての記念撮影・・・
小さいけどあったかくて力強い生命。元気に産まれて来てくれてありがとう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hakushu.gif)
ちびちゃんを胸に抱いている最中から会陰切開の縫合が始まり思わず声が~ッ(>_<)
「縫うときの痛みなんてたいしことないって言うけど結構痛いですね~(*_*)」
助産師さんに促され手にしていたハンカチを噛む
その時点で先生の声がH先生だって認識した。どうやらN先生は、他の患者さんを
診ていてお産に間に合わずH先生が来てくれたらしい。
ちびちゃんは、新生児室へ
あたしは、そのまま2時間分娩台で安静にしてその後レモングラスのアロマを
使って助産師さんに足浴や身体を拭いてもらって陣痛室へ
希望していた個室が空く明日の午前中まで陣痛室に入院することになった。
しばらくして入院中は、毎日あるらしい産後のおやつが届けられた。
そしてだんな様からも「がんばったねッ(^_^)」って熊本の”いろはにぽてと“が・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hearts_pink.gif)
妊娠中に産んだら食べたいって言ってた何気ないあたしの言葉を覚えていてくれてたらしい。
とってもとってもおいしかったよ~
その後時々聞こえてくる元気なちびちゃんの泣き声に2人でしあわせを感じながら
夕ご飯までゆっくりと過ごした。
だんな様が帰ってから夜38度の熱が出たけど朝には、すっかり下がっていた。
ちびちゃんが元気に産まれて来てくれたことに改めて感謝した朝・・・
お父さんとお母さんのところに来てくれてホントにホントにありがとう
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/onpu.gif)