ぽよん日和

日々の小さなしあわせ・・・

ホームシック

2012-09-25 23:08:05 | 兄妹育児

今日は、久しぶりにだんな様から早朝メールが届きました。

 

術後、やっとよく眠れるようになってスッキリ目が覚めたらちょっと寝ぼけてしまったらしく

声に出して 『 ○○ちゃん 』 と私の名前を呼んで

我に返ってまだ病室だと気が付いたのだけど急にお家に帰りたくなってしまったようです。

 

今朝も息子を幼稚園に送ったその足で病室に向かいましたが

この数日、お天気が不安定で朝から今にも降りそうな感じだったし電車もまだ結構混む時間だったので

ホントに久しぶりに娘をおんぶして行くことにしました。

途中、空きがあれば座席に下せるしね。

なんて思っていたけど結局、1時間立ちっぱなしでやっぱり重かった。

 

でもおんぶしてたおかげである意味身軽だったので病室には、割と早く着くことが出来て

だんな様の午前中に予定されてるリハビリ前に会うことが出来ました。

今日も一生懸命自分でベッドから起き上がって車椅子に身体を移して

笑顔でリハビリ室へと向かいましたよ。

私と娘は、病室で梨をむいて食べたりだんな様のベッドにゴロンとしてみたり

もちろん、ベッドにゴロンとするのは初めてですけど。

そうしてるうちに病室のドアが開いて看護師さんに笑われてしまいました。

私もすっかり娘と一緒にゴロンとしていてそのまま寝ちゃいそうだったし。

 

でも約1時間のリハビリ後は、だんな様もかなり疲れているので

お父さんのベッドにいるのがうれしくて、でもちょっと眠くなってきた娘には、持ってきたお弁当を食べさせながら

ベッドは、だんな様に返してお昼ご飯までの短い時間だけど横になって休憩してもらいました。

今日は、ひじ掛けも何もない椅子から自分で立ち上がるところから始まったらしいのですが

その支えが何もない状態で立ち上がるのも最初、どうやって立ち上がったら良いのか分からなくて困ったって言ってました。

それから歩行器で120mくらいゆっくりだけど自分で歩いたそうです。

これからリハビリで歩くにあたって運動靴を用意するように言われたって言ってました。

 

そうこうしているうちにだんな様にもお昼御飯が来たので

だんな様は、車椅子に移って娘と私もその横に椅子を並べて

本当に久しぶりに親子でテーブルに並んでお昼を食べることが出来ました。

息子がいないのは、残念だけどまたチャンスは、あるしね。

で、娘もかなりうれしかったらしく自分の椅子に立ち上がってアッという間に

横にいるお父さんのひざの上に座っちゃってて。

私は、だんな様が辛くなければ少しくらい大丈夫かなって思っていたのだけど

だんな様は、うれしかった反面、急に悲しくなってしまったらしく

久しぶりにお父さんのひざに座れて 『 だっこ!だっこ! 』 とよろこんでいる娘に

『 ごめんね、お父さんも本当は、抱っこしたいのにちゃんと抱っこしてあげられなくて。 』

って顔を歪ませてました。

 

午後は、2時30分から久しぶりにシャワーの入浴予約が入っていたので

食後は、もう眠くなってきてる娘をだんな様のベッドにゴロンとさせて

だんな様ももちろん横になって何とか入浴までに寝かせようとしていたのですが

久しぶりにお父さんとゴロンとしてるのもお父さんのベッドにゴロンとしてるのも

もううれしくてうれしくて仕方のない娘は、眠いのに眠れなくて...

『 ○○ちゃん、 おかあさんとねる! 』 と3人で寝たいというので私も端っこに何とか無理やりゴロン。

でもあまりにも寝ないでゴソゴソ遊んでいるのでついつい私が

『 ちゃんと寝れないならベッドから下すよ! 』 って言ってたら

やっぱり眠いものだから 『 わぁ~ん 』 って泣きながらそのまま爆睡。

そしたらだんな様が 『 ○○ちゃん、ごめんね。 』 って娘の頭をそっとなでながら泣いていました。

娘が泣いてるそもそもの原因が自分だから悲しい。

娘が悲しいって泣いてるって。

『 でも病気になったのは、○○さんのせいじゃないやん。 』

って言いながら私も涙があふれた。

誰も好きで病気になる訳じゃないし、病気になったことには、何の責任もないのに。

今まで出来なかった自分で起き上がったり立ち上がったり...

ほんの少し出来ることが増えて、辛かった転移した背骨の激痛が緩和されたことで

余計、自分の置かれている状況や家族の状況が悲しく思えて仕方なかったんだと思うし

改めて早く家に帰りたいと思わずには、いられなかったんだよね、きっと。

 

そのうちに看護師さんが入浴前の痛み止めを持って来たので

( 何か動作をすると転移した箇所の痛みも激しくなるので動作がある前に必ず痛み止め服用 )

娘もちょっと起きたけどそのまま爆睡状態だったのでそのまま寝かしておいて

時間に合わせて車椅子でお風呂に移動しました。

そうそう、入浴前に右手に残されていた点滴用の針も抜けました。

男性の看護師さんがお風呂にセッティングされてある入浴用の椅子にだんな様が座ったことを確認したら

私と交代して私がだんな様のお風呂の介助です。

入院中の入浴は、ベッドの上で洗ってもらったり、寝たままお風呂で洗ってもらうしかなかったので

シャワーとは言え、自分で座って出来ることがあるのもうれしかったみたいです。

動かせなかった脚には、かなり垢が溜まっていて何度こすってもどんどん垢が出てくる感じで

30分しかないけど洗えるだけ洗いました。

背中の傷は、まだ傷当てパッドで保護されていて直接は、見てないけど

結構、大きくて金具が入っているせいもあるのか普通よりその部分が異様に飛び出しているように見えました。

だんな様もスッキリして気持ち良かったってよろこんでいてうれしかったし

これからは、要介護ではなくなるので自分である程度自由に入浴の予約が取れるとよろこんでいました。

 

そして入浴中に左の脇の下の方にしこりが大きくなっているのを見つけました。

以前あった脇の下のしこりよりもっと下の方だしピンポン玉くらいに大きくなっていたから

別の部分への転移だと思います。

入院しているのは、整形外科ですが病院は、がんも専門にしている所なので

主治医の先生に相談するように私からも言いました。

転院する前の先生方のお話しでも病状に合わせて抗がん剤も処方出来るということだったし

お休みしていた2クール目の抗がん剤がいつどのタイミングで始められるのかも気になっていたから。

背骨の手術も生きるために大切で重要なものでしたが抗がん剤の使用にも命かかってるし

手術が成功してリハビリが順調に進んだら主治医の先生がすすめて下さったように

1度退院して家に帰りたいと思いながらもがんの進行具合も気になるから

退院したら家に帰らずにそのまま元の病院へ行った方が良いかもしれないと思っていると言っていました。

後は、先生方の判断にお任せしてリハビリに専念しながら自分の身体と向き合うしかありません。

 

帰りは、だんな様が自分で車椅子でゆっくり移動しながらだけど

エレベーターまで来て見送ってくれました。

娘もよろこんでエレベーターの中から 『 バイバ~イ!! 』 って手をふっていました。

私も別れるのは、ちょと寂しいけどうれしかった。

 

 

明日は、リハビリ用の運動靴を持って4日ぶりに息子も連れて病室へ行きます。

毎日 『 今日、お父さん元気だった!? 』 って聞く息子にも早くだんな様が自分でがんばってる姿を

見せてあげたいし、見てほしい。

 

明日もまた何か1つでもうれしいこと見つけて笑顔でいられますように。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする